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古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

古いAndroidデバイスをお持ちの方の中には、「動作が遅すぎてほとんど使っていない」「使っていてもパフォーマンスに不満がある」という方は多いのではないでしょうか。実は、ちょっとした工夫で古いAndroid端末の速度は大きく改善できます。この記事では、今すぐ試せる高速化のポイントを3つに分けて詳しく解説します。

まずは不要データを一掃する

Androidデバイスを高速化する方法として最も効果的なのは、不要なファイル(アプリ、写真、音楽ファイルなど)を削除することです。その後に行う設定変更にも速度向上の効果はありますが、それらはすべて「ストレージの掃除」の次に来る補助的な対策です。まずは散らかったストレージを片付けることが何よりも優先されます。

デバイスを軽くするために取り組むべき項目は、次の3つです。

  1. 使っていないアプリを見つけて削除する
  2. システムを遅くしている犯人のアプリを見つけて排除する
  3. デバイスを最適化してパフォーマンスを引き出す

それぞれ順番に見ていきましょう。

1. 使っていないアプリを見つけて削除する

メディアファイルやアプリが多すぎると、動作がもっさりしてきます。スマホやタブレットのストレージ(フラッシュメモリ)は、容量がほぼ満杯の状態になると性能が大きく低下する性質があります。

では、散らかったストレージはどうやって片付ければいいのでしょうか。おすすめは2つのアプリです。初心者にはGoogle純正の「Files Go」、上級者にはオープンソースの「DiskUsage」が便利です。

Files Goで自動的に整理する

※この方法はAndroid 5.x以降でのみ利用できます。

Files GoはGoogleが提供する公式アプリで、ユーザーがほとんど手間をかけずに使えるのが魅力です。インストールして各機能を実行するだけなので、初めてでも安心して操作できます。

Files Goに自動的に空き容量を作らせるには、使用状況へのアクセス権限を許可する必要があります。Files Goを開いて「未使用のアプリを検索」の下にある「開始」をタップしてください。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

続いて「設定」を開き、Files Goの使用状況アクセスを有効にするスライダーをオンにします。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

解析が完了すると、どのアプリをよく使っているのか、どのメディアを削除できるのかが表示されます。ただし、デバイスによっては解析にある程度時間がかかる場合があります。

DiskUsageで手動削除する

DiskUsageは、タブレットやスマホのストレージを素早く解析し、残り容量を視覚的に表示してくれるアプリです。どのファイルが最も容量を消費しているのかもひと目でわかります。音楽や写真などのメディアファイル、そして容量を食っているアプリを特定し、それらを削除することでスマホを軽くできます。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

注意:システムストレージ領域ではDiskUsageを使用しないでください。ファイルを削除するには、ファイルの視覚表示を開き、画面右上の3点アイコンをタップします。コンテキストメニューから「削除」を選択しましょう。

2. 動作の重い原因アプリを見つけて排除する

Androidの設計上、アプリはバックグラウンドで動作してもプロセッサの処理能力を消費しないことになっています。理論上、よく設計されたアプリは必要なときに短時間だけリソースを使うはずです。ところが、設計の悪いアプリはOSのサービスを呼び出し続けるため、バッテリーを消耗させ、パフォーマンスを低下させてしまうのです。

解決策は、そうした問題のあるアプリを見つけて削除することです。しかし残念ながら、Googleはどのアプリが問題を起こしているのかを明示してはくれません。ここからは、怪しいアプリを見つけるためのコツをいくつか紹介します。

Android 5.x以降で自動起動アプリを特定する

問題のあるアプリを特定する最も簡単な方法は、パーミッション(権限)を確認することです。

パーミッションについて簡単に説明すると、アプリはスマホの重要な機能を使う際に許可を求める必要があります。たとえばSMSアプリは、メッセージの送受信を行うためにパーミッションを要求します。また、常時動作したいアプリは「自動起動」というパーミッションが必要になります。

残念ながら、Googleはどのアプリが自動起動しているのかを明確には教えてくれません。

Android 5〜7の場合は「設定」>「アプリ」へ移動します。Android 8(Oreo)では「設定」>「アプリと通知」>「すべてのアプリを表示」にあります。そこで、問題を起こしていそうな非システムアプリをタップし、「権限」を選択してください。

権限メニューを下にスクロールして、各権限を確認します。「自動起動」の項目が見当たらない場合、そのアプリは端末の起動時に立ち上がることはありません。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

