iPhoneでペアレンタルコントロールを設定する方法【スクリーンタイム完全ガイド】
スマートフォンの長時間使用や不適切なコンテンツへの接触は、お子さまの心身に悪影響を及ぼす可能性があります。お子さまがiPhoneを使用している場合は、あらかじめ適切なペアレンタルコントロール(保護者による使用制限)を設定しておきましょう。ペアレンタルコントロールを活用すれば、スマートフォンの使用時間の制限はもちろん、アプリの管理、閲覧できるWebサイト、通話やメッセージのやり取り相手などを細かくコントロールできます。
この記事では、iPhoneの「スクリーンタイム」機能を使ってペアレンタルコントロールを設定する方法を、手順を追って詳しく解説します。
iPhoneでスクリーンタイムを有効にする
まず最初に、お子さまのiPhoneでスクリーンタイムを有効にしましょう。
- 「設定」アプリを開き、「スクリーンタイム」をタップします。
- 「スクリーンタイムをオンにする」をタップし、「続ける」をタップして進みます。
- 必ず「これは自分の子供のiPhoneです」を選択してください。このオプションを選ぶと、個人用として利用する場合よりも多くのペアレンタルコントロール機能が使えるようになります。
これで、「ダウンタイム」のスケジュール設定、App制限、コンテンツ制限などの各種設定が可能になります。ただし、その前に必ずスクリーンタイムパスコードを設定しておきましょう。
スクリーンタイムパスコードを設定する
スクリーンタイムの制限やその他のペアレンタルコントロール設定を確実に機能させるには、4桁のパスコードを作成する必要があります。以下の手順で設定できます。
- 「設定」>「スクリーンタイム」と進み、「スクリーンタイムパスコードを使用」をタップします。
- 4桁のスクリーンタイムパスコードを設定し、確認のためもう一度同じパスコードを入力します。
- 最後に、復旧用としてApple IDのアカウント情報(メールアドレスとパスワード)を入力します。
- Apple IDのメールアドレスとパスワードを入力し、右上隅の「OK」をタップします。
万が一スクリーンタイムパスコードを忘れてしまった場合でも、Apple IDを使ってリセットできます。なお、復旧用のApple IDは、お子さまのApple IDとは別のものにする必要がある点に注意してください。
これで準備は完了です。続けて、お子さまのiPhoneにさまざまなペアレンタルコントロールを設定していきましょう。
ダウンタイムを設定する
ダウンタイムとは、お子さまがiPhone上の特定のアプリや機能にアクセスできなくなる時間帯のことです。具体的には、就寝時や学校の授業中など、スマートフォンから離れさせたい時間帯を設定します。
- 「スクリーンタイム」メニューを開き、「ダウンタイム」を選択してパスコードを入力し、「明日までダウンタイムをオンにする」をタップすると、すぐにダウンタイムを有効化できます。
- 固定のダウンタイム期間を設定するには、「毎日」をオンにし、ダウンタイムの曜日と時間をカスタマイズして、「ダウンタイム中はブロック」をオンにします。
ダウンタイム中、お子さまができるのは携帯電話網・FaceTimeでの通話、メッセージの送受信、マップの利用のみです。特定のアプリをダウンタイムの制限から除外したい場合は、「スクリーンタイム」を開いて「常に許可するApp」を選択し、対象アプリの横にあるマイナスアイコンをタップします。逆に「許可するApp」リストにアプリを追加するには、「Appを選択」セクションで該当アプリの横にあるプラスアイコンをタップします。
ダウンタイム中の通信を制限することも可能です。例えば、ダウンタイム中でも連絡先リストに登録された相手との通話、FaceTime、メッセージのやり取りだけは許可する、といった設定ができます。通信を特定の連絡先だけに限定するには、「スクリーンタイム」>「常に許可するApp」>「連絡先」と進み、「特定の連絡先」を選択します。次に「連絡先から選択」をタップし、許可したい連絡先を選んで「完了」をタップすれば変更が保存されます。
App制限を設定する
次に、アプリの1日の使用時間に上限を設定しましょう。これにより、特定のアプリやWebサイトに費やす時間をコントロールできます。
- 「スクリーンタイム」を開き、「App制限」を選択して「制限を追加」をタップし、パスコードを入力します。
- すべてのアプリにまとめて制限をかけるには「すべてのAppとカテゴリ」を選択します。特定のカテゴリだけに絞ることも可能です。検索バーにアプリ名を入力すると素早く見つけられます。選択したら、画面右上の「次へ」をタップします。
注意:iOSでは、選択したカテゴリに後から新しくインストールされたアプリにも、自動的に同じ制限が適用されます。
- 「時間」セクションで制限時間を設定します。
- 「曜日をカスタマイズ」サブセクションを展開すると、曜日ごとに異なる制限時間を割り当てられます。特に変更しない場合は、右上の「追加」をタップして制限を保存します。
