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Ruby on Rails完全ガイド:Web開発フレームワークを効率的にマスターする方法

Hulu、GitHub、Fiverrなど、私たちが日頃利用している大手Webサイトの多くは、Ruby on Railsで構築されています。Ruby on Railsは、Rubyプログラミング言語で書かれたサーバーサイド(バックエンド)フレームワークであり、Webアプリケーションを動かし、フロントエンドのコードとデータベースをつなぐ役割を担います。FacebookやInstagramのようにユーザー情報をデータベースに保存するサービスでも、同じような仕組みが使われています。

Webサイトが情報を保存するにはデータベースが不可欠です。Ruby on Railsは、Webサイトのフロントエンドからデータベース(バックエンド)へデータを送り届けるための処理を行うフレームワークなのです。

Ruby on Railsとは?

Ruby on Rails(通称Rails)は、Ruby向けのWebフレームワークです。フレームワークとは、よく使うタスクをまとめたコードライブラリ集のこと。フレームワークを活用すれば、時間とコード量を大きく節約できます。フォームやテーブルなど定型的な処理について、毎回同じコードを書き直す必要はありません。

Rubyはオブジェクト指向言語です。オブジェクト指向プログラミング(OOP)を採用すると、繰り返しが少なく、よりクリーンなコードを書きやすくなります。データや処理を「オブジェクト」という単位にまとめ、そのオブジェクトに対して操作を行えるのです。

多くの初学者が最初に学ぶ手続き型プログラミングでは、多数の関数を組み合わせてプログラムを作ります。しかし、ある関数を変更すると、他の関数が動かなくなることがあります。一方、オブジェクト指向プログラミングにおける「オブジェクト」は、変数とその関数(プロパティメソッド)をひとまとまりにした単位です。

この構造なら、あるオブジェクトを変更しても他のオブジェクトは壊れません。さらに、修正すべきコードの範囲も限定されます。ある単位に関連するプロパティとメソッドはすべてそのオブジェクトの中に存在するため、その内部だけを直せばよいからです。これこそが、オブジェクト指向による不要なコードの抽象化です。

Ruby on Railsのようなフレームワークは、通常、特定のプログラミング言語に紐づいています。たとえばPythonにはFlask、JavaScriptにはAngularJSという対応関係があります。

Rubyは「機械のためではなく、プログラマーのために設計された言語」です。可読性が高く、初心者でも扱いやすいのが魅力です。例えば「Hello World」と表示するだけでも、JavaやCでは複数行のコードが必要ですが、Rubyならわずか1行で済みます。

Ruby on Railsの主な用途

Ruby on Railsは、Rubyで使える最も人気の高いWebフレームワークです。スピードが求められるスタートアップ業界で特に重宝されており、Airbnb、Crunchbase、Bloomberg、GitHubなどの企業もRailsを採用しています。これは、Railsスキルを持つ開発者の需要が今後も続くことを意味します。

Ruby on Railsでできること

SQLやMySQLなどのデータベースへの接続。ユーザー情報を保存するWebサイトを作るなら、データをデータベースに登録する仕組みが必要です。Ruby on RailsにはActiveRecordというORM(オブジェクト関係マッパー)が組み込まれており、データベースのテーブル関係をRubyオブジェクトにマッピングできます。ActiveRecordを使えば、データの作成・挿入はもちろん、登録済みのデータに対するクエリ(問い合わせ)も簡単に行えます。

Webアプリケーションの構築。Ruby on RailsはWebサイトやアプリのバックエンドで動作し、データベースからデータを要求・取得したり、HTML・CSS・JavaScriptを含むコンテンツを表示したりします。

アイデアの素早いプロトタイピングと検証。RubyとRailsは使いやすいため、思いついたアイデアを短期間で形にして動作確認できます。MVP(実用最小限の製品)の構築に膨大な時間をかけて、結果的に「悪いアイデアだった」と気づくような無駄を避けられます。