残念ながら、多くのAndroidデバイスではこの権限を無効化できません。自動起動するアプリの中には動作が良好なものも多い一方で、そうでないものも少なくありません。一般的に言えば、自動起動するアプリは少ないほど良いと言えます。

なお、カスタムROMを使えば通常のAndroidにはない機能にアクセスできる場合があります。古いデバイスをお持ちなら、カスタムROMの導入を検討してみるのも一つの手です。

Android 4.xで自動起動アプリを特定する

Ice Cream SandwichからKitKatまでの端末では、再起動して(電源ボタンを長押しし、「電源を切る」または「再起動」を選択)「設定」>「アプリ」へ移動します。画面右側から左側へスワイプして「実行中」タブを開きましょう。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

ここに表示されるのが、端末と一緒に起動し、バックグラウンドで常時動作しているアプリです。その一部はシステムアプリで、Androidの動作に不可欠な機能を担っています。それ以外は、ユーザーがインストールしたアプリで、常にメモリ上に存在し、時には処理リソースを消費しています。

Startup Managerで自動起動アプリを特定する

幸い、これ専用のアプリも存在しました。「Startup Manager」[現在配信終了]を使えば、端末の起動時に自動的に立ち上がるアプリを特定して排除でき、しかも無料でした。

使い方はシンプルです。インストールして起動すると、端末と一緒に自動起動するすべてのアプリが表示されます。不要なアプリがあれば、長押ししてコンテキストメニューを表示させ、削除または無効化できます。

私たちは、使っていないアプリは自動起動しないものであっても残しておかないことをおすすめします。そして当然ながら、Startup Manager自体も端末に残しておくべきではありません。開発は放棄されており、広告も多すぎます。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

注意:Startup Managerでシステムアプリを無効化すると、端末を復旧させるには工場出荷状態へのリセットが必要になる場合があります。システムアプリはスマホの動作に不可欠であり、自分が何をしているのか十分に理解していない限り、決して無効化しないでください。

補足:Startup Managerは後に「All-In-One Toolbox」というAndroid最適化ツール群に統合されました。こちらのバージョンならバグも少なく同じことができますが、古い端末には対応していない可能性があり、広告の多さから導入はおすすめできません。

アプリの同期を手動に切り替える

不要なアプリをすべて排除したら、残ったアプリの同期を手動に切り替えましょう。こうすることで、アプリが絶えず更新されるのを防げます。プッシュ通知がどうしても必要なアプリであれば、通知をオンのままにしておいて構いません。ただし、同期をオンにしたアプリが数十個ある場合、その影響は積み重なることを忘れないでください。

新しいハードウェアなら大量のアプリが常に更新されていても気にならないかもしれませんが、古いハードウェアでは処理が追いつかず息切れしてしまうこともあります。

3. デバイスを最適化する

この記事で紹介する最適化テクニックの一部は、開発者向けオプションの有効化が必要です(後述)。それ以外は、簡単な操作だけで実行できます。

ストレージをトリムして最適化する

※この方法はAndroid 4.3以降でのみ利用できます。

残念ながら、不要データを削除してもAndroidの動きが重いままのことがあります。それはフラッシュストレージの仕組みによるものです。空き容量を確保した直後に、フラッシュメモリが自動的に自己最適化を行うわけではないのです。

Android 4.3以降では、「トリム(trim)」と呼ばれる処理が実行されて初めてストレージが正常な動作に戻ります。トリムは空き容量が25%以上あるときに最も効果を発揮します。また、トリムが中断されないよう、一晩充電しながら放置しておくのもおすすめです。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

デバイスのストレージを最適化する手順は以下の通りです。

  1. スマホやタブレットに25%以上の空き容量があることを確認する
  2. 通知バーを下にスワイプし、機内モードのアイコンをタップして機内モードにする
  3. 電源につないで一晩充電する――最高の結果を得るには24時間放置する

外部ストレージを活用する

AndroidデバイスにmicroSDカードスロットがあるなら、書き込みキャッシュを有効にしたり、アプリをカードに移動したりできます。ただし、ほとんどのmicroSDカードは速度が遅く、かえってパフォーマンスを悪化させる原因になりがちです。性能を上げたいなら、Samsung SelectやEVOカード、A1規格対応カードなど、高速なカードを選ぶことが大切です。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

開発者向けオプションを有効にする

※この方法はAndroid 4.4以降でのみ利用できます。

パフォーマンス最適化のためのテクニックのいくつかは、Androidの開発者向けオプションをオンにする必要があります。開発者向けオプションを有効にすれば、アニメーションの無効化など、アプリの起動を速くするさまざまな技への扉が開きます。

