追加アプリ不要で広告をほぼ消せる!Androidの「プライベートDNS」設定術
Androidスマホでゲームをするのが大好きですが、中には広告が多すぎてまったく楽しめないタイトルもあります。広告ブロック用アプリを追加インストールする代わりに、たった一つのシンプルな設定だけでAndroidの広告を大幅に減らせる方法をご紹介します。
広告ブロックアプリには課題が多い
これまで、Androidのゲームやサイトの広告をブロックするアプリをいくつか試してきました。しかし問題は、多くのアプリがデバイスのroot化を必要とすることです。root化自体は難しくありませんが、端末の保証が無効になる恐れがあります。さらに、手順を誤れば端末が起動しなくなる(いわゆる文鎮化)リスクも伴います。
もう一つのネックは、ほとんどのアプリが全機能の解放に有料であること。しかも試した限りでは、ブロック精度が今ひとつのアプリも少なくありませんでした。サイトでは機能してもアプリでは機能しない、あるいはその逆といった具合です。
加えて、プライバシーも見逃せないポイント。自分のあらゆる操作をサードパーティ製アプリに監視されるのは決して気分の良いものではありません。そんな理由から、シンプルでありながら意外と見落とされがちなAndroidの標準設定に行き着いたのです。
プライベートDNSを活用する
デフォルトでは、AndroidはモバイルキャリアやISPが提供するDNS(Domain Name System)を使用します。この標準DNSには広告フィルタリング機能が組み込まれておらず、対策はすべてユーザー任せです。そもそもキャリアは、ユーザーが広告視聴に時間を取られていようが気に留めません。
一方、プライベートDNSを使えばデフォルト設定を上書きし、広告フィルタリング機能を内蔵したカスタムDNSを利用できます。モバイルデータでもWi-Fiでも、接続方法を問わずAndroid全体の広告をブロックできるのが大きな魅力です。
プライベートDNSの設定手順
ここでは例として「AdGuard DNS」を使用しますが、他にも選択肢があります。どのプロバイダを選んでも手順は同じです。
Android端末で「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プライベートDNS」へと進みます。Samsung Galaxyの場合は「設定」→「接続」→「その他の接続設定」→「プライベートDNS」です。
初期状態は「自動」または「オフ」になっています。「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択し、利用したいDNSプロバイダのアドレスを入力しましょう。今回は dns.adguard-dns.com を指定します。最後に「保存」をタップすれば切り替え完了です。
AdGuard DNS以外におすすめの選択肢は以下の通りです。
- Control D – p2.freedns.controld.com
- Mullvad DNS – adblock.doh.mullvad.net
- Quad9 – dns.quad9.net
広告はブロックできるが完璧ではない
正直にお伝えしておくと、AndroidのプライベートDNSは万能ではありません。「100%広告なし」を掲げるDNSプロバイダでも、一部の広告は漏れ込んできます。これは、サイトやアプリが採用している広告の仕組みや種類に起因する部分が大きいです。
広告ネットワークや広告タイプがブロックリストに未登録であれば、ゲーム中やブラウジング中に表示されてしまうことがあります。その場合は、別のプロバイダを試すか、「大量の広告」から「ごくわずかな広告」への改善を受け入れるかの二択になります。
私自身は、数分おきに広告を強制されることなくお気に入りのゲームを遊べただけで十分満足でした。実際、それほど広告だらけのゲームも存在したのです。
また、プライベートDNSを有効にすると、一部のサイトやアプリが正常に動作しなくなるケースがあります。「広告ブロッカーを無効にしてください」というメッセージが表示された際は、該当のサイトやアプリを利用するために、プライベートDNS設定を一時的に「自動」または「オフ」へ戻す必要があります。
広告収益を守るため、こうした対策を講じるサイトやアプリは年々増えています。その事情は十分理解できます。だからこそ多くのサービスが広告非表示のサブスクリプションを提供しているのです。可能な範囲でサブスク加入や寄付によって開発を支援することを、筆者としては強くおすすめします。
もう一つの注意点は公衆Wi-Fiです。プライベートDNSが有効だと、公衆Wi-Fiネットワークへのログインページが開けないことがあります。
私自身は使用中に大きなトラブルには遭遇しませんでしたが、状況に応じて設定を頻繁に切り替えるのはやや面倒に感じるかもしれません。
広告ブロックのその他の選択肢
プライベートDNSがうまく機能しない場合や、Androidの設定画面を何度も開くのが億劫な場合は、広告ブロック専用アプリの利用を検討しましょう。これらならワンタップでオン/オフを切り替えたり、特定のサイトやアプリをホワイトリストに登録したりできます。
一部のAndroidブラウザに内蔵された広告ブロッカーも、ウェブサイト上の広告には効果的です。ただしアプリ内の広告には無効で、こちらもサイト単位のホワイトリスト登録が可能です。
最後の選択肢として、広告ブロック機能とホワイトリストを備えたAndroidファイアウォールを導入する方法もあります。セキュリティ強化にも役立つ優れた選択肢です。もちろん、ファイアウォール以外にもAndroidを保護する手段は複数あります。
アプリやサイトが広告収益に依存する理由は理解していますが、私はマルウェアやトラッキングからデバイスを守るためにも、Androidで広告をブロックすることが多いです。特別なアプリを追加せずに全面的な広告ブロックを実現したいなら、ぜひプライベートDNSを活用してみてください。
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