なぜRuby on Railsを学ぶべきなのか

Ruby on Railsを学ぶメリットは数多くあります。ここでは代表的なものを紹介します。

初心者に優しい。プログラミング経験がまったくなくても、Railsの学習は十分に可能です。初心者向けの教材が豊富に揃っているほか、親切で活発なオンラインコミュニティもあります。

開発時間を短縮できる。フレームワークを使えば、コードをゼロから書く量が減ります。コードの整理整頓やバグ防止にも役立ち、プロジェクトを素早く進められます。

求人が多い。Rails開発者の求人は豊富に存在します。Twitterをはじめとする有名サイトもRailsで構築されてきました。Railsは本格的なWebアプリケーションやAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)の開発によく使われるため、ブラウザベースのアプリやAPI開発に興味がある方に最適な選択肢です。

もちろん、最適な技術は目的次第です。RubyとRailsは、WebサイトやSaaS(Software as a Service)を素早く構築したい場合に威力を発揮します。一方、Webスクレイピングや機械学習には不向きで、そうした分野ではPythonやRの方が適しています。技術を選ぶ前に、「何のために使うのか」「時間の節約になるか」を必ず自問しましょう。

また、Railsが流行る前から自社サイトをRubyで構築してきた企業も今なお存在し、そうした企業にはRailsを理解した開発者が引き続き必要とされています。プログラミング言語の人気は移り変わっても、一度採用された以上、保守や新機能追加を担う開発者の仕事はなくなりません。

執筆時点で、米国のLinkedInにはRuby on Railsに関する求人が6,000件以上、GlassdoorとIndeedにもそれぞれ2,000件以上掲載されています。ただし、多くの求人は他の技術の知識も併せて求めています。複数の技術を理解し、それらを組み合わせてプロダクトを作れるエンジニアほど、市場価値は高まるでしょう。

Ruby on Railsの学習にかかる期間

Rubyの基礎をすでに押さえているなら、Railsの習得はそれほど時間がかかりません。1日2時間の学習を続ければ、約2週間でフレームワークの全体像をつかめるでしょう。Ruby未経験の場合でも、1ヶ月以内に初めてのRailsアプリを作成することは十分可能です。練習を重ねるほど、確実に上達していきます。

Ruby on Railsは難しい?

学習に時間を割く意志さえあれば、RubyとRailsを習得するのは決して難しくありません。Rubyの論理構造はPythonと似ているため、Python経験者であれば学習曲線はさらに緩やかになります。また、PythonのFlaskなど別のWebフレームワークを使ったことがあれば、Railsの設定や構成の考え方もすぐに理解できるでしょう。

オンライン・オフラインを問わず、学習を支援するリソースは豊富にあります。書籍やチュートリアルを活用しながら、実際にプロジェクト作りを始めてみましょう。

Ruby on Railsの学習ステップ

Railsの学習に唯一の「正解」はありません。自分の学び方や目標に合わせて進めるのが大切です。動画や書籍、公式ドキュメントを一通り読んでから手を動かすタイプもいれば、基礎だけ学んで後は実践しながら覚えていくタイプもいます。

以下のステップで進めると、効率よく学習できます。

  1. 学ぶ目的を明確にする。なぜRailsを学びたいのか?フルスタックエンジニアを目指したいのか、ツールの幅を広げたいのか。目的を明確にすれば、学習の焦点が定まります。
  2. まずRubyを学ぶ。RailsはRubyのWebフレームワークなので、土台となるRubyの習得が先決です。
  3. チュートリアルを見たり書籍を読んだりする。プロジェクト開始前に、Railsのセットアップとインストール方法を理解しておきましょう。Gitのようなバージョン管理ツールの知識も必要なので、不安があればGitの基本と、コードエディタとの連携方法についても学んでおきます。
  4. プロジェクトを作る。Rubyの基礎に慣れ、環境構築ができたら、早速プロジェクト作成に取り掛かりましょう。実践こそがスキルを定着させる最良の方法です。
  5. オンラインコミュニティに参加する。StackOverflowなどのコミュニティで他のRails開発者と交流しましょう。質問や学んだことの共有が、成長を加速させます。

