iPhoneを売却前に安全に初期化する方法【データ消去の手順を解説】
状態の良いiPhoneは中古市場で高値で取引されることが多く、機種変更の資金に充てる優れた手段になります。Appleはローエンドモデルを製造しておらず、発売後も長期間にわたってソフトウェアアップデートを提供し続けるため、Apple製品は売りやすいことで知られています。では、iPhoneのデータを安全に消去し、正しく工場出荷時の状態に戻すには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。
ここではiOS 10.2が動作するiPhone 6を例に説明しますが、他のバージョンでも手順はほぼ同様です。
iPhoneを初期化する前の準備
1. バックアップを作成する
まず、iCloudなどのクラウドサービス、またはiTunesを使ってパソコンに、iPhone内のファイルをバックアップしておきましょう。この初期化作業を行うと、iPhone上のデータは二度と復元できなくなります。写真や連絡先、アプリのデータなど、必要な情報がすべて保存されているか確認してから次へ進んでください。
2. 「iPhoneを探す」を無効にする
初期化を実行する前に、この端末の「iPhoneを探す」機能を無効にする必要があります。これは、端末の所有者だけが消去操作を行えるようにするためのセキュリティ対策です。
設定 > iCloud > iPhoneを探す の順に進み、「iPhoneを探す」のスイッチをオフにします。その際、この端末に関連付けられたApple IDのパスワードの入力を求められます。なお、「iPhoneを探す」を無効にするにはWi-Fiまたはモバイルデータ通信によるインターネット接続が必要です。
工場出荷時の状態へのリセット手順
- 「iPhoneを探す」を無効にしたら、いよいよ初期化(ファクトリーリセット)の実行です。
- 設定 > 一般 > リセット の順に進み、「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
- 求められたらデバイスのパスコードを入力し、画面の指示に従って操作します。
- iPhoneの電源が切れ、工場出荷時の状態にリセットされます。再起動すると、新品のiPhoneと同じく「こんにちは」のウェルカム画面が表示されます。
この作業全体にかかる時間はわずか数分です。最近のiPhoneはストレージが暗号化されているため、フラッシュメモリ全体を書き換える必要がなく、暗号化キーとデバイス設定のみがリセットされる仕組みになっているからです。そのため、大容量のデータが入っていても短時間で確実に消去できます。
売却時に注意したいSIMロックの確認
iPhoneを売却する際には、端末が特定の携帯キャリアにロックされているかどうかを明確にしておきましょう。Apple Storeなどで補助金や契約なしに「SIMフリー」として直接購入した端末であれば、おそらくロックされておらず、対応するどのキャリアでも利用できます。
一方、キャリアから購入したiPhoneの場合は、そのキャリア専用にロックされている可能性が高いです。SIMロックのかかった端末は、キャリアに依頼すれば解除できる場合がありますが、費用が発生することもあります。あるいは、同じキャリアを利用している人に売るという選択肢もあります。
また、初期化されたiPhoneはウェルカム画面からのセットアップ時に有効なSIMカードが必要になる点にも注意してください。買い手がすぐに使い始められるよう、あらかじめSIMロックの状態を明記しておくと、トラブルを防ぎスムーズな取引につながります。
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