データベースの種類を徹底解説!11種類の特徴と使い分け
データベースには、用途や要件に応じてさまざまな種類が存在します。ここでは、市場で利用されている主な11種類のデータベースについて紹介します。
- 集中型データベース
- 分散型データベース
- 個人用データベース
- エンドユーザーデータベース
- 商用データベース
- NoSQLデータベース
- オペレーショナル(運用系)データベース
- リレーショナルデータベース
- クラウドデータベース
- オブジェクト指向データベース
- グラフデータベース

それでは、それぞれの種類について詳しく見ていきましょう。
1. 集中型データベース(Centralised Database)
集中型データベースは、データが一箇所に集約して保存され、各地のユーザーがそのデータへアクセスできる仕組みです。アプリケーションプロシージャによって、遠隔地からでもデータを参照できるようになっています。
エンドユーザーの認証・検証には各種の認証手続きが適用され、登録番号の発行によってデータの利用履歴が記録・管理されます。この管理は通常、現地の事務所(ローカルオフィス)が担当します。

2. 分散型データベース(Distributed Database)
集中型とは対照的に、分散型データベースは共通のデータベースと、各ローカルコンピュータが収集した情報を組み合わせたものです。データは一箇所に存在せず、組織内の複数のサイトに分散して配置されます。各サイトは通信回線で相互に接続されており、分散されたデータへの容易なアクセスを実現しています。
分散型データベースとは、データベースの各部分が物理的に離れた複数の拠点に保存され、アプリケーションプロシージャもネットワーク上の各ポイントに複製・配信されている形態とイメージするとよいでしょう。
分散型データベースには「同種」と「異種」の2種類があります。同一のハードウェア上で同じOSやアプリケーションプロシージャが動作するものを「同種DDB(ホモジニアス)」と呼びます。一方、拠点ごとにOS・ハードウェア・アプリケーションプロシージャが異なる場合、「異種DDB(ヘテロジニアス)」と呼ばれます。

3. 個人用データベース(Personal Database)
個人用データベースは、パソコン上に収集・保存される小規模で管理しやすいデータベースです。データは主に同じ部門内で利用され、少数のメンバーのみがアクセスするケースが一般的です。
4. エンドユーザーデータベース(End User Database)
エンドユーザーは通常、各レベルで行われるトランザクションや処理の詳細を意識することなく、ソフトウェアやアプリケーションといった最終成果物だけを利用します。そのため、このデータベースはマネージャーなどのエンドユーザー向けに特別に設計された共有データベースであり、全体的な情報のサマリーがまとめられています。
5. 商用データベース(Commercial Database)
商用データベースは、大規模なデータベースの有料版で、情報へのアクセス支援を求めるユーザー向けに独自に設計されています。特定分野に特化しており、個人がこうした膨大な情報を維持することは困難です。アクセスは商用リンク経由で提供されます。
6. NoSQLデータベース(NoSQL Database)
NoSQLデータベースは、大規模な分散データセットの取り扱いに用いられます。リレーショナルデータベースでは対応が難しいビッグデータ関連のパフォーマンス課題も、NoSQLなら効率的に管理できます。クラウド上の複数の仮想サーバーに保存された大容量の非構造化データの分析にも非常に優れています。
7. オペレーショナルデータベース(Operational Database)
企業の業務運営に関する情報を保存するデータベースです。マーケティング、人事・労務、カスタマーサービスなどの機能部門において、こうしたデータベースが必要とされます。

8. リレーショナルデータベース(Relational Database)
リレーショナルデータベースは、データをあらかじめ定義されたカテゴリごとに格納する一連のテーブルで構成されるのが特徴です。テーブルは行と列からなり、列には特定カテゴリのデータ項目が、行にはカテゴリに基づいて定義されたデータの実体が入ります。「SQL(Structured Query Language)」は、リレーショナルデータベースにおける標準的なユーザーおよびアプリケーションプログラムインターフェースです。
テーブルに対しては単純な操作を多数適用できるため、データベースの拡張、共通の関係を持つ2つのデータベースの結合、既存アプリケーションの変更なども容易に行えます。

9. クラウドデータベース(Cloud Database)
近年では、データはハイブリッドクラウド、パブリッククラウド、プライベートクラウドなど、仮想環境とも呼ばれるクラウド上に保存されることが増えています。クラウドデータベースとは、そうした仮想化環境向けに最適化または構築されたデータベースのことです。
クラウドデータベースには多くのメリットがあります。例えば、ストレージ容量や帯域幅をユーザー単位で支払えること、オンデマンドでのスケーラビリティ、高い可用性の実現などが挙げられます。
さらに、SaaS(Software-as-a-Service)形式でのビジネスアプリケーション展開を支援できるのも大きな利点です。

10. オブジェクト指向データベース(Object-Oriented Database)
オブジェクト指向データベースは、オブジェクト指向プログラミングとリレーショナルデータベースの考え方を組み合わせたものです。C++やJavaなどのオブジェクト指向言語で作成されたさまざまなデータは、リレーショナルデータベースにも保存できますが、オブジェクト指向データベースはそうしたデータの格納に特に適しています。
オブジェクト指向データベースは、アクションではなくオブジェクトを中心に、論理ではなくデータを中心に構成されます。例えば、リレーショナルデータベースにおけるマルチメディアレコードは、英数字の値ではなく、定義可能なデータオブジェクトとして扱えます。

11. グラフデータベース(Graph Database)
グラフはノード(頂点)とエッジ(辺)の集合体であり、各ノードはエンティティ(実体)を表し、各エッジはエンティティ間の関係性を示します。グラフデータベースとは、グラフ理論を活用して関係性を保存・マッピング・照会するNoSQLデータベースの一種です。
グラフデータベースは、主に相互接続の分析に使用されます。例えば、企業がソーシャルメディアから顧客に関するデータをマイニングする際に、グラフデータベースを活用することがあります。

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