カスタムAndroidリカバリとは?TWRPの基本と使い方を徹底解説
Androidデバイスをカスタマイズしてみたいと思ったことがあるなら、「本格的な改造を始める前に、まずカスタムリカバリをフラッシュする必要がある」という記述を目にしたことがあるかもしれません。そこで浮かぶのが次のような疑問でしょう。そもそもリカバリとは何なのか?カスタムリカバリとはどういうもの?そしてCWMやTWRPはどんな位置づけなのか?
この記事では、リカバリツールについて徹底的に解説します。Androidデバイスに手を加え始める前に、必要な知識をしっかり身につけておきましょう。
リカバリとは何か?
Androidデバイスは、ブートローダー、ラジオ(ベースバンド)、リカバリ、システムなど、複数のソフトウェアで構成されています。ブートローダーは、デバイスの電源投入時に最初に起動するソフトウェアで、リカバリを読み込むか、あるいはAndroid(システム)とラジオを読み込むかを判断します。
ラジオはアンテナを制御する部分で、キャリアの基地局とのセルラー接続を担当していますが、今回のテーマにおいてはさほど重要ではありません。
リカバリとは、簡単に言えばAndroidとは独立した実行環境(ミニOSのようなもの)で、さまざまなシステム関連のタスクを実行できます。ほとんどのAndroidデバイスに搭載されている純正リカバリ(ストックリカバリ)は、OTAアップデートの適用、工場出荷状態への初期化、microSDカードから外部ツールを読み込んで実行するといった機能を持っています。
フルサイズのPCに例えるなら、リカバリはBIOSに最も近い存在です。OSとは独立した小型のソフトウェアで、各種のシステム設定や機能を制御できますが、BIOSとまったく同じ役割を果たすわけではありません。
たとえば、リカバリはI/O(入出力)機能を制御しません。これはBIOSの主な仕事です。また、Androidの起動が始まれば、リカバリはその後の動作に一切関与しなくなります。
カスタムリカバリとは何か?
カスタムリカバリとは、純正ではないリカバリのことで、デフォルトのリカバリ環境に代えてインストールできます。カスタムリカバリを導入する理由は数多くありますが、そのほとんどは追加機能に関係しています。
主な機能には次のようなものがあります。
- 純正のAndroidイメージに代わって、サードパーティ製ROMをインストールできる
- Nandroidバックアップの作成――個人データからOS本体まで、端末内のすべてを保存できる包括的なバックアップ
- PC上のADB(Android Debug Bridge)との通信によるデバッグなど、開発者向けの操作。root権限なしでADBアプリをインストールすることも可能
- より使いやすく見た目も優れたリカバリ画面。タッチ操作への対応や、メニュー形式に頼らないインターフェースなども含まれる
要するに、カスタムリカバリを使えば、通常メーカーがアクセスを許していない多くの操作が可能になります。メーカーは、ユーザーが端末を文鎮化(ブリック)させてしまわないよう、純正リカバリの機能を意図的に制限しているのです。「難しそうだ」と感じた方は、root化なしで楽しめるAndroidのカスタマイズ技も多数ありますので、そちらから試してみるのもよいでしょう。
TWRPの使い方
カスタムリカバリを導入するなら、ほぼ間違いなく行き着くのがTWRP(Team Win Recovery Project)です。非常に多くの機種で公式にサポートされており、愛好家たちの手によってさらに多くのデバイスへ移植されています。
最も手軽なインストール方法は、Google Playストアから無料でダウンロードできるOfficial TWRP Appを使うことです。ただし、アプリをインストールしてもリカバリ本体は導入されません。代わりに、お使いのデバイスに合った正しいバージョンをダウンロードしてフラッシュするまでの手順を丁寧に案内してくれます。
より手動で進めたい場合は、自分でフラッシュすることもできます。まずTWRP公式サイトからファイルをダウンロードしてください。非公式ビルドを使用する場合は、XDA Developersの該当デバイスのフォーラムから入手します。それ以外の出所からのダウンロードは強くお勧めしません。
インストール後のTWRPは、比較的直感的に扱えます。ROMのフラッシュ、バックアップの作成・復元、内部ストレージのワイプやマウントといったツールが、分かりやすく整理されて配置されているからです。
これらの操作はすべて、論理的な一連のタップとスワイプで実行します。自分が何をしているのか常に意識すべきですが、誤って別の機能を作動させてしまうのを防ぐ安全策も十分に組み込まれています。
互換性のないROMをフラッシュしようとしない限り、トラブルに遭遇することはまずありません。とはいえ、何らかの作業を行う前に、必ず完全なバックアップを作成しておきましょう。
CWMとその他のカスタムリカバリ
TWRPが主流となる以前、最も人気のあったリカバリがClockworkMod(CWM)でした。しかし、CWMはすでに長年開発が停止しており、最近のデバイスでは利用できません。
ただし、古い端末を扱う場合には、今でもCWMが必要になるケースがあります。古いスマートフォンの寿命を延ばすことは、カスタムROMを導入する大きなメリットの一つですからね。
XDAフォーラムで互換性のあるバージョンを見つけられるはずです。繰り返しますが、信頼性の低いソースからのダウンロードは避けましょう。また、CWMからTWRPへ乗り換えるのは簡単です。TWRPアプリをインストールして、既存のリカバリを上書きフラッシュするだけで完了します。
TWRPは多くのユーザーにとって十分な選択肢ですが、特殊なハードウェアやニッチな要件がある場合は、TWRPの代替リカバリを探してみるのもよいでしょう。お使いのデバイスのXDAフォーラムで、[Recovery]タグが付いたスレッドを検索してみてください。
どのリカバリもカスタムリカバリとしての基本的なタスクはこなせますが、そのアプローチや操作性には違いがあります。
TWRPでできること
カスタムリカバリは、カスタムROMのインストールやその他の方法でスマホを改造するために不可欠な存在です。これなしでは実現できませんし、危険なので試みるべきでもありません。さらに、ブートループなどの不具合を修復する際にも、カスタムリカバリは重要な役割を果たします。
TWRPを導入すれば、ROMやカスタムカーネルをフラッシュできるようになります。あわせて、便利なMagiskモジュールのおすすめ作品もチェックしてみるとよいでしょう。
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