Androidスマホがマイニングマルウェアに感染していないか確認する方法
モバイルマルウェアは、Googleがスマートフォン市場に参入したばかりの頃と比べれば、かつてほど大きな問題ではなくなりました。しかし、暗号資産(仮想通貨)市場の拡大により、他人のシステムのリソースを乗っ取ってデジタルコインを掘り出す「マイニング」がハッキングの新たな収益源となり、脅威は形を変えて再び忍び寄っています。
PCや企業システムの世界はすでにさまざまなマルウェアで飽和状態にあり、新たな攻撃者たちの標的となったのが、小さなチップながら高い性能を誇るスマートフォンです。今やあなたのスマホにも狙いが定められています。対策の準備を整えましょう。
感染の手口

ハッカーがAndroidスマホに感染させる際、最も一般的なのは、バックグラウンドでひたすら暗号資産のマイニングを行う偽アプリを作成する手口です。もう一つの方法として、一見正規のアプリにコードを注入するケースもあります。この場合、被害者はそのアプリこそが犯人だと気づきにくくなります。
スマートフォンの大多数は、PCのチップのように処理を行う専用GPUを搭載していないため、こうしたアプリは主にスマホのCPUを使用します。
どのような被害があるのか?

人々がスマホで暗号資産をマイニングしないのには理由があります。スマホは少ない電力でそれなりの計算能力を絞り出せますが、マイニング施設がスマホを大量に備えている光景を目にすることはありません。彼らが使うのはGPUか、ASICと呼ばれる専用チップです。わざわざスマートフォンでマイニングをする理由があるとすれば、それは端末を壊すためだけだと言えます。
スマートフォンのバッテリーは日常的な使用に耐えられるよう設計されており、適切に使えば数年は持ちます。しかし、バッテリーに過度な負荷をかけ続けると熱が発生し、内部抵抗が上昇します。短時間であっても断続的に、温度が30°C(86°F)を超えるほどのストレスを与え続ければ、バッテリーは恒久的なダメージを受けます。これを繰り返すほど、バッテリーのアノード(負極)の結晶化が進んでしまうのです。
現時点で導き出せる結論はひとつ。バッテリーへの過度な酷使は、その健康状態にとって何よりも悪影響だということです。
たとえば、スマホでMonero(モネロ)のマイニングを始めたとしましょう。CPUは限界まで酷使され、バッテリーから供給できる限りの電力を吸い上げます。これが1週間程度続いただけでも、その影響は確実に現れます。マイニングが終わった後も、バッテリーの持ちは以前の水準には戻りません。
これを繰り返せば、バッテリーはほぼ使い物にならなくなる恐れがあります。しかもマイニング中は充電サイクルを何度も重ねることになります。CPUが吐き出せる最大出力でバッテリーが放電されている最中に、2Aもの充電電流が流れ込む状況を想像してみてください。場合によっては、1ヶ月足らずでバッテリーの劣化が顕著になることもあります!
放熱性能があまり高くない機種では、事態はさらに悪化します。最悪の場合、ハードウェアの故障に至ったり、甚大な熱によってバッテリーが膨張し、本体からはみ出してしまうこともあり得ます。
感染の兆候

暗号資産マイニングマルウェアは、PCよりもスマートフォンに対してはるかに壊滅的な被害をもたらします。だからこそ、デバイスに巣食う「寄生虫」が大惨事を引き起こす前に、その兆候を見抜くことが重要です。幸い、スマホではマイニングマルウェアの症状は比較的発見しやすくなっています。専門ソフトを使わずにすぐ確認できる兆候をいくつか紹介します。
- しばらく操作をやめても、スマホが異常に熱いまま。
- 設定画面を見ているだけなのに、インターフェースが頻繁にカクつく。
- 最近になって、アプリの起動が明らかに遅くなった。
- 文字を入力しようとしても、キーボードの表示に時間がかかる。
- バッテリー持続時間が急激に低下し、充電の頻度が目に見えて増えた。
もちろん、スマホを破滅から救いたいなら、犯人となるアプリを特定しなければなりません。
マルウェアを突き止めて駆除する

高度なタスクマネージャーを使う方法もありますが、おそらく最も簡単なのは、バッテリー使用量の統計を確認することです。最新のAndroidでは、「設定 → バッテリー → 消費レベル」から確認できます。
ほぼすべてのAndroidバージョンで、各アプリのバッテリー消費量が割合(%)順に表示されます。最も割合が高いアプリが、おそらく犯人です。そのアプリをアンインストールすれば、スマホは元通りになるはずです。
幸いなことに、モバイル向けマルウェアの多くは、Windowsのウイルスのようにシステムにフックしたり、削除を妨げる権限を書き換えたりするほど高度ではありません。アンインストールすれば、それでおしまいです!
予防こそが最良の対策
スマホで悪意を持って暗号資産をマイニングするアプリには、一般的に次の3つの共通点があります。
- 公式サイトを探しても見つかりません。あるとすれば、それは既存アプリの偽物サイトだけです。ハッカーは、マルウェアを正当に見せるためにそこまでの手間をかける意味がないと考えています。APKを作って別の手段で拡散するか、人気アプリの偽バージョンで便乗するのが常套手段です。
- こうしたハッカーが作ったAPKは、通常Google Playには存在しません。他のサイトやサードパーティのアプリストアからダウンロードすることになります。ごく一部がGoogle Playの審査をすり抜けた例もありますが、いずれもすぐに削除されました。
- 感染した友人から送られたリンク経由でAPKに出会うことがあります。公式チャネルでこれらのAPKを見かけることはまずありません。
パターンが見えてきましたか? マイニングマルウェアの被害を防ぐために必要なことは、実質2つだけ。「怪しい兆候に目を配ること」と「Google Play以外からアプリをダウンロードしないこと」です。
もちろん、サードパーティのサイトからしかインストールできないアプリも存在します(表現の自由を掲げるSNS「Gab」など)。ただし、それは稀な例外です。どうしても必要な場合は、「提供元不明のアプリ」の許可設定を一時的に有効にし、インストールが完了したらすぐ無効に戻しましょう。これは、ダウンロードするアプリが端末を破壊しないと確信できる場合のみ行うべきです。
以上を踏まえて、あなたはAndroidでマルウェアに感染した経験がありますか? ぜひ体験談を聞かせてください!
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