Signalがテスト中の新機能で友達に暗号通貨を送れるように――プライバシー重視のMobileCoinを採用
暗号化メッセージングアプリ「Signal」は現在、iPhoneおよびAndroidアプリ向けに、プライバシーを守りながら暗号通貨での送金を可能にする新機能をテストしています。この機能では、独自の通貨「MOB」を持つ「MobileCoin」を利用し、ユーザー同士でお金をやり取りすることができます。
Signalが採用したのはプライバシー保護型のMobileCoin
Signal公式サイトの発表によると、この機能はすでに英国のユーザーに展開されていますが、全ユーザーへの提供時期については明らかにされていません。また、デスクトップ版アプリにはまだ搭載されていません。
英国在住で最新版のSignalアプリを利用している方は、新機能の利用を促すプロンプトが表示されます。暗号通貨取引所FTXでMOBを購入した後、MobileCoinウォレットを連携するだけで、ウォレットをリンク済みの他のSignalユーザーにMOBを送れるようになります。
同社は新機能の仕組みについて、次のように説明しています。
Signal Paymentsを使えば、MobileCoinウォレットをSignalに簡単に連携でき、友人や家族への送金・受取、残高確認、取引履歴の閲覧をシンプルなインターフェースで行えます。これまで通り、私たちの目標はデータを当社ではなくユーザー自身の手元に保持することです。MobileCoinの設計により、Signalはあなたの残高、完全な取引履歴、資金にアクセスすることはできません。
気になる方のために付け加えると、MOBがアプリ内にロックされることはありません。いつでも別のアプリやサービスへ資金を移すことが可能です。同社は「ぜひ試してみて感想を聞かせてほしい。FTXやその他の取引所で、近いうちにMOBとの換金が可能になる予定だ」と述べています。
GitHubリポジトリによると、MobileCoinは独自のプライバシー重視型決済ネットワークを使用するオープンソースの暗号通貨です。また、GitHubページでは、送金に必要なMobileCoinウォレットが、現時点では米国のユーザーにはダウンロード・利用できないことも確認されています。
MOBについて詳しく知りたい方は、MobileCoinの公式サイトをご覧ください。
プライバシー最優先の暗号通貨決済
Signalは、同プラットフォーム上で行われるすべてのMOB決済が完全にプライベートであることを強調しています。
Wired誌とのインタビューで、Signalの創設者モクシー・マーリンスパイク(Moxie Marlinspike)氏は、「Signalでセラピストと会話するときだけでなく、セッションの支払いもSignalで行えるような世界」を目指したいと語りました。
さらに同氏は、銀行からの送金に比べればBitcoinの方がプライバシー面で優れているものの、それでも追跡される可能性は残ると説明しました。
Marlinspike氏がSignal Payments機能の基盤としてMobileCoinを選んだ理由は、モバイル端末で最高の体験を提供できるからだと言います。「スマートフォンのストレージ容量をほとんど消費せず、トランザクションの承認にかかるのはわずか数秒」とのことです。
Signalは、充実したプライバシー・セキュリティ機能を備えた、最も安全なメッセージングアプリの一つとして高く評価されています。MobileCoinによる安全なモバイル送金機能の追加により、Telegramなどの競合アプリに対してさらなる優位性を得る可能性があります。
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