例えば「週末はゲームやSNSの時間を少し多めに許可したい」という場合も、ここで簡単に設定できます。
- 制限時間を変更したい曜日を選択し、カスタムの制限時間を設定して前のページに戻ります。
- 「制限終了時にブロック」オプションがオンになっていることを確認し、「追加」をタップしてApp制限を保存します。
App制限メニューを使えば、特定のWebサイトの閲覧時間も制限できます。アプリの内容がブラウザ経由でもアクセスできる場合は、そのWebサイトにも同様の制限を設定しておきましょう。例えば、YouTubeアプリに制限を設定したなら、「youtube.com」に対してもWebサイトの制限を作成しておくのがおすすめです。そうすることで、お子さまはアプリからもSafariからもYouTubeにアクセスできなくなります。
ただし、この方法はアダルトサイトや成人向けコンテンツを含むサイトへのアクセスをブロックする目的には最適ではありません。その対処法については次のセクションで紹介します。
App制限メニューに移動し、新しい制限を作成するか既存のApp制限を編集して、「Webサイト」をタップします。次に「Webサイトを追加」をタップし、URLを入力します。右上の「次へ」をタップし、制限時間を設定して「制限終了時にブロック」をオンにし、「追加」をタップします。
設定した制限時間の5分前にお子さまの端末に通知が届き、制限に達した時点でもう一度通知されます。その後、通知画面の「追加の時間を要求」をタップすれば、保護者の承認を得てアプリの使用を続けられる仕組みです。
追加の使用時間を承認するには、「スクリーンタイムパスコードを入力」をタップしてパスコードを入力し、15分の延長、1時間の延長、または当日いっぱいまでの使用を許可します。
App制限を削除するには、「設定」>「スクリーンタイム」>「App制限」と進み、削除したい制限を選択します。スクリーンタイムパスコードを入力して「制限を削除」をタップしてください。
なお、App制限は毎日午前0時にリセットされる点に注意が必要です。曜日ごとに異なる制限をかけたい場合は、前述の「曜日をカスタマイズ」であらかじめ手動設定しておきましょう。
コンテンツとプライバシーの制限を設定する
ここでは、お子さまにふさわしくない不適切・露骨・成人向けコンテンツをブロックするための設定を行います。このセクションの機能を使えば、不適切なWebコンテンツへのアクセス防止のほか、標準搭載アプリの使用制限やApp Storeでの購入制限も可能になります。
アダルトコンテンツを制限する
スクリーンタイムにはアダルトコンテンツフィルターが備わっており、多くのアダルトサイトへのアクセスを自動的に制限できます。
- スクリーンタイムメニューで「コンテンツとプライバシーの制限」を選択し、「コンテンツ制限」をタップしてスクリーンタイムパスコードを入力します。
- 次に「Webコンテンツ」をタップし、「アダルトWebサイトを制限」を選択します。Appleがデータベースに基づいて、アダルトサイトへのアクセスを自動的にブロックします。
- 万が一、アダルトサイトや不適切なサイトが制限をすり抜けた場合は、手動でWebコンテンツ制限に追加しましょう。「許可しないWebサイト」セクションの「Webサイトを追加」をタップし、URLを入力して「完了」をタップします。
さらに確実に管理したい場合は、「許可するWebサイトのみ」オプションを選択しましょう。これによりすべてのWebサイトがブロックされ、安全で子ども向けのコンテンツを掲載するサイトだけにアクセスできるようになります。「Webサイトを追加」をタップして、許可リストにサイトを登録できます。
露骨なコンテンツと言葉を制限する
ペアレンタルコントロール設定を活用すれば、Siriが露骨な表現や下品な言葉などを含むコンテンツに応答したり、それらを検索したりしないようにすることもできます。
「スクリーンタイム」>「コンテンツとプライバシーの制限」>「コンテンツ制限」>「露骨な言葉」と進み、「許可しない」を選択してください。
Siri経由のWeb検索を禁止するには、「コンテンツ制限」ページに戻り、「Web検索のコンテンツ」を選択して「許可しない」を選びます。
時間をかけてじっくり設定しよう
スクリーンタイムには数多くのペアレンタルコントロール設定が用意されており、この記事ですべてを網羅することはできません。そのため、時間をかけてスクリーンタイムの各機能を実際に触りながら探索し、お子さまのデバイスに正しく設定することをおすすめします。このツールを使えば、映画、テレビ番組、ミュージックビデオ、ポッドキャストなど、不適切またはレーティング未定のコンテンツをフィルタリングすることも可能です。
そして何より重要なのは、ペアレンタルコントロールを設定する前に必ずスクリーンタイムパスコードを設定しておくことです。パスコードがないと、お子さまが特定の制限を回避したり、設定全体を無効化したりできてしまいます。忘れずに行いましょう。
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