Cプログラミング
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free()関数は解放すべきメモリのサイズをどうやって認識しているのか?

C言語のfree()関数は、malloc()calloc()realloc()などで動的に確保したメモリを解放するために使われます。使い方は非常にシンプルで、解放したいメモリへのポインタを引数として渡すだけです。

free(ptr);

サイズを指定しないのに、なぜ正しく解放できるのか

ここで自然な疑問が生まれます。free()は引数としてポインタしか受け取らず、メモリブロックのサイズを渡していないにもかかわらず、どのようにして解放すべき領域の大きさを把握しているのでしょうか。

ヒープ領域に記録される「管理情報」の仕組み

動的なメモリ確保は、実際にはヒープ(heap)と呼ばれるメモリ領域で行われます。malloc()などがメモリを確保する際、多くの実装では要求されたサイズよりも少し大きな領域(たとえば1ワード分)を余分に確保します。この余分な部分には、そのメモリブロックのサイズなどの管理情報(メタデータ)が格納されています。

free()が呼び出されると、渡されたポインタの直前にあるこの管理情報を読み取り、そこからブロック全体のサイズを取得します。この仕組みのおかげで、プログラマがサイズを明示的に指定しなくても、free()は正しくメモリを解放できるのです。

注意点:実装依存であり、直接扱ってはいけない

なお、この管理情報の具体的な構造や配置位置は、コンパイラや標準ライブラリの実装によって異なります。そのため、プログラマがこの領域を直接読み書きすることは避けるべきです。また、malloc()が返したポインタそのもの以外(たとえばオフセットをずらしたアドレス)をfree()に渡すと、管理情報を正しく参照できず、未定義動作やクラッシュの原因になります。必ず取得時のポインタをそのまま渡すようにしましょう。

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