SQL Server Reporting Services(SSRS)でレポートを作成・編集・エクスポートする方法
SQL Server 2005、2008、2008 R2 の各製品には、企業向けレポート作成に特化したソリューションである SQL Server Reporting Services(SSRS) が同梱されています。SSRS を活用すれば、さまざまなデータソースから多様なレポートを作成し、スケジュール設定、公開、管理まで一元的に行うことが可能です。本記事では、SSRS レポートの手動による作成、編集、エクスポートの具体的な手順を詳しく解説します。
BIDS で SSRS レポートをプロジェクトに追加する
まず、事前に SSRS の初期設定を完了させておく必要があります。Business Intelligence Development Studio(BIDS) でレポートを作成するには、以下の手順に従ってください。
BIDS を起動し、File > Open > Project / Solution を選択します。
以前に作成した Report Server Project の場所へ移動します。
Solution Explorer ウィンドウで Reports を右クリックし、Add > New Item を選択します。
Add New Item セクションで Report を選択し、レポート名(例:MyReport.rdl)を入力して OK をクリックします。
これで、BIDS 上に空の SSRS レポートが開きます。

画像1:SQL Server Reporting Services でのレポート作成・編集手順
左側のウィンドウには Toolbox と Report Data のタブが表示されます。もし表示されていない場合は、View メニューから該当するタブを選択してください。Toolbox にはテキストボックスやテーブルなど、レポートで利用できるすべてのコンポーネントが表示されます。Report Data には、データソースやクエリの実行結果、画像ファイル、データフィールド(ページ番号パラメータなど)が表示されます。
データソースとデータセットをプロジェクトに追加する
データソースとは、データの取得元となるデータベース(または XML ファイルなどの別のデータオブジェクト)を識別するためのもので、接続プロトコル、サーバー名、使用するアカウントなどの接続情報も含まれます。このチュートリアルでは、事前に作成済みの SQL Server データソースを使用するため、以下の手順に従ってください。
Report Data タブで New > Data Source を選択し、データソースに名前を付けます。
Use shared data source reference を選択します。
メニューから、事前に作成した SQL Server データベース のデータソースを選択し、OK をクリックします。

画像2:SQL Server Reporting Services でのレポート作成・編集手順
データセットとは、クエリステートメントやストアドプロシージャを通じて要求される一連のデータのことであり、その取得元はすべてデータソースです。また、データセットはレポートに表示するのに適したデータを指定する役割も担っています。レポートにデータセットを追加するには、以下のステップを実行します。
Report Data タブで New > Dataset を選択し、このコンポーネントに名前を付けます。
前述のステップで作成したデータベースソースを選択します。
ここでサンプルコマンドを入力または貼り付けるか、Query Designer 機能を利用します。記述例は以下のとおりです。
SELECT P.Name,
ProductNumber,
Color,
ListPrice,
SC.Name [Category]
FROM Production.Product P
LEFT OUTER JOIN Production.ProductSubCategory SC
ON P.ProductSubCategoryID = SC.ProductSubCategoryID
WHERE ListPrice BETWEEN 0 AND 1000
ORDER BY Category, ListPrice ASC
OK をクリックすると、データセットが Report Data タブ内のデータフィールドとして表示されます。
レポートにその他のコンポーネントを追加する
データセットの初期化が完了したら、いよいよレポート本体の作成に取り掛かります。まずは、製品テーブル、タイトル、ページ番号といったシンプルで定番の要素から始めましょう。
Toolbox タブから Table をドラッグ&ドロップし、レポートのメイン画面に配置します。
Report Data タブから、Category、Color、Name、List Price などのデータフィールドを以下のようにドラッグ&ドロップします。

画像3:SQL Server Reporting Services でのレポート作成・編集手順
同じ要領で Textbox コンポーネントを追加し、「AdventureWorks Products」と入力します。
レポートの空白部分を右クリックし、Insert > Page Footer を選択します。
フッター部分にテキストボックスをドラッグ&ドロップし、Report Data タブの Built-In Fields セクションから Page Number 要素をドラッグして配置します。
Preview 機能を使用すれば、実際の入力データを反映したレポートテーブルを事前に確認できます。
レポートの書式設定とエクスポート
ここがレポートを完成させる最後のステップです。Design タブにある各機能を活用しましょう。
- 列の追加・削除:テーブルを右クリックし、Insert Column > Left or Right を選択します。
- データ列の幅の変更:列の境界線部分をドラッグして調整します。
- フォントと書式の変更:対象となるデータフィールドを選択し、用途に合わせてカスタマイズします。
- 数値の表示形式の統一:数値データフィールドを右クリックし、Text Box Properties を選択して Number セクションを変更します。
- レポートのサイズ変更:四隅にカーソルを合わせてドラッグすることで、サイズを拡大・縮小できます。
レポートを PDF、Excel などの形式でエクスポートするには、以下の手順を実行します。
Preview タブを選択します。
上部の Export ボタンをクリックします。
希望する形式を選択し、保存先のパスを指定して Save をクリックします。

画像4:SQL Server Reporting Services でのレポート作成・編集手順
まとめ
以上が、SQL Server Reporting Services でレポートを作成・編集するための基本手順です。さらに深く学びたい方は、SQL Server Books Online、SQL Server Books Online Tutorials、Microsoft Press の Stacia Misner 氏による書籍、CodePlex などの参考資料もぜひ活用してください。皆様のレポート作成が円滑に進むことをお祈りしています。
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