新型コロナ対策に役立つiPhoneの便利機能5選
新型コロナウイルスの流行を受けて、AppleやGoogleをはじめとするテック大手の開発者たちは、政府や世界中の人々がウイルスの拡散を抑えられるよう、支援ソフトウェアの開発に取り組んできました。
人と人をつなぐコミュニケーションツールとして、最新ニュースのチェック、学生や会社員のテレワーク環境の整備など、スマートフォンはパンデミックを乗り切るための多くの手段を提供してくれます。しかし実は、それ以外にもiPhoneを新型コロナ対策に直接役立てる方法があるのです。
本記事では、パンデミック下でiPhoneを最大限に活用するための方法を5つご紹介します。
1. iPhoneをデジタルワクチンパスポートとして使う
国際航空運送協会(IATA)が2020年9月に実施した調査によると、空港で非接触型の手続きが導入されると85%の乗客がより安心感を覚える一方、70%の旅行者が貴重品をスタッフや係員に預けることに警戒心を抱いていることが明らかになりました。

こうした背景を受け、IATAは2021年4月中旬にiOS向けアプリでコロナワクチンパスポートを提供する計画を発表し、Android版もその後に続く予定でした。
これは、ニューヨーク州が展開する無料アプリ「Excelsior Pass」と似た仕組みです。航空券の搭乗券のように機能し、ワクチン接種のデジタル証明や、PCR検査・抗原検査の陰性結果を素早く簡単に提示することを目的としています。
さらに、Appleマップには空港のコロナ対策状況を表示する機能もあります。マップアプリで空港名を検索するだけで、その空港が実施している要件や対策が表示され、関連する健康情報や空港の渡航ガイダンスページへのリンクも確認できます。
2. マスク着用時でも手間なくロック解除する
マスクをしているとFace IDがうまく認識されないため、AppleはiOS 14.5で、Apple Watchを使って素早くロック解除できる新機能を追加しました。この機能を利用するには、Apple Watch側もwatchOS 7.4以降へアップデートしておく必要があります。
設定手順は以下の通りです。
- iPhoneの「設定」>「Face IDとパスコード」を開きます。
- パスコードを入力します。
- 下にスクロールし、「Apple Watchでロック解除」のスライダーをオンにします。
なお、この機能を使うにはApple Watchにパスコードを設定しておく必要があります。設定後は、ウォッチがiPhoneの近くにあるときに自動的にロックが解除されます。誤って解除された場合は、Apple Watchの画面で「iPhoneをロック」を選択すればすぐに再ロックできます。
ただし、この機能はApple PayやApp Storeでの購入など、Face IDによる認証が必要な場面には対応していません。その場合は改めてFace IDを使用するか、Apple IDのパスワードを入力してください。
3. 接触通知機能で感染リスクを把握する
AppleとGoogleは共同で「接触通知(Exposure Notifications)」システムをリリースしました。これはBluetooth技術を活用し、接触確認(コンタクトトレーシング)の取り組みを完全に自動化・大規模化するものです。この機能をオンにすると、iPhoneがBluetooth経由で識別子付きのビーコンを送信し始めます。
プライバシー保護のため、ランダムなBluetooth識別子は10〜20分ごとに変更される任意の数字列になっています。近くにいる他のスマートフォンも同様にビーコンを送受信しており、あなたのiPhoneが他のデバイスからビーコンを受信すると、そのIDが安全に端末内へ保存される仕組みです。




iPhoneで接触通知を有効にする手順は以下の通りです。
- 「設定」を開きます。
- 下にスクロールして「接触通知」をタップします。
- 「接触通知をオンにする」をタップし、「続ける」を選択します。
- 国・地域・州を選択します。
- お住まいの地域にすでに接触確認アプリがある場合は、「App Storeを開く」をタップします。
接触通知を無効にしたい場合は、同じメニューの一番下までスクロールし、「接触通知をオフにする」をタップしてください。
参考までに、米国で接触確認アプリが導入されていた州・地域は以下の通りです。
アラバマ州、アリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、コネチカット州、デラウェア州、ハワイ州、ルイジアナ州、メリーランド州、ミシガン州、ネバダ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、ノースダコタ州、オレゴン州、ペンシルベニア州、ユタ州、バージニア州、ワシントン州、ウィスコンシン州、ワイオミング州。加えてグアムとコロンビア特別区も含まれます。
米国外にお住まいの方は、MITの「COVID Tracing Tracker」プロジェクトやWikipediaのCOVID-19アプリに関するページで、お住まいの国が接触確認アプリを導入しているかどうかを確認できます。
4. スマホひとつで医療サービスを利用する
ビデオ会議ツールやフードデリバリーアプリ、生産性向上アプリだけでなく、iPhoneはヘルスケアアプリの活用にも役立ちます。数多くのアプリが提供されており、そのほとんどは無料で利用できます。
薬の価格を比較して、より安価な処方薬を自宅まで配送してもらえるアプリや、眼鏡購入時に必要な採寸をサポートするアプリ、クーポンを使って薬をお得に買えるアプリなど、さまざまな種類があります。
さらに、カウンセラー、医師、看護師、心理士など、資格を持った医療従事者に迅速かつ手軽にアクセスできるヘルスケアアプリも多数存在します。忙しい日常の中でも、専門家のサポートを受けられるのは大きな安心材料となるでしょう。
5. Appleマップでワクチン接種会場を探す
ワクチン接種の対象となっている方は、Appleマップを使って最寄りの接種会場を簡単に見つけられます。iPhoneで医療機関や薬局をすばやく検索するだけです。
接種会場を見つける方法は主に2つあります。
- Siriに「コロナのワクチン接種はどこで受けられますか?」と尋ねる。
- Appleマップの検索バーを使って、近くのワクチン接種会場を手動で探す。Appleマップアプリを開き、検索バーをタップして、「付近を検索」メニューから「COVID-19ワクチン」を選択します。あるいは、検索バーに「COVID-19検査サイト」と入力しても構いません。



地図上の場所カードには、各接種会場の詳細情報(公式サイトへのリンク、営業時間、住所、電話番号)が表示されます。サービス開始当初は2万件以上の会場が登録されていました。
iPhoneと賢く付き合ってパンデミックを乗り越えよう
目に見えない敵と戦うことは容易ではありませんが、世界はその拡散を抑えるために多大な努力を重ねてきました。
スマートフォンはあらゆる手続きをデジタル化することで人与人の接触を減らし、私たちの安全を守ってくれます。同時に、パンデミック下の生活をより快適にし、各種手続きをスムーズにしてくれる心強い存在でもあります。
とはいえ、マスクの着用、適切なソーシャルディスタンスの確保、人や物との接触を減らすこと、混雑した公共の場を避けること、そして身の回りの環境を清潔に保つことといった基本的な感染対策を忘れないようにしましょう。
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