Excelで「このタスクを完了できません」メモリ不足エラーが出る原因と7つの解決策
Office 365 の Excel を使用している際に、「Excelはこのタスクを完了できません。メモリが不足しているか、システムリソースが不足しているため、完全に表示できません(Out of Memory / Not enough System Resources to Display Completely)」というエラーが表示されることがあります。この記事では、この問題の原因と具体的な解決方法をわかりやすく解説します。
表示されるエラーメッセージの種類

この状況で表示される可能性のあるエラーメッセージは以下の通りです。
- 利用可能なリソースでは、このタスクを完了できません。データ量を減らすか、他のアプリケーションを閉じてください。
- メモリ不足(Out of Memory)
- システムリソースが不足しているため、完全に表示できません
- この操作を完了するのに十分なメモリがありません。データ量を減らすか、他のアプリケーションを閉じてください。メモリの空きを増やすには、次のことを検討してください。
- 64ビット版の Microsoft Excel を使用する
- デバイスにメモリ(RAM)を追加する
エラーが発生する原因

エラーメッセージ自体は汎用的なものですが、明らかなのはExcelが大きなファイルサイズを処理できなくなっているという点です。ファイルが大きすぎて、システムで利用可能なメモリをすべて消費してしまう状態です。Excelファイルが巨大である、数式が多い、VBAマクロなどのスクリプトが大量に含まれているといった場合、メモリが不足しやすくなります。
Microsoftは公式サイトでExcelの仕様上の制限についても公開しています。詳細は以下のページで確認できます。
- Excel:仕様および制限事項
- Excel パフォーマンス:パフォーマンスと制限の改善
- Excel:32ビット版でのメモリ使用状況
これを踏まえて、具体的な解決策を見ていきましょう。
解決策の一覧
- WindowsとOfficeの更新プログラムをインストールする
- 特定のファイルに起因する問題を確認する
- 干渉しているアドインを無効化する
- 64ビット版のExcelで試す
- 物理メモリ(RAM)を増設する
- 既定のプリンターを変更する
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効化する
そもそもメモリが足りていない状態ですので、バックグラウンドで動作している他のアプリケーションがメモリを消費していないかを確認し、不要なアプリは終了したり、バックグラウンドでの常駐を停止したりしておくことも有効です。
1.WindowsとOfficeの更新プログラムをインストールする
過去の更新プログラムが原因で不具合が起きているケースや、Microsoft側がこうした問題への対応を含む修正をリリースしているケースがあります。他の対策を試す前に、まずOSとOfficeソフトウェアの両方に最新の更新プログラムがないか必ず確認し、インストールしておくことを強くおすすめします。
2.特定のファイルに起因する問題を確認する
1つのファイルだけでエラーが発生する場合は、そのファイルの内容を見直す必要があります。セルのコピペ時に大量の再計算が実行されるケース、複雑なピボットテーブル、マクロ、データポイントの非常に多い複雑なグラフ、ユーザー設定のビューなどが原因になることがあります。
保護ビューで開いたり、VBA機能を一時的に無効化したりして、手動で原因を切り分けてみてください。ポイントは、ファイルを開いた時点ではエラーは発生せず、重い計算を実行したときや、Excelの処理能力を超える新しいデータを挿入したときに発生するという点です。
また、1つの巨大なExcelファイルを複数の小さなファイルに分割すれば、より快適に管理できる場合もあります。
3.干渉しているアドインを無効化する
Excelにプラグインやアドインをインストールしている場合は、それらを一度無効化して、問題が再現するかどうかを確認しましょう。無効化で問題が解消されるなら、アドインの更新版が提供されていないかチェックしてください。アドインによっては、タスクの実行に大量のリソースを消費し、「メモリ不足」「システムリソースが不足しているため、完全に表示できません」といった問題を引き起こすことがあります。
4.64ビット版のExcelを試す
64ビット版の Microsoft Office は、32ビット版の Excel よりも大きなファイルを適切に処理できます。これは、32ビットアプリケーションには2GBというメモリ上限が存在するためです。日常的に大容量ファイルを扱う必要があるなら、64ビット版の Microsoft Excel へ移行するのが得策です。より多くのRAMへアクセスできるようになり、「メモリ不足」エラーを発生させることなく、作業を高速に進められます。
5.物理メモリ(RAM)を増設する
物理メモリそのものが不足しているのが原因なら、PCにRAMを追加するタイミングです。特に64ビット版へ切り替える予定があるなら、メモリを増設することでExcelファイルの処理速度が大幅に向上します。
6.既定のプリンターを変更する

Excelは起動時に既定のプリンター情報を照会します。プリンターが利用できない状態だったり、データ量が多すぎて応答しなかったりすると、ここでフリーズすることがあります。その場合は、PDFプリンターや Microsoft XPS Document Writer など、PCに標準搭載されている仮想プリンターへ既定のプリンターを変更することをおすすめします。
- Windowsの設定を開く(Win + I キー)
- [デバイス]>[プリンターとスキャナー]へ移動する
- 「Windowsに既定のプリンターを管理させる」のチェックを外す
- 仮想プリンターを選択し、[管理]ボタンをクリックする
- [デバイスの管理]セクションにある[既定として設定]をクリックする
設定後、もう一度Excelを起動して、問題が解消されたか確認してください。
7.ウイルス対策ソフトを一時的に無効化する
ウイルス対策ソフトは、特に同じファイルを何度も繰り返しスキャンする場合に、こうしたトラブルの原因になることが知られています。安全性のないファイルと誤認識(誤検出)されるケースもあります。多くのセキュリティソフトには一時的に無効化する機能が備わっているので、まずそれを試すか、問題の切り分けとして一旦アンインストールして、エラーが解消されるか確認してみてください。
これらの方法でお使いの環境でも問題が解決したかどうか、ぜひお知らせください。
-
Windows 10で「システムの復元が正常に完了しませんでした」エラーを修正する8つの方法
「システムの復元」は、Windows 10に搭載された非常に便利な機能です。システムにトラブルが発生した際、PCを以前の正常な状態へ戻すことができます。しかし、まれに「システムの復元は正常に完了しませんでした」というエラーメッセージが表示され、PCを復元できないことがあります。ご安心ください。本記事では、このエラーを解決し、システムの復元ポイントを使ってPCを復元するための具体的な手順を、初心者にもわかりやすく解説します。表示されるエラーメッセージの内容エラー発生時には、以下のようなメッセージが表示されます。システムの復元は正常に完了しませんでした。コンピューターのシステムファイルと設定は変更
-
Windows 11で「Microsoft Excelを実行するのに十分なメモリがありません」エラーを解決する7つの方法
Windows 11で「Microsoft Excelを実行するのに十分なメモリがありません」というエラーが表示されて困っていませんか?このエラーは何を意味し、なぜデバイス上でExcelアプリを開けなくなってしまうのでしょうか。疑問がたくさん浮かんでいることと思います。ご安心ください。この記事では原因と対処法を詳しく解説します。Microsoft ExcelはOfficeスイートに含まれるアプリケーションの一つで、スプレッドシートの作成、データ入力、グラフやチャートの作成など、幅広い用途で活用されている人気ツールです。