MS SQL Serverでデータベースのバックアップを作成する2つの方法
バックアップとは、データやデータベースの複製を作成し、保全性を確保するための仕組みです。MS SQL Serverにおいてデータベースのバックアップを定期的に取得することは、ハードウェア故障や誤操作などによるデータ損失から大切な情報を守るために非常に重要です。
MS SQL Serverには、主に以下の3種類のバックアップ方式が用意されています。
- 完全バックアップ(Full / Database):データベース全体を丸ごとバックアップします
- 差分バックアップ(Differential / Incremental):前回の完全バックアップ以降に変更された部分のみをバックアップします
- トランザクションログバックアップ(Transaction Log / Log):前回のログバックアップ以降の全トランザクション履歴をバックアップします
ここでは、MS SQL Serverでデータベースのバックアップを作成する2つの方法をご紹介します。
方法1:T-SQLを使用する
完全バックアップ(Full / Database)
BACKUP DATABASE [データベース名]
TO DISK = '[保存先パス]'
差分バックアップ(Differential / Incremental)
BACKUP DATABASE [データベース名]
TO DISK = '[保存先パス]' WITH DIFFERENTIAL
トランザクションログバックアップ(Transaction Log / Log)
BACKUP LOG [データベース名]
TO DISK = '[保存先パス]'
実行例
たとえば、TestDB というデータベース全体(完全バックアップ)をDドライブに TestDB_Full.bak というファイル名でバックアップする場合は、次のコマンドを使用します。
BACKUP DATABASE TestDB
TO DISK = 'D:\TestDB_Full.bak'
次のコマンドは、TestDB の前回のバックアップ以降の変更箇所のみ(差分バックアップ)をDドライブに TestDB_diff.bak として保存します。
BACKUP DATABASE TestDB
TO DISK = 'D:\TestDB_diff.bak' WITH DIFFERENTIAL
次のコマンドは、TestDB の前回のトランザクションログバックアップ以降のすべてのトランザクションをDドライブに TestDB_log.trn として保存します。
BACKUP LOG TestDB
TO DISK = 'D:\TestDB_log.trn'
方法2:SQL Server Management Studio(SSMS)を使用する
T-SQLに不慣れな方でも、GUIツールのSSMSを使えば直感的な操作でバックアップを作成できます。
ステップ1:データベースフォルダを開く
TESTINSTANCE というサーバーインスタンスに接続し、オブジェクトエクスプローラーからデータベースフォルダを展開します。

データベースフォルダを開く
ステップ2:バックアップタスクを選択
Testdb データベースを右クリックし、[タスク] → [バックアップ] を選択します。すると、以下のような画面が表示されます。

バックアップ形式を選択する画面
ステップ3:バックアップタイプと保存先を指定
バックアップの種類(完全・差分・トランザクションログ)を選択し、バックアップファイルの保存パスを指定します。次に、画面左上の [オプション] をクリックすると、詳細設定のダイアログが表示されます。

オプション画面でのバックアップ設定
ステップ4:バックアップを実行
[OK] をクリックすると、TestDB のバックアップ処理が開始され、完了時に成功メッセージが表示されます。

バックアップの作成に成功した状態
指定したディレクトリを確認すると、作成されたバックアップファイルが保存されていることがわかります。

作成されたTestDBのバックアップファイル
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