PythonでN未満の切り詰め可能素数(Truncatable Prime)の合計を求める方法
整数 N が与えられたとき、N 未満に存在するすべての切り詰め可能素数(Truncatable Prime)の合計を求める問題を考えてみましょう。
切り詰め可能素数とは?
切り詰め可能素数とは、次の2つの性質をどちらも満たす数のことです。
- 左切り詰め可能素数:先頭(左)の桁を1つずつ取り除いていったとき、現れるすべての数が素数である
- 右切り詰め可能素数:末尾(右)の桁を1つずつ取り除いていったとき、現れるすべての数が素数である
たとえば 9137 を見てみましょう。先頭の桁を順に取り除くと 9137 → 137 → 37 → 7 となり、これらはすべて素数です。このように桁を削っても素数であり続ける数が、切り詰め可能素数として扱われます。
入力と出力の例
入力が N = 55 の場合、出力は 130 になります。これは、55 未満の切り詰め可能素数が 2, 3, 5, 7, 23, 37, 53 の7個であり、その合計が (2 + 3 + 5 + 7 + 23 + 37 + 53) = 130 となるためです。
解法のアプローチ
この問題を解くには、次の手順に従います。
- ふるい(Sieve)用のサイズとして N := 1000005 を設定する
- サイズ N の真偽値リスト prime を作成し、すべて True で初期化する
- sieve() 関数を定義し、エラトステネスの篩によって素数表を作成する
(prime[0] と prime[1] は False に設定し、i が素数ならば i の倍数をすべて False にしていく) - メイン処理では、合計 sum を 0 で初期化し、2 から n-1 までの各数 i について判定を行う
- 右からの判定:current を i とし、10 で割りながら下の桁を順に取り除き、現れるすべての数が素数か確認する
- 左からの判定:power を 10 として増やしながら current mod power を求め、先頭側の桁を取り除いた数がすべて素数か確認する
- 両方の判定を通過した場合のみ、sum に i を加算する
- 最後に sum を返す
Pythonでの実装例
それでは、実際のコードを見て理解を深めましょう。
N = 1000005
prime = [True for i in range(N)]
def sieve():
prime[0] = False
prime[1] = False
for i in range(2, N):
if (prime[i] == True):
for j in range(i * 2, N, i):
prime[j] = False
def get_total_of_trunc_primes(n):
total = 0
for i in range(2, n):
# 右から桁を取り除いて判定
current = i
f = True
while (current):
if (prime[current] == False):
f = False
break
current //= 10
# 左から桁を取り除いて判定
current = i
power = 10
while (current // power):
if (prime[current % power] == False):
f = False
break
power *= 10
if f:
total += i
return total
n = 55
sieve()
print(get_total_of_trunc_primes(n))
入力
55
出力
130
まとめ
この実装では、あらかじめエラトステネスの篩で素数表を作成しておくことで、各数の判定を O(1) の参照だけで行えるようにしています。桁を取り除く操作は整数の除算(//10)と剰余演算(% power)で実現できるため、文字列変換を一切使わずに効率的に処理できます。結果として、N = 55 のとき 130 という正しい合計が得られました。
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