Pythonでラウンドトリップタイム(RTT)を計測する方法
本記事では、Pythonを使ってラウンドトリップタイム(RTT:Round Trip Time)を計測する方法を解説します。RTTとは、ある信号が送信側から出発し、相手側から確認応答(ACK)が返ってくるまでの一連の往復通信にかかる時間のことです。つまり、「信号の送信開始時刻」と「応答信号を受信した時刻」の差分を指します。
RTTに影響を与える主な要因
RTTの値は一定ではなく、以下のようなさまざまなパラメータによって変動します。
- 送信側のデータ転送速度
- 伝送媒体の種類・特性(光ファイバー、銅線、無線など)
- 送信者と受信者の間の実際の物理的距離
- 送信者と受信者の間に存在するノード(ルーターなど)の数
- LAN上のトラフィック量
- 中継地点で処理されるリクエストの数
サンプルコード
以下は、requestsライブラリとtimeモジュールを使用して、指定したURLへのRTTを計測するPythonプログラムです。
import time
import requests
import sys
def find_roundtriptime(url):
initial_time = time.time() # リクエスト送信時の時刻を記録
request = requests.get(url)
ending_time = time.time() # 応答を受け取った時刻を記録
elapsed_time = str(ending_time - initial_time)
print('The Round Trip Time for {} is {}'.format(url, elapsed_time))
find_roundtriptime(sys.argv[1])
プログラムの処理の流れ
time.time()でリクエスト送信直前の時刻を取得します。requests.get()で対象のURLにHTTPリクエストを送信します。- レスポンスを受信した後、再度
time.time()で時刻を取得します。 - 両者の差分がRTT(秒単位)として求められます。
実行結果
$ python3 319.RoundTripTime.py https://www.tutorialspoint.com/ The Round Trip Time for https://www.tutorialspoint.com/ is 0.8301455974578857 $ python3 319.RoundTripTime.py https://www.google.com The Round Trip Time for https://www.google.com is 0.5217089653015137
補足ポイント
このスクリプトを実行するには、事前にpip install requestsコマンドでrequestsライブラリをインストールしておく必要があります。また、計測値はネットワークの混雑状況やサーバー側の応答速度によって毎回変動するため、より正確な評価を行いたい場合は複数回計測して平均値を取ることをおすすめします。さらに、ICMPベースの低レベルな計測が必要なケースでは、OS標準のpingコマンドや、Pythonならicmplibなどの専用ライブラリを活用する方法もあります。
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