Excelで動的な製品カタログを作成する方法|初心者向け完全ステップガイド

画像:Editor | Midjourney
商品情報の管理は、ビジネス運営において欠かせない業務です。インタラクティブな製品カタログがあれば、ユーザーは商品を動的に検索・絞り込み・閲覧できるようになります。Excelは、動的な数式、ドロップダウンリスト、フィルター、スライサーなどを活用できるため、カタログ作成に最適なツールです。このチュートリアルでは、Excelでインタラクティブな製品カタログを作成する手順を解説します。
ここでは、「電子アクセサリーを販売する小規模なECサイト」を例に考えます。このような事業者には、商品の検索、カテゴリー別の絞り込み、在庫状況の確認などが行えるExcel製の製品カタログが必要です。
ステップ1:製品データベースを準備する
1.1. 商品リスト表を作成する
- Excelで新しいワークシートを作成します。
- ビジネスに必要な商品情報の列を挿入します。例として以下のような項目が挙げられます。
- 商品ID(Product ID)
- 商品名(Product Name)
- カテゴリー(Category)
- 価格(Price)
- 在庫状況(Stock Status)
- 画像(Image/任意)
- 商品説明(Description)

1.2. データをテーブルに変換する
データを「テーブル」形式に変換すると、フィルタリングや並べ替え、条件付き書式の適用が格段に簡単になります。
- 見出しを含むデータ範囲全体を選択します。
- 「挿入」タブ >> 「テーブル」を選択します。
- 「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れ、OKをクリックします。

結果:

ステップ2:検索機能を作成する
ユーザーが商品名で検索できるようにするための手順です。
- 新しいシートを作成し、「Category」という名前を付けます。
- 任意のセルに「検索する商品名:」というラベルを入力します。
- セルB1に検索キーワードを入力してもらいます。
- セルA3を選択し、以下の数式を入力します。
数式:
=FILTER(ProductTable[[Product Name]:[Stock Status]], ISNUMBER(SEARCH(B1, ProductTable[Product Name])), "No Match Found")
この数式は、B1セルに入力されたキーワードを含む商品だけを抽出し、該当する商品情報を返します。検索語に一致した商品の「商品名」「カテゴリー」「価格」「在庫状況」の詳細が表示されます。

ステップ3:ドロップダウンリストを追加する
3.1. カテゴリー用ドロップダウンの追加
カテゴリー別に商品を絞り込むために、ドロップダウンリストを追加します。
- 任意のセルに「カテゴリーを選択:」というラベルを入力します。
- セルF2をクリック >> 「データ」タブ >> 「データの入力規則」を選択します。
- 入力値の種類で、「リスト」を選択します。
- 元の値(Source)欄に、以下の数式を入力してカテゴリーの一意リストを生成します。
=OFFSET(Products!$C$2, 0, 0, COUNTA(Products!$C$2:$C$11), 1)
これにより、選択可能なカテゴリーの一覧がドロップダウンに表示されます。

3.2. 在庫状況用ドロップダウンの追加
- セルF4をクリック >> 「データ」タブ >> 「データの入力規則」を選択します。
- 入力値の種類で、「リスト」を選択します。
- 元の値(Source)欄に、別シートから在庫状況の一意リストを生成する以下の数式を入力します。
=OFFSET(Products!$E$2, 0, 0, COUNTA(Products!$E$2:$E$11), 1)
これにより、選択可能な在庫状況の一覧がドロップダウンに表示されます。

ステップ4:絞り込んだ商品を動的に表示する
ドロップダウンから値を選択すると、該当する商品だけが表示されるように設定します。
- カタログシート内に、絞り込み結果を表示するエリアを確保します。
- 列見出し(ヘッダー)を入力しておきます。
- ドロップダウンの選択値に応じて商品リストを絞り込む動的数式を使用します。
4.1. FILTER関数でデータを動的に絞り込む
- セルH2を選択し、以下の数式を入力します。
数式:
=FILTER(ProductTable, (ProductTable[Category] = F2) * (ProductTable[Stock Status] = F4), "No products found")
この数式により、カテゴリーと在庫状況の両方の条件に一致する商品のみが表示されます。
- F2は選択されたカテゴリー、F4はドロップダウンで選択された在庫状況です。
- 両方の条件に一致する商品がない場合は、「No products found」と表示されます。
これで、カテゴリーと在庫状況を選択するだけで、関連する商品が動的に絞り込まれて表示されます。

4.2. 在庫状況に条件付き書式を適用する
在庫切れの商品を目立たせることで、視認性が向上します。
- 在庫状況(Stock Status)の列を選択します。
- 「ホーム」タブ >> 「条件付き書式」 >> 「新しいルール」を選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 次のような数式を入力します(例:在庫切れを判定する場合)。
=$K2="Out of Stock"
※列の位置は実際の表レイアウトに合わせて調整してください。 - 「書式」>>で塗りつぶしの色を選択し、OKをクリックします。

最終的な結果:
これで、「在庫切れ(Out of Stock)」の商品がピーチ色で強調表示されるようになります。

ステップ5:スライサーを挿入してインタラクティブ性を高める
- 製品テーブルに移動し、テーブル内の任意のセルをクリックします。
- 「テーブルデザイン」タブ(または「挿入」タブ) >> 「スライサー」を選択します。
- Category(カテゴリー)とStock Status(在庫状況)にチェックを入れ、OKをクリックします。
- フィルタリングしやすいよう、スライサーを商品シート上に配置します。

スライサーを使えば、ドロップダウンを操作する代わりにボタンをクリックするだけで絞り込みができます。

- スライサーでカテゴリーと「In Stock(在庫あり)」を選択すると、商品テーブルが自動的に絞り込まれます。

まとめ
以上の手順に従えば、Excelでインタラクティブな製品カタログを作成できます。このカタログは、動的な絞り込み、商品検索、リアルタイムの商品表示などに対応しており、自社のニーズに合わせて自由にカスタマイズ可能です。小規模ビジネス、ECサイト、在庫管理などに最適なソリューションであり、有料ソフトウェアを使わずに在庫を効率的に管理できます。
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