Pythonの数値型とは?int・float・complexの特徴と主な演算一覧
Pythonの数値型の種類
Pythonには、用途に応じて複数の数値型が用意されています。主な組み込みの数値型は以下の3つです。
- 整数型:小数点を含まない数値(例:100)
- 浮動小数点数型:小数点を含む数値(例:3.256)
- 複素数型:実部と虚部を持つ数値で、
(a + bj)の形式で表記します
複素数は、属性 .real で実部、.imag で虚部にアクセスすることができます。
また、標準ライブラリには、有理数を厳密に扱うための fractions.Fraction や、十進浮動小数点数を正確に計算できる decimal.Decimal なども用意されており、精度が求められる場面で活躍します。
さらに、int()、float()、complex() といった組み込み関数を使えば、数値をそれぞれ整数・浮動小数点数・複素数へ変換できます。
数値型の主な演算子と関数の一覧
Pythonの数値型で使える代表的な演算子と関数は以下の通りです。
| 番号 | 演算・関数と説明 |
|---|---|
| 1 | x + y x と y の和 |
| 2 | x - y x から y を引いた差 |
| 3 | x * y x と y の積 |
| 4 | x / y x を y で割った商(結果は常に浮動小数点数) |
| 5 | x // y x を y で割った商の整数部分(切り捨て除算) |
| 6 | x % y x を y で割った余り |
| 7 | x ** y x の y 乗(べき乗) |
| 8 | -x x の符号を反転した値 |
| 9 | +x x の値そのまま(変化なし) |
| 10 | abs(x) x の絶対値(大きさ) |
| 11 | int(x) x を整数に変換する |
| 12 |
float(x) x を浮動小数点数に変換する |
| 13 | complex(re, im) 実部 re と虚部 im から複素数を生成する |
| 14 | x.conjugate() 複素数 x の共役複素数を求める |
| 15 | divmod(x, y) 商と余りをタプルとして同時に取得する |
| 16 | pow(x, y) x の y 乗を求める |
サンプルコード
from fractions import Fraction
x = 100
y = 3.256
print(x + y)
print(x - y)
print(x * y)
print(x / y)
print(x // y)
print(x % 7)
print(12 ** 3)
myComplex1 = complex('7+5j')
myComplex2 = complex('26+8j')
res = myComplex1 + myComplex2
print(res)
print(res.conjugate())
print(divmod(x, 3))
print(Fraction(0.125))
実行結果
103.256 96.744 325.59999999999997 30.712530712530715 30.0 2 1728 (33+13j) (33-13j) (33, 1) 1/8
まとめ
Pythonの数値型は、整数・浮動小数点数・複素数という3種類が基本となっています。特に注意したいのは、/ による除算が常に浮動小数点数を返す一方、// は整数部分のみを返すという点です。また、浮動小数点数の計算では誤差が生じる場合があるため(例:325.59999999999997)、厳密な計算が必要な場合は Fraction や Decimal の利用を検討するとよいでしょう。
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