Vimテキストエディタ入門:初心者向け基本操作と使い方ガイド
Vimテキストエディタとは
このガイドでは、最も強力で人気のあるコマンドラインテキストエディタのひとつである「Vim」の使い方の基礎を解説します。
Vimは当初、LinuxやUNIXプラットフォーム専用のエディタとして開発されましたが、その後Windowsにも移植されました。インターフェースはシンプルで洗練されており、キーの組み合わせを使うことで、コピー&ペースト、検索・置換、複数行の一括削除など、さまざまな操作を素早く実行できるのが特徴です。
Vimのインストール
Vimは、ほとんどのLinuxディストリビューションやmacOSにプリインストールされています。もし環境にインストールされていない場合や、他のプラットフォームに導入したい場合は、公式サイトからインストーラーを入手できます。Windowsユーザーは最新リリースのページから、お使いのWindowsバージョンに対応したzipファイルをダウンロードし、展開してインストーラーを実行してください。
Linux/Mac版とWindows版の違いは、Windows版が独自のグラフィカルウィンドウ上で動作する点だけで、基本的な操作性は同じです。それでは、実際の使い方を見ていきましょう。

Vimの2つのモードを理解しよう
Vimを実際に操作する前に、Vimが動作する2つのモードについて理解しておくことが重要です。それがコマンド(ノーマル)モードと挿入(インサート)モードです。
コマンドモードでは、「行を削除する」「単語を検索する」といった指示をVimに与えます。一方、挿入モードでは、入力した文字がそのまま編集中のドキュメントにテキストとして書き込まれます。
Vimを起動した直後はコマンドモードになっています。挿入モードに切り替えるには、キーボードの「i」キーを押します。すると、画面左下に次のような表示が現れます。
-- INSERT --
この表示が出れば、ファイルの編集を開始できます。再びコマンドモードに戻るには、Escキーを押します。画面下部の「-- INSERT --」表示が消えるのが目印です。この状態で、行の削除やファイルの保存など、ドキュメントに対するさまざまな操作を指示できるようになります。
ファイルを開く・新規作成する
既存のファイルを開く、または新しいファイルを作成するには、次の構文を使用します。
# vim helloworld.txt
既存のファイルを開いた場合はその内容が表示され、新規作成の場合は空白の画面が表示されます。
Vimの終了方法をマスターしよう
本格的に使う前に、まずVimの終了方法を確認しておきましょう。これはとても重要です。通常のグラフィカルテキストエディタと異なり、ウィンドウを閉じるだけではアプリケーションを終了できません。Vimを終了してコマンドラインに戻るには、次のキー操作を行います。
ESC → :q → Enter
具体的には「Escキーを押し、続けてコロン(:)と『q』を入力し、Enterキーで確定する」という流れです。「q」は「quit(終了)」の略です。このコマンドでは、ファイルへの変更内容を保存せずに終了します。変更を保存してから終了したい場合は、「w(write=書き込み)」オプションを追加しましょう。
ESC → :wq → Enter
また、Vimを終了せずに編集途中でファイルだけを保存したい場合は、「:w」のみを実行すればOKです。
実際にVimを使ってみよう
Vimへの出入りの方法がわかったところで、実際に使ってみましょう。まずは新しいドキュメントを作成して、文章を書き込んでみます。
# vim newdocument.txt
「i」キーを押して挿入モードに入り、数行のテキストを入力します。書き終えたらEscキーでコマンドモードに戻り、「:wq」で保存して終了します。
次に、ファイルが正しく書き込まれたか確認してみましょう。Windowsユーザーはメモ帳で作成したファイルを開けばOKです。LinuxやMacの場合は、次のコマンドでファイルの中身をチェックできます。
# cat newdocument.txt
先ほど作成したファイルの内容が表示されるはずです。
単語と行を削除する方法
同じファイルをVimでもう一度開いて、さらに便利な操作を試してみましょう。ここでは、単語と行の削除方法を紹介します。
コマンドモードのまま、カーソルを削除したい単語の先頭に移動させ、「dw」を入力してEnterを押します。これでその単語が削除されます。
次に、行全体を削除してみましょう。削除したい行内の任意の場所にカーソルを合わせ、「dd」を入力してEnterを押します。これで行が丸ごと削除されました。
操作を元に戻す(アンドゥ)
誤って削除してしまった行を復活させたいなど、直前の操作を取り消したくなる場面があります。そんなときは、コマンドモードで「u」キーを押してください。「u」を繰り返し押すことで、より前の変更までさかのぼって元に戻すことも可能です。
覚えておきたい基本コマンド一覧
以下のコマンドを覚えれば、Vimを使い始める準備は万端です。
- ファイルを保存:「:w」
- 保存せずに終了:「:q」
- 保存して終了:「:wq」
- 挿入モードへ切り替え:「i」
- コマンドモードへ戻る:ESC
- 単語を削除:「dw」
- 行を削除:「dd」
- 変更を元に戻す:「u」
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