バケットソートとは?仕組み・計算量・C++実装例をわかりやすく解説
バケットソート(バケット整列法)は、データ要素をあらかじめ用意した複数の「バケット(bucket)」に振り分けていくソート手法です。各バケットには値の範囲が似たデータが格納されるため、分散後に各バケットを個別に別のソートアルゴリズムで整列させ、最後にすべての要素を元のリストへ順番に集約することで、ソート済みの配列が得られます。
バケットソートの計算量
時間計算量:最良ケース・平均ケースで O(n + k)、最悪ケースで O(n2)
空間計算量:最悪ケースで O(nk)
入力と出力の例
入力: 未ソートのデータ列: 0.25 0.36 0.58 0.41 0.29 0.22 0.45 0.79 0.01 0.69 ソート前の配列: 0.25 0.36 0.58 0.41 0.29 0.22 0.45 0.79 0.01 0.69 出力: ソート後の配列: 0.01 0.22 0.25 0.29 0.36 0.41 0.45 0.58 0.69 0.79
アルゴリズム
bucketSort(array, size)
入力 − データの配列と、配列内の要素数
出力 − ソート済みの配列
Begin
for i := 0 to size-1 do
insert array[i] into the bucket index (size * array[i])
done
for i := 0 to size-1 do
sort bucket[i]
done
for i := 0 to size -1 do
gather items of bucket[i] and put in array
done
EndC++による実装例
以下は、0 以上 1 未満の浮動小数点数を対象としたバケットソートの C++ 実装例です。各要素を size * array[i] のインデックスを持つバケットに格納し、各バケットを標準ライブラリの sort() で整列した後、順番に元の配列へ書き戻します。
#include<iostream>
#include<vector>
#include<algorithm>
using namespace std;
void display(float *array, int size) {
for(int i = 0; i<size; i++)
cout << array[i] << " ";
cout << endl;
}
void bucketSort(float *array, int size) {
vector<float> bucket[size];
for(int i = 0; i<size; i++) { // 要素をそれぞれのバケットに振り分ける
bucket[int(size*array[i])].push_back(array[i]);
}
for(int i = 0; i<size; i++) {
sort(bucket[i].begin(), bucket[i].end()); // 各バケット内をソート
}
int index = 0;
for(int i = 0; i<size; i++) {
while(!bucket[i].empty()) {
array[index++] = *(bucket[i].begin());
bucket[i].erase(bucket[i].begin());
}
}
}
int main() {
int n;
cout << "Enter the number of elements: ";
cin >> n;
float arr[n]; // 指定された要素数の配列を作成
cout << "Enter elements:" << endl;
for(int i = 0; i<n; i++) {
cin >> arr[i];
}
cout << "Array before Sorting: ";
display(arr, n);
bucketSort(arr, n);
cout << "Array after Sorting: ";
display(arr, n);
}実行結果
Enter the number of elements: 10 Enter elements: 0.25 0.36 0.58 0.41 0.29 0.22 0.45 0.79 0.01 0.69 Array before Sorting: 0.25 0.36 0.58 0.41 0.29 0.22 0.45 0.79 0.01 0.69 Array after Sorting: 0.01 0.22 0.25 0.29 0.36 0.41 0.45 0.58 0.69 0.79
このように、バケットソートはデータがある程度均一な範囲に分布している場合に特に有効で、平均的には線形時間に近い高速な整列を実現できます。一方で、データが特定のバケットに偏ると最悪ケースで O(n2) まで性能が劣化する点には注意が必要です。
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