Pythonで有向グラフにおける最大の色の値を見つけるプログラム
この問題では、n個の色付きノードとm個の異なるエッジから構成される有向グラフが与えられます。ノードには0からn-1までの番号が付けられています。小文字アルファベットのみで構成された文字列colがあり、col[i]はグラフ内のi番目のノード(0インデックス)の色を表します。さらに、edges[j] = (u, v)という形式のエッジリストが与えられ、ノードuからノードvへ向かう有向エッジが存在することを示します。
グラフにおける「有効なパス」とは、ノードの系列 x₁ から xₖ までの並びであり、隣接する任意の xᵢ と xᵢ₊₁ の間に、xᵢ から xᵢ₊₁ へ向かう有向エッジが存在するものを指します。パスの色とは、そのパス上で最も多く出現するノードの色のことです。この記事では、グラフ内の任意の有効なパスの中で最大の色の値(最頻色の出現回数)を求めます。ただし、グラフにサイクル(閉路)が存在する場合は -1 を返します。
たとえば、入力が col = "aabada"、edges = [(0,1),(1,4),(1,2),(2,3),(3,5),(4,5)] の場合、出力は 4 になります。これは、パス 0 → 1 → 2 → 3 → 5 において色 'a' が合計4回出現する longest path となるためです。
解決のためのアルゴリズム
この問題は、トポロジカルソートと動的計画法(DP)を組み合わせることで効率的に解けます。dp[i][c] を「ノード i で終わるパスにおける色 c の最大出現回数」と定義します。具体的な手順は以下の通りです。
- n := col のサイズ
- graph := エッジリストから構築した隣接リスト形式のグラフ
- indegree := 各ノードとその入次数を格納するマップ
- queue := 処理待ちノードを管理する新しいリスト
- dp := サイズ n × 26 の二次元配列を作成し、すべて 0 で初期化
- colorvalues := col の各文字 c を、アルファベット順のインデックス(a=0, b=1, ...)に変換したリスト
- u を 0 から n-1 まで繰り返す:
- u が indegree に存在しない(入次数が0)場合:
- queue の末尾に u を追加する
- dp[u][colorvalues[u]] := 1 と設定する
- visited := 0(処理済みノード数のカウンタ)
- queue が空でない間、以下を繰り返す:
- u := queue から先頭要素を取り出して削除する
- visited := visited + 1
- graph[u] 内の各 v について:
- c を 0 から 25 まで繰り返す:
- dp[v][c] := dp[v][c] と (dp[u][c] + (c が colorvalues[v] と一致すれば 1、 otherwise 0)) の最大値で更新する
- indegree[v] := indegree[v] - 1
- indegree[v] が 0 になった場合:
- queue の末尾に v を追加する
- indegree から v を削除する
- visited < n の場合、グラフ内にサイクルが存在するため -1 を返す
- dp 配列全体の最大値を返す
この手法の計算量は、ノード数を n、エッジ数を m とすると O(n×26 + m×26)、空間計算量は O(n×26) となり、非常に効率的です。
実装例
理解を深めるために、以下のPythonコードを見てみましょう。
from collections import defaultdict
def solve(col, edges):
n = len(col)
graph = defaultdict(list)
indegree = defaultdict(int)
for u, v in edges:
graph[u].append(v)
indegree[v] += 1
queue = []
dp = [[0]*26 for _ in range(n)]
colorvalues = [ord(c) - ord("a") for c in col]
for u in range(n):
if u not in indegree:
queue.append(u)
dp[u][colorvalues[u]] = 1
visited = 0
while queue:
u = queue.pop()
visited += 1
for v in graph[u]:
for c in range(26):
dp[v][c] = max(dp[v][c], dp[u][c] + (c == colorvalues[v]))
indegree[v] -= 1
if indegree[v] == 0:
queue.append(v)
del indegree[v]
if visited < n:
return -1
return max(max(x) for x in dp)
col = "aabada"
edges = [(0,1),(1,4),(1,2),(2,3),(3,5),(4,5)]
print(solve(col, edges))
入力
"aabada", [(0,1),(1,4),(1,2),(2,3),(3,5),(4,5)]
出力
4
まとめ
本記事では、色付きノードを持つ有向グラフにおいて、有効なパス上の最頻色の最大出現回数を求める問題を扱いました。トポロジカルソートによる処理順序の確保と、26色分のDPテーブルを更新するアプローチにより、サイクル検出も含めて線形時間で解くことができます。同様の手法は、依存関係のあるタスク処理やDAG上での最適化問題など、幅広い場面で応用できる有用なパターンです。
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