CSSの最新アップデート:displayプロパティの2値構文(外部値と内部値)
CSSのdisplayプロパティには、新しく「2値構文」が導入されました。この構文を使うことで、要素の表示タイプ(外部値と内部値)を明示的に指定できるようになり、要素のフローレイアウトをより柔軟に制御できるようになります。
従来のdisplayプロパティは単一のキーワード(例:block、inline-blockなど)で指定していましたが、2値構文では「要素がどのように振る舞うか(外部値)」と「中身がどのようにレイアウトされるか(内部値)」を個別に組み合わせて指定できます。
構文
CSSのdisplayプロパティの基本構文は以下のとおりです。
Selector {
display: /*外部値*/ /*内部値*/
}主なキーワードの意味
- 外部値(outside):
block、inline、run-inなど。要素自体がページのフローの中でどう振る舞うかを決めます。 - 内部値(inside):
flow、flow-root、flex、grid、tableなど。子要素がどのようにレイアウトされるかを決めます。
サンプルコード1:inline flow-root の例
以下の例では、span要素に display: inline flow-root; を指定しています。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
body,div,span {
box-shadow: inset 0 0 12px lightgreen;
border: 2px dotted gray;
}
span {
padding: 2%;
display: inline flow-root;
}
</style>
</head>
<body>
<div>
<p>
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</p>
<img src="https://images.unsplash.com/photo-1611625618313-68b87aaa0626?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=crop&fm=jpg&h=128&ixlib=rb-1.2.1&q=80&w=128" />
<span>Inline Block</span> <span>Span</span>
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</div>
</body>
</html>このコードをFirefoxで実行すると、次のような出力結果になります。span要素はインラインレベルとして振る舞いながらも、内部では独立したブロック整形コンテキスト(flow-root)を持つため、パディングやボーダーが正しく反映されます。

サンプルコード2:block flow の例
次に、span要素に display: block flow; を指定した例を見てみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
body,div,span {
margin: 2%;
box-shadow: inset 0 0 12px orange;
border: 2px ridge cadetblue;
}
span {
padding: 2%;
display: block flow;
}
</style>
</head>
<body>
<div>
<p>
Aliquam non metus diam. Suspendisse ac euismod eros, quis feugiat lacus.
</p>
<span>Block is now</span> <span>Block Flow</span>
Quisque sit amet consequat sem. Morbi eleifend erat et orci faucibus lacinia.
</div>
</body>
</html>実行すると、以下のような出力になります。インライン要素であるspanがブロックレベルとして扱われ、各要素が独立した行に配置され、通常のフローレイアウト(flow)で子要素が整列されていることが確認できます。

まとめ
2値構文のdisplayプロパティを使うことで、「要素の外側の振る舞い」と「内側のレイアウト方式」を分離して細かく制御できるようになりました。従来の単一キーワード(例えば display: block; は display: block flow; と同等)も引き続き利用できるため、既存のコードに影響を与えることなく、段階的に新しい記法へ移行できます。モダンブラウザでの対応も進んでいるため、ぜひ活用してみてください。
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