おすすめのRuby on Railsオンライン講座

SaaSアプリケーションの開発やテスト・デプロイを学べる講座では、あわせてGit、GitHub、Herokuのスキルも身につけられるので便利です。

Udemy:Ruby on Rails Foundations(19.99ドル)

6.5時間分の動画コンテンツと修了証が付いた講座です。完全に動作するRailsアプリケーションの構築方法、APIの操作、RESTfulルーティングの使い方などを学べます。APIとは、異なるアプリやサービス同士が情報をやり取りするための仕組みです。たとえば、The Weather Channelの情報を利用した天気APIを自分のサイトに組み込めば、訪問者に天気予報を表示できます。RESTfulルーティングとは、クライアント(PCやスマホなど)とサーバー間のやり取りのパターンを指します。インストール手順も丁寧に解説されており、Rails学習の第一歩に最適な一冊です。

Codecademy:Ruby on Rails(サブスクリプション制、月額19.99ドル)

8つの完成形WebアプリケーションをRailsで構築する講座です。MVC(Model View Controller)デザインパターンやデータベースとの通信方法を学べます。受講にはRubyの知識が前提となるため、先にRubyを習得しておきましょう。

edX:Agile Development Using Ruby on Rails – The Basics(無料・修了証は99ドル)

6週間(週10〜12時間)の中級講座です。Java、C#、C++、Python、Rubyなどオブジェクト指向言語の習熟が求められます。冒頭でRubyの基礎を復習しますが、最低限の予備知識を持って臨むのが理想です。

edX:Agile Development Using Ruby on Rails – Advanced(無料・修了証は99ドル)

「Basics」講座で得た知識をさらに発展させる内容です。JavaScriptでWebアプリケーションを強化し、モデル間のリレーションシップを実装します。デプロイ、パフォーマンス監視、デバッグ、データ保護などのトピックも網羅。期間は25週間(週10〜12時間想定)です。

おすすめのRuby on Rails書籍

『Ruby on Rails for Dummies』(Barry Burd著)

RubyとRailsで本格的に動作するWebアプリケーションを作る方法を解説した入門書です。Railsのインストール・起動手順から、RadRails IDEの使い方まで順を追って学べます。

『Ruby on Rails: Up and Running』(Bruce A. Tate、Curt Hibbs著)

RubyとRailsの導入・活用方法を学べる一冊です。AjaxやRESTを活用した機能拡張の手法に加え、ログを活用した問題発見の方法も紹介しています。パフォーマンス最適化はWeb開発の重要要素だからです。

『Ruby on Rails Tutorial』(Michael Hartl著)

著者のMichael Hartlが、Railsを使ったWebアプリケーション開発の全過程を案内してくれます。自動テスト、認証機能、実務的な問題解決のテクニックに加え、Ajax、Git、GitHub、Herokuといったツールの使い方も習得できます。

押さえておきたい公式リソース

書籍や講座以外にも、Rails学習に役立つオンラインリソースがあります。

Ruby on Rails Guides

Rails学習の最高峰リソースの一つが、公式ガイド集です。「Getting Started with Rails」「Layout and Rendering in Rails」「Debugging Rails Applications」など、入門から応用まで幅広いトピックをカバーしています。

Ruby on Rails Documentation

DevDocs.ioでRails公式ドキュメントが公開されており、気になるトピックをクリックして詳しく調べられます。

The Ruby on Rails Community

公式コミュニティページでは、ディスカッション情報やStackOverflowのQ&Aタグ、年次カンファレンスなど、コミュニティ活動の最新情報をチェックできます。

まとめ

データベースを持つWebアプリケーションを作りたいなら、Ruby on Railsは学ぶ価値のある強力なツールです。フロントエンドからデータベースまでのデータ伝送を容易にし、特にスピードが命のスタートアップ開発と相性抜群です。スタートアップか大企業かを問わず、Rails開発者の需要は今も健在です。

あなたもこのRubyフレームワークをスキルリストに加えてみませんか?今日から学習を始めましょう!

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