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OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

NACHA(全米自動決済協会:National Automated Clearing House Association)ファイル形式は、最も広く利用されている電子支払ファイル形式のひとつです。ACHネットワーク(Automated Clearing House Network)を通じて国内ACH支払を実行するために使用されます。

概要

NACHAファイルとは、大量支払バッチを実行するために銀行ポータルへ送信・アップロードされる支払指示ファイルのことです。このファイルはNACHA仕様に準拠したフォーマットで作成され、その内容は銀行によって異なります。Wells Fargo®、Bank of America®、J.P. Morgan Chase®、T.D. Bank N.A.®など、NACHAファイルをサポートする銀行は数多く存在します。

Oracle® R12では、次の標準フォーマットが提供されています。

US NACHA PPD:Treasury Software®によると、「Prearranged Payment and Deposit(事前合意型支払・預金)— 個人(消費者)口座への支払または徴収に使用されます。例としては、従業員への給与の直接振込、個人への支払、個人(消費者)顧客からの徴収などが挙げられます。」

US NACHA CCD:銀行業務におけるCCDとは、Cash Concentration and Disbursement(現金集中・支出)を指し、法人向けの貸借取引に使用されます。

それでは、Oracleでフォーマットを設定し、実際にサンプルのNACHAファイルを生成する手順を見ていきましょう。

フォーマットの設定

以下の手順に従ってフォーマットを設定します。

1. XMLテンプレート

Oracleが提供するシード済みテンプレート「US NACHA CCD Format」を使用して、XML Publisherテンプレートを作成します。

ナビゲーション:XML Publisher Responsibility > Templates > Create template

OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

以下の設定値を使用します。

  • Data Definition:Oracle Payments Funds Disbursement Payment Instruction Extract 1.0
  • Type:eText – Outbound
  • File:IBYDE_S103_en.rtf ※これはOracle標準テンプレートです。これをベースとして、自社の銀行やビジネス要件に合わせてカスタマイズできます。

2. 支払フォーマット(Payment Formats)

ナビゲーション:Payables Manager:Setup > Payments > Payments Administrator > Formats > Formats

OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

以下の設定値を使用します。

  • Data Extract:Oracle Payments Funds Disbursement Payment
  • Instruction Extract:Version 1.0
  • XML Publisher Template:US NACHA CCD Format

3. 支払文書(Payment Documents)

ここでは、銀行・支店・銀行口座がすでに作成済みであることを前提とします。このステップでは、支払フォーマット「US NACHA CCD Format」を支払文書に紐付けます。

ナビゲーション:Payables Manager > Setup > Payment > Bank Accounts に移動し、Manage Payment Documents をクリックして Create を選択します。

以下の設定値を使用します。

  • Name:XXXX NACHA
  • Paper Stock Type:Blank Stock
  • Format:US NACHA CCD Format
  • First Available Document Number:100001
  • Last Available Document Number:999999

Apply をクリックします。

OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

4. 支払プロセスプロファイル(PPP)の設定

ナビゲーション:Payables Manager > Setup > Payment > Payment Administrator > Payment Process Profiles に移動し、Create をクリックします。

以下の設定値を使用します。

  • Code:XXXX_PPP
  • Processing Type:Electronic
  • Name:XXXX PPP
  • Payment Instruction Format:US NACHA CCD Format

Apply をクリックします。

OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

NACHAファイルの生成

以下の手順でNACHAファイルを生成します。

1. サプライヤーの請求書を入力

ナビゲーション:Payables Manager > Invoices > Entry > Invoices

OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

サプライヤーの支払方法が「Electronic」に設定されていること、および請求書が「Validated Status(検証済みステータス)」であることを必ず確認してください。

2. 請求書の支払処理

ナビゲーション:Payables Manager > Payments > Entry > Payments Manager

OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

以下の手順を実行します。

  1. PPR名を入力します。
  2. このPPR内で対象となる請求書を絞り込みたい場合は、受取人(Payee)名を入力します。
  3. 支払方法として「Electronic」を選択します。
OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

  1. 銀行口座・支払文書・PPPを入力し、Submit をクリックします。
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  1. ステータスを更新し、PPRのステータスが「Confirmed」になるまで待ちます。
  2. View > Requests > Find に移動します。
OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

  1. テキスト出力付きの「Format Payment Instructions」を検索し、View output をクリックします。
OracleでNACHA支払ファイルを作成する方法:設定から生成まで完全ガイド

Format Payment Instructions」の出力結果こそが、先ほどの請求書とその支払処理から生成されたNACHAファイルです。このファイルをローカルデスクトップに保存し、銀行へアップロードすることで、以降の支払処理が進められます。

まとめ

銀行サーバーへのNACHAファイルの生成・アップロードは、近年あらゆる業界で需要が高まっている機能のひとつです。数あるERPの中でも、OracleはNACHAファイルを生成するための非常に優れたプロセスを提供しています。いくつかの設定手順を完了するだけで、すぐにACHファイルを運用開始できます。また、NACHAフォーマットは銀行ごとに異なるため、Oracleでは標準RTFファイルを個々の銀行仕様に合わせてカスタマイズするオプションも用意されています。

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