C言語の関数ポインタとは?宣言方法と実践的な使用例をわかりやすく解説
関数ポインタとは
関数ポインタ(pointer to function)とは、メモリ上に存在する関数定義の先頭アドレス(ベースアドレス)を格納するためのポインタです。
C言語では、関数名そのものがその関数の先頭アドレスを表します。そのため、関数ポインタの初期化には関数名を使用します。
宣言方法
データ型 (*ポインタ名)();
具体的な宣言と初期化の例は以下の通りです。
int (*p) (); p = display; // display() は定義済みの関数
例1:関数ポインタを使って関数を呼び出す
まず、関数ポインタ経由で関数を呼び出す基本形となるプログラムを見てみましょう。
#include<stdio.h>
main (){
int (*p) (); // 関数ポインタの宣言
clrscr ();
p = display;
*(p) (); // 関数ポインタ経由で関数を呼び出す
getch ();
}
display (){ // ポインタが指す位置にある関数
printf("Hello");
}実行結果
Hello
このプログラムでは、「p = display」によって display 関数のアドレスがポインタ p に代入され、「*(p)()」の記述により、p が指し示す先の関数が実際に呼び出されます。
例2:引数を持つ関数へのポインタ
続いて、引数を受け取る関数を関数ポインタに関連付けて利用する別のプログラムを確認しましょう。
#include <stdio.h>
void show(int* p){
(*p)++; // *p に 1 を加算
}
int main(){
int* ptr, a = 20;
ptr = &a;
show(ptr);
printf("%d", *ptr); // 21
return 0;
}実行結果
21
この例では、変数 a のアドレスをポインタ ptr に格納し、それを show 関数に渡しています。show 関数内で「(*p)++」により参照先の値が 1 加算されるため、最終的に出力される値は 20 から 21 へと更新されます。このように関数ポインタやポインタ渡しを活用すると、関数の外側にある変数の値を直接操作できます。
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