開発者向けオプションの有効化手順は以下の通りです。

  1. 「設定」を開く
  2. リストを下にスクロールして「端末情報」を選択する
  3. 「ビルド番号」を見つけて7回連続でタップする
  4. 「開発者になりました」という通知が表示されれば成功。以降、設定メニューの下部近くに「開発者向けオプション」が現れます

開発者向けオプションを有効にしたら、設定メニューに戻って「開発者向けオプション」をタップします。このセクションには、パフォーマンスを改善できる調整項目がいくつか用意されています。

アニメーションをオフにする

Androidは画面遷移のすべてにアニメーションを自動的に付加します。たとえばアプリを開くたびにアニメーションが再生されます。これをオフにすると、アプリの起動が体感できるほど速くなります。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

アニメーションをオフにするには、まず「開発者向けオプション」を開きます。リストを下にスクロールして「描画」の項目を見つけましょう。その下に、次の3種類のアニメーション設定があります。

  • ウィンドウのアニメスケール
  • トランジションのアニメスケール
  • Animator duration scale(アニメーターの再生時間スケール)

アニメーションのスケールは「オフ」から「10x」まで設定できます。各項目をタップし、コンテキストメニューから「オフ」を選択して無効化しましょう。

2D GPUレンダリングを強制する

一部のアプリは、2Dゲームの描画に専用グラフィック(GPU)ではなくCPUを使用します。これがパフォーマンス低下につながることがあります。この機能を有効にすると、デフォルトでGPUを使わないゲームにもGPUの使用を強制でき、動作が改善することがあります。

ただし、トレードオフとしてバッテリー消費が増えたり、安定性が下がったりする場合もあります。筆者は古い端末のいくつかでこの設定を有効にしていますが、「Kingdom Rush」のようなゲームで問題は発生していません(とはいえ、そのゲームはもともとGPUを正しく使っているようですが)。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

この設定を見つけるには、開発者向けオプションを開き、「ハードウェアアクセラレーションを有効にする」の見出しの下にある該当項目を探します。スライダーをタップして有効にしてください。ただし、このオプションが存在しない機種もあります。

4x MSAAを強制する

このテクニックはパフォーマンスを向上させるものではありませんが、ゲームの見た目を良くします。Androidデバイスでゲームを遊び、常に充電器につないでいる、あるいはバッテリー寿命を気にしないという方は、「4x MSAAを強制」の有効化を検討してみてください。この機能は一部のゲームでギザギザとした角を滑らかにします。欠点としては、バッテリー消費が増え、アプリの動作が遅くなることがあります(必ずしもそうなるわけではありませんが)。

有効にするには、開発者向けオプションを開き、「4x MSAAを強制」の横にあるスライダーをタップします。

プロセス統計を確認する

※この方法はAndroid 4.4以降でのみ利用できます。

問題のあるアプリを見つけるもう一つの方法が、「プロセス統計」という機能の活用です。開発者向けオプションを開いて下にスクロールし、「プロセス統計」を見つけてください。ここでは、各プロセス(アプリケーション)がバックグラウンドでどれくらいの時間動作していたのか、どれだけのメモリを消費しているのかを正確に確認できます。

古いAndroidデバイスを高速化する3つの重要なヒント

ここに表示されているアプリがすべてデバイスのパフォーマンスに悪影響を与えているわけではありません。しかし、インストールしたのに一度も使っていないアプリに気づくこともあるでしょう。そんなアプリを見つけたら、アンインストールしてしまいましょう。

古いAndroidスマホやタブレットは本当に速くなるのか?

答えはイエスです! ほとんどの場合、パフォーマンス改善に最も効果的なのは、問題のあるアプリを削除することです。デバイスを掃除したら、機内モードにして一晩充電しておくのもおすすめです。さらに性能を引き出したいなら、アニメーションのオフも試してみてください。

ただし残念ながら、どんなに適切なチューニングを施しても、Androidは年月とともに劣化していきます。そして古いデバイスにおける最大の問題は、実はセキュリティなのです。

意外に思われるかもしれませんが、マルウェアスキャナーアプリは実は必要ありません。そして何をするにせよ、タスクキラーやRAMブースターの類は絶対にインストールしないでください。

Androidの最適化テクニックについては数多くの記事が公開されています。Androidの高速化ハックの大半は神話に過ぎず、実際には何も改善しないのが事実です。しかし、その中にはAndroidのパフォーマンスを本当に底上げしてくれる、ほんの一握りの有効なテクニックが存在するのです。

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