Pythonでリスト内の重複要素を検出するプログラム ― O(n)時間・定数空間の解法
サイズが n + 1 の整数リスト nums があり、その要素はすべて範囲 1, 2, ..., n の中から選ばれているとします。
このとき、鳩の巣原理(Pigeonhole Principle)より、リスト内には必ず少なくとも1つの重複した値が存在します。この重複している要素を見つけるのが本記事の目的です。
さらに、ここでは計算量 O(n)・追加メモリ O(1)(定数空間)という制約のもとで解くことを目標とします。
問題の例
たとえば、入力が次のような場合を考えてみましょう。
nums = [2, 1, 4, 3, 5, 4]
この場合、重複している値は 4 なので、出力は 4 となります。
解法の考え方
この問題は「合計値の差」を使うことで、ソートやハッシュセットなしに効率的に解けます。手順は以下の通りです。
q: リストnums内の全要素の合計値n: リストnumsのサイズv:(n - 1) * n / 2の小数点以下切り捨て値(=1から n-1 までの総和)q - vを返す(これが重複要素となる)
なぜこれで重複が見つかるのか?
リストのサイズは n + 1 ですが、実際に使われる値は 1 から n-1 までの範囲です。もし重複がなければ、リストの合計は 1 + 2 + ... + (n-1) = (n-1) * n / 2 になるはずです。
しかし実際には1つ余分な要素(重複分)が含まれているため、実際の合計から理論上の合計を引いた差が、そのまま重複要素の値になります。
Pythonでの実装例
それでは、実際のコードを見てみましょう。
def solve(nums): q = sum(nums) n = len(nums) v = (n - 1) * (n) // 2 return q - v nums = [2, 1, 4, 3, 5, 4] print(solve(nums))
入力
[2, 1, 4, 3, 5, 4]
出力
4
まとめ
この手法は、リストを走査して合計を取るだけなので時間計算量 O(n)、変数を数個使うだけで済むため空間計算量 O(1) を満たします。ソート(O(n log n))やハッシュセット(O(n) の追加メモリ)を使わずに済むため、メモリ制約が厳しい場面でも有効なアプローチです。
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