障害のあるユーザー必見!Androidをもっと使いやすくする6つの必須アクセシビリティアプリ
スマートフォンは、障害のある方にとって使いこなすのが難しい場合があります。しかし、Googleやサードパーティの開発者たちの努力により、Androidは今やあらゆるユーザーにとって、より親しみやすく操作しやすいプラットフォームへと進化しています。
Androidスマートフォンは、サウンドアンプにも、個人の文字起こしツールにもなり、さらには顔の動きで操作することまで可能です。ここでは、あなたのニーズに合わせてAndroidスマートフォンを最大限に活用するためのおすすめアクセシビリティアプリを6つご紹介します。
1. Voice Access(ボイスアクセス)
「Bluetoothをオンにして」のようなGoogleアシスタントのコマンドで、ハンズフリー操作をした経験がある方は多いでしょう。GoogleのVoice Accessアプリは、音声コントロールを次のレベルへと引き上げ、デバイス全体を音声だけでナビゲートできるようにします。
アプリをセットアップすると、常に起動するモジュールが立ち上がります。このモジュールは継続的にコマンドを聞き取り、画面上のあらゆる操作対象に番号を割り当てます。
たとえば、アプリのアイコンやメニューボタンに指で触れる代わりに、割り当てられた数字を声に出すだけでOKです。さらに、「下にスクロール」でページ移動、「戻る」で前の画面に戻るといった基本操作も、定型フレーズに紐づけられています。
Voice Accessの音声認識には、Googleアシスタントと同じ技術が採用されています。そのため認識精度は非常に高く、実際に試してみても、コマンドを言い直す必要があることはほとんどありませんでした。
2. EVA Facial Mouse(EVA フェイシャル マウス)
EVA Facial Mouseは、タッチ操作が難しい方を支援するアプリです。四肢の切断、脳性麻痺、脊髄損傷などを抱える方々に、スマートフォンの新たな操作方法を提供します。
EVA Facial Mouseを導入すると、画面上にカーソルが表示され、顔の動きで操作できるようになります。ポインタを動かすには、頭を目的の方向に向けるだけです。カーソルが選択したい要素の上に来たら、1〜2秒待つことでシングルタップとして認識されます。
また、ホーム画面への移動やマルチタスクなど、主要な操作に素早くアクセスできるドック機能をオンにすることも可能です。EVA Facial Mouseは慣れが必要ですが、反応は驚くほど良好で、期待どおりに動作します。カーソルの感度や速度も好みに合わせて細かく調整できます。
3. Sound Amplifier(サウンド アンプ)
Sound Amplifierは、聴覚に障害のあるユーザー向けのAndroidアクセシビリティアプリです。名前のとおり周囲の音を増幅してくれますが、すべての種類の音に対応しているわけではありません。
Sound Amplifierの得意分野は、会話を聞き取りやすくすることです。マイクが拾った音を分析し、音声に関連する周波数を強調しつつ、それ以外のノイズを抑え込みます。
アプリには使いやすいインターフェースが備わっており、サウンド強化とノイズ低減の強度を精密に調整できます。さらに、音量や微調整の設定を左右の耳それぞれに対して個別に行うこともできます。
インストール後は、Sound Amplifierはホーム画面のアプリ一覧ではなく、「設定」>「ユーザー補助」から利用できるようになります。なお、執筆時点では有線イヤホン接続時にのみ動作し、対応OSはAndroid 6.0以降となっています。
4. Android Accessibility Suite(Android アクセシビリティ スイート)
Android Accessibility Suiteは、Googleが提供する複数のアクセシビリティサービスをまとめたコレクションです。多くのAndroid端末にはプリインストールされていますが、お使いの端末に含まれていない場合は、ぜひ導入を検討してください。
Android Accessibility Suiteをインストールすると、スマートフォンのユーザー補助設定に以下の4つの機能が追加されます。
- Select to Speak(選んで読み上げ):画面上で選択したテキストを読み上げます。カメラを向ければ、画像内の文字の内容も読み上げ可能です。
- TalkBackスクリーンリーダー:タッチスクリーン上の要素に触れたとき、音声と振動でフィードバックを提供します。
- ユーザー補助メニュー:通知パネルの表示など、よく使う主要な操作に素早くアクセスできます。
- スイッチアクセス:外付けキーボードや物理スイッチを使ってスマートフォンを操作できます。
5. Live Transcribe(ライブ文字起こし)
聴覚に障害のある方や、Sound Amplifierでは不十分だと感じる方のために、GoogleはLive Transcribeを提供しています。このアプリは、70以上の言語と方言に対応したリアルタイム音声文字起こしを実現します。
会話を始めるときは、Live Transcribeを起動してスマートフォンを相手の近くに置くだけです。アプリが相手の発言を自動的に文字起こししていきます。返答はそのまま話してもいいですし、アプリ内で文字を入力することも可能です。
さらに、Live Transcribeはバイリンガル対応という強力な特徴を持っています。相手が異なる言語で話しかけても、アプリは自動的に相手の発言と自分の返信を翻訳し、画面に表示してくれます。
それに加えて、ハプティックフィードバック(振動)を有効にすれば、誰かが話し始めた瞬間や会話が再開されたときに気づくことができます。Live Transcribeは音声以外の音も検出可能で、たとえば近くで犬が吠えていると、「犬の鳴き声」のアラートが表示されます。
6. Lookout(ルックアウト)
Lookoutは、視覚に障害のある方にとって理想的なデジタルコンパニオンです。Googleレンズと同じ基盤技術を搭載しており、さまざまな物体を認識して、その内容や方向を読み上げてくれます。
たとえば、お店で店員からお釣りを受け取った場面を想像してください。金額が正しいか確認したいときは、スマートフォンのカメラを紙幣に向けるだけで、Lookoutが額面を教えてくれます。
Lookoutは常時オンにしておくこともできます。そのためGoogleは、Androidスマートフォンを首から下げるストラップで装着するか、シャツの前ポケットに入れておくことを推奨しています。ストラップ装着時には、スマートフォンの背面をノックするだけで起動することも可能です。Lookoutにはシーン別のモードが複数用意されており、バーコードを読み取る「ショッピング」モードや、看板やラベルを素早くスキャンする「クイック読み上げ」モードなどがあります。
ただし現時点では、Google LookoutはGoogle、Samsung、LG製のスマートフォンにのみ対応しており、利用できるのは米国内に限られます。
パソコンのアクセシビリティツールも活用しよう
コンピュータビジョンをはじめとする技術の進歩により、スマートフォンはあらゆるユーザーにとって格段に使いやすいものになりました。これらのアプリがあれば、障害の有無にかかわらず、Androidデバイスは頼れる相棒になってくれるでしょう。
同様の機能は他のプラットフォームにも搭載されています。iPhoneの便利なアクセシビリティ機能や、Windowsのアクセシビリティツールについてもチェックして、自分に合った環境を整えてみてください。
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