MySQLの「AND」と「&&」の違いを徹底解説
MySQLには、論理積(AND)を求めるための演算子として「AND」と「&&」の2種類が用意されています。両者の違いは実はただ1点。「AND」が標準SQLで定められた標準の記法であるのに対し、「&&」はMySQL固有の独自構文であるという点です。
この違い以外に、両者の間に機能上の差異は一切ありません。以下では、さまざまな条件における動作を具体例とともに確認していきましょう。
ANDと&&の基本的な動作
ANDおよび&&の演算結果は、必ず「1」か「0」のどちらかになります。どちらも論理演算子であり、複数のオペランド(被演算子)の中に1つでも値が0のものが含まれていれば結果は0となり、すべてが0以外であれば結果は1となります。
ケース1(a):両方のオペランドが1の場合(ANDを使用)
クエリは次のとおりです。
mysql> select 1 AND 1 as Result;
出力結果:
+--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
ケース1(b):両方のオペランドが1の場合(&&を使用)
クエリは次のとおりです。
mysql> select 1 && 1 as Result;
出力結果:
+--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
ケース2(a):いずれかのオペランドが0の場合(ANDを使用)
片方でも0が含まれると、結果は0になります。
mysql> select 1 AND 0 as Result;
出力結果:
+--------+ | Result | +--------+ | 0 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
ケース2(b):いずれかのオペランドが0の場合(&&を使用)
クエリは次のとおりです。
mysql> select 1 && 0 as Result;
出力結果:
+--------+ | Result | +--------+ | 0 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
NULLが含まれる場合の挙動
続いて、NULLが絡むケースを見てみましょう。いずれかのオペランドがNULLの場合、結果はNULLになります。
ケース3(a):いずれかのオペランドがNULLの場合(ANDを使用)
クエリは次のとおりです。
mysql> select NULL AND 1 as Result;
出力結果:
+--------+ | Result | +--------+ | NULL | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
ケース3(b):いずれかのオペランドがNULLの場合(&&を使用)
クエリは次のとおりです。
mysql> select NULL && 1 as Result;
出力結果:
+--------+ | Result | +--------+ | NULL | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
0以外の数値はすべて「真」として扱われる
ここまでの例では1と0を使ってきましたが、実際にはこれらに限定されません。0以外の任意の値はすべて真(true)とみなされます。そのため、たとえば負の数同士のANDや&&の演算結果は1になります。
負の数の場合のクエリは次のとおりです。
mysql> select -10 AND -30 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.04 sec) mysql> select -10 && -30 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
上記のように、どちらか一方の値が0であれば、AND・&&のどちらを使っても結果は0になります。
mysql> select -10 AND 0 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 0 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
正の数の場合も見てみましょう。クエリは次のとおりです。
mysql> select 10 AND 30 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec) mysql> select 10 && 30 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 1 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
ここでも、いずれかのオペランドが0になると、結果は0に変わります。
mysql> select 10 and 0 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 0 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec) mysql> select 10 && 0 as Result; +--------+ | Result | +--------+ | 0 | +--------+ 1 row in set (0.00 sec)
まとめ
MySQLにおける「AND」と「&&」は、動作としては完全に同一です。違いがあるとすれば、「AND」が標準SQL準拠の記法である一方、「&&」がMySQL独自の拡張構文であるという点のみです。可搬性(他のデータベースへの移行しやすさ)を重視するなら「AND」の使用が推奨されます。
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