Python Tkinterでルートウィンドウを非表示・破棄する2つの方法
Tkinterアプリケーションのテスト中に、デフォルトのウィンドウやフレームを一時的に隠したい、あるいは完全に閉じたいという場面に遭遇することがあります。Tkinterでは、withdraw()メソッドによる「非表示」と、destroy()メソッドによる「破棄」の2つのアプローチが用意されています。
mainloop()とウィンドウのライフサイクル
mainloop()は、外部イベントによってウィンドウが閉じられるまで、Tkinterアプリケーションを実行し続ける役割を担います。このメインループが動作している間、ウィンドウは画面上に表示され続けます。
ウィンドウを完全に破棄(終了)したい場合は、destroy()メソッドを呼び出します。一方、単に画面から隠したいだけであれば、ルートウィンドウ(メインウィンドウ)に対してwithdraw()メソッドを使用するのが一般的です。
サンプルコード
以下の例では、テキストウィジェットと「Quit」ボタンを作成しています。ボタンをクリックすると、ルートウィンドウが即座に閉じられます。また、コメントアウトされているwithdraw()の行を有効にすれば、ウィンドウを画面に表示せずに隠すことも可能です。
# ライブラリをインポート
from tkinter import *
# ウィンドウのインスタンスを作成
win = Tk()
# ウィンドウのサイズを設定
win.geometry("700x400")
def disable_button():
win.destroy()
# ラベルを作成
Label(win, text="Type Something", font=('Helvetica bold', 25),
fg="green").pack(pady=20)
# テキストウィジェットを作成
text = Text(win, height=10, width=40)
text.pack()
# 終了ボタンを作成
Button(win, text="Quit", command=disable_button, fg="white",
bg="black", width=20).pack(pady=20)
# win.withdraw()
win.mainloop()実行結果と動作の違い
プログラムを実行すると、緑色のラベル、テキスト入力エリア、そして黒い「Quit」ボタンが配置されたウィンドウが表示されます。
- destroy()の場合:ボタンをクリックすると、ウィンドウが完全に破棄され、アプリケーションが終了します。メモリ上からもウィジェットが解放されます。
- withdraw()の場合:
#win.withdraw()のコメントを外して実行すると、ウィンドウは起動直後に画面から隠れます。ただし、アプリケーション自体はバックグラウンドで動作し続けている点に注意してください。
使い分けのポイント
withdraw()はスプラッシュスクリーンを一時的に隠したり、後で再表示(deiconify()で復元可能)したりする場合に便利です。一方、destroy()はアプリケーションを終了させたいときに使用します。用途に応じて適切なメソッドを選択しましょう。
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