RDBMSのスーパーキーとは?定義と具体例をわかりやすく解説
スーパーキー(Super Key)とは
スーパーキーとは、リレーショナルデータベースにおいて、テーブル内のタプル(行)、すなわちエンティティセット内のエンティティを一意に識別できる属性、または属性の集合のことです。
スーパーキーは候補キー(Candidate Key)の上位集合(スーパーセット)にあたります。これは、候補キーがスーパーキーの中から選び出されるためです。余分な属性を含んでいても一意性さえ保てればスーパーキーとして成立します。
スーパーキーの特徴
- 1つの属性だけで一意性が保てる場合、その属性単体がスーパーキーになる
- 複数の属性を組み合わせて一意性を実現してもよい
- 一意識別に不要な属性が含まれていても、スーパーキーとしては成立する
具体例:Studentテーブル
以下の「Student(学生)」テーブルを例に考えてみましょう。
| Student_ID | Student_Enroll | Student_Name | Student_Email |
|---|---|---|---|
| S02 | 4545 | Dave | ddd@gmail.com |
| S34 | 4541 | Jack | jjj@gmail.com |
| S22 | 4555 | Mark | mmm@gmail.com |
このテーブルでは、Student_ID・Student_Enroll・Student_Email のいずれも値が重複していないため、それぞれ単独でタプルを一意に識別できます。一方、Student_Name は同名の学生が存在する可能性があるため、単独ではキーとして機能しません。
このテーブルのスーパーキー一覧
- {Student_ID}
- {Student_Enroll}
- {Student_Email}
- {Student_ID, Student_Enroll}
- {Student_ID, Student_Name}
- {Student_ID, Student_Email}
- {Student_Name, Student_Enroll}
- {Student_ID, Student_Enroll, Student_Name}
- {Student_ID, Student_Enroll, Student_Email}
- {Student_ID, Student_Enroll, Student_Name, Student_Email}
上記のように、一意に識別できる属性の組み合わせはすべてスーパーキーになります。たとえば {Student_Name, Student_Enroll} は、Student_Enroll だけで一意性が確保できるため、不要な属性(Student_Name)を含んだスーパーキーです。
候補キー(Candidate Key)の導出
スーパーキーの中から、余分な属性を含まない最小の構成を持つものを選び出したものが候補キーです。この例では次の3つが該当します。
- {Student_ID}
- {Student_Enroll}
- {Student_Email}
さらに、候補キーの中から実際に運用で使うキーを1つ選んだものが主キー(Primary Key)です。一般には、意味が変化しにくく重複の恐れがない Student_ID のような属性が選ばれることが多いです。
まとめ
スーパーキーは「タプルを一意に識別できる属性の集合」であり、そこから最小構成のものが候補キー、さらに実運用で採用されるものが主キーという階層関係になっています。スーパーキー ⊃ 候補キー ⊃ 主キーという関係を理解しておくと、データベース設計における正規化や制約の設定がよりスムーズに行えます。
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