C#のクラスとは?基本構文からサンプルコードまで徹底解説
C#におけるクラスとは、データ型の「設計図(ブループリント)」に相当するものです。クラスをもとに生成された実体をオブジェクトと呼び、オブジェクトはクラスのインスタンスであるといえます。また、クラスを構成するメソッドや変数は、まとめてクラスのメンバーと呼ばれます。
クラスの一般的な定義形式
C#でクラスを定義する際の一般的な書式は以下のとおりです。
<アクセス修飾子> class クラス名 {
// メンバー変数
<アクセス修飾子> <データ型> 変数1;
<アクセス修飾子> <データ型> 変数2;
...
<アクセス修飾子> <データ型> 変数N;
// メンバーメソッド
<アクセス修飾子> <戻り値の型> メソッド1(パラメーターリスト) {
// メソッド本体
}
<アクセス修飾子> <戻り値の型> メソッド2(パラメーターリスト) {
// メソッド本体
}
...
}このように、クラスにはデータを保持するフィールド(メンバー変数)と、処理を行うメソッドを定義できます。アクセス修飾子には public や private などがあり、メンバーへのアクセス範囲を制御します。
C#でクラスを作成するサンプルコード
それでは、実際にC#でクラスを作成し、利用する例を見てみましょう。ここでは「箱(Box)」を表すクラスを定義し、2つの箱の体積を計算して表示します。
サンプルプログラム
using System;
namespace Demo {
class Box {
public double length; // 箱の長さ
public double breadth; // 箱の幅
public double height; // 箱の高さ
}
class Boxtester {
static void Main(string[] args) {
Box Box1 = new Box(); // Box型のBox1を宣言
Box Box2 = new Box(); // Box型のBox2を宣言
double volume = 0.0; // 箱の体積を格納する変数
// Box1 のサイズ設定
Box1.height = 5.0;
Box1.length = 6.0;
Box1.breadth = 7.0;
// Box2 のサイズ設定
Box2.height = 10.0;
Box2.length = 12.0;
Box2.breadth = 13.0;
// Box1 の体積を計算
volume = Box1.height * Box1.length * Box1.breadth;
Console.WriteLine("Volume of Box1 : {0}", volume);
// Box2 の体積を計算
volume = Box2.height * Box2.length * Box2.breadth;
Console.WriteLine("Volume of Box2 : {0}", volume);
Console.ReadKey();
}
}
}実行結果
Volume of Box1 : 210 Volume of Box2 : 1560
コードのポイント解説
- new演算子によるインスタンス化:
new Box()を使うことで、Boxクラスの新しいオブジェクト(インスタンス)をメモリ上に生成しています。 - メンバー変数へのアクセス: ドット演算子(
.)を使い、Box1.heightのように各オブジェクトのフィールドへ値を代入・参照できます。 - 同じクラスから複数のオブジェクト: Box1 と Box2 は同じBoxクラスから作られた独立したインスタンスであり、それぞれ異なる値を持てます。
- 体積の計算: 高さ × 長さ × 幅を掛け合わせることで、各箱の体積を求めています。
このように、クラスを定義しておけば、同じ構造を持つ複数のオブジェクトを簡単に作成・管理でき、コードの再利用性と保守性が大きく向上します。C#のオブジェクト指向プログラミングにおいて、クラスは最も基本的かつ重要な概念です。
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