【Swift入門】iOSでメソッドの呼び出しを遅延させる2つの方法
はじめに
この記事では、Swiftを使ってメソッドの呼び出しを遅延させる方法を、2つの異なるアプローチで解説します。どちらのコード例もXcodeのPlaygroundまたは実際のプロジェクトですぐに試せるので、ぜひ手を動かしながら読み進めてください。
準備:Playgroundを作成する
まずは動作確認用の環境を整えましょう。以下の手順で新しいPlaygroundを作成します。
ステップ1:Xcodeを起動し、「File」→「New」→「Playground」を選択して新しいPlaygroundを開きます。
方法1:asyncAfter(deadline: execute:) を使う
最初のアプローチでは、DispatchQueue のインスタンスメソッドである asyncAfter(deadline: execute:) を使用します。このメソッドは、指定した時刻にワークアイテムの実行をスケジュールし、すぐに制御を返す(ノンブロッキングで動作する)のが特徴です。
詳細についてはApple公式ドキュメントをご参照ください。
https://developer.apple.com/documentation/dispatch/dispatchqueue/2300020-asyncafter
ステップ2:以下のコードをPlaygroundにコピーして実行します。
func functionOne() {
let delayTime = DispatchTime.now() + 3.0
print("one")
DispatchQueue.main.asyncAfter(deadline: delayTime, execute: {
hello()
})
}
func hello() {
print("text")
}
functionOne()
このコードでは、functionOne 関数の中でまず3秒後の時刻を delayTime として算出しています。その後、asyncAfter にこの遅延時間を渡し、3秒後に hello() 関数を実行するよう指示しています。
プログラムを実行すると、まず「one」が出力され、その3秒後に「text」が出力されることが確認できます。
方法2:Timer(旧NSTimer)を使う
2つ目のアプローチでは、Timer クラス(かつてのNSTimer)を使用します。こちらはUIに関わる処理でもよく使われるため、Playgroundではなく通常のアプリプロジェクトで試してみましょう。
Xcodeで「Single View App」プロジェクトを作成し、ViewControllerに以下のコードを記述します。
class ViewController: UIViewController {
override func viewDidLoad() {
super.viewDidLoad()
print("one")
Timer.scheduledTimer(timeInterval: 3, target: self, selector: #selector(ViewController.hello), userInfo: nil, repeats: false)
}
@objc func hello() {
print("text")
}
}
アプリを実行すると、先ほどと同様に「one」が表示され、3秒後に「text」が表示されます。
Timer.scheduledTimer の timeInterval に遅延させたい秒数を指定し、selector で呼び出したいメソッドを指定します。また、repeats を false にすることで、一度だけ実行されるタイマーになります。selectorで指定するメソッドには @objc 属性が必要になる点に注意しましょう。
まとめ
Swiftでメソッドの呼び出しを遅延させる方法として、① DispatchQueue.main.asyncAfter を使う方法と、② Timer.scheduledTimer を使う方法の2つを紹介しました。単純な遅延実行であればコードが簡潔な asyncAfter がおすすめですが、タイマーの無効化や繰り返し実行などの細かい制御が必要なケースでは Timer が便利です。用途に応じて適切に使い分けましょう。
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