Pythonで方向リストを使って二分木を走査するプログラム
二分木と、"R"(右)、"L"(左)、"U"(上)からなる文字列のリスト moves が与えられているとします。ルートから出発し、moves の各指示に従って木をたどります。"R" は右の子ノードへ移動、"L" は左の子ノードへ移動、"U" は親ノードへ戻ることを意味します。
例えば、次のような二分木があったとします。

入力が ["R", "R", "U", "L"] の場合、出力は 3 になります。
解決のアプローチ
この問題は、通過したノードの履歴をスタック(リスト)で管理することで解決できます。手順は以下の通りです。
- 空のリスト past を用意します。
- moves 内の各移動指示に対して、以下を繰り返します。
- まず現在のノードを past の末尾に追加します。
- 移動が "L" の場合は、現在のノードを左の子ノードに更新します。
- 移動が "R" の場合は、現在のノードを右の子ノードに更新します。
- それ以外("U" の場合)は、past の末尾要素を削除し、その新しい末尾の要素を取り出して現在のノードとします。
- 最終的に、現在のノードの値を返します。
ポイントは、"U"(上へ戻る)操作が来る前に必ず現在のノードを past に記録しておくことです。こうすることで、親へ戻る際に履歴から正しく前のノードを復元できます。
実装例
以下のコードで実際の動作を確認してみましょう。
class TreeNode:
def __init__(self, data, left = None, right = None):
self.val = data
self.left = left
self.right = right
class Solution:
def solve(self, root, moves):
past = []
for move in moves:
past.append(root)
if move == "L":
root = root.left
elif move == "R":
root = root.right
else:
past.pop()
root = past.pop()
return root.val
ob = Solution()
root = TreeNode(2)
root.right = TreeNode(4)
root.right.left = TreeNode(3)
root.right.right = TreeNode(5)
traverse = ["R","R","U","L"]
print(ob.solve(root, traverse))入力
root = TreeNode(2) root.right = TreeNode(4) root.right.left = TreeNode(3) root.right.right = TreeNode(5) ["R","R","U","L"]
出力
3
処理の流れを詳しく見る
入力 ["R", "R", "U", "L"] の場合の動作を追跡すると、次のようになります。
- 最初の "R":ノード2から右の子ノード4へ移動します。
- 次の "R":ノード4から右の子ノード5へ移動します。
- 次の "U":履歴をたどって親ノード4へ戻ります。
- 最後の "L":ノード4から左の子ノード3へ移動します。
結果として、最終的なノードの値である 3 が出力されます。このアルゴリズムの計算量は O(n)(n は moves の長さ)、必要な記憶領域も O(n) であり、非常に効率的な解法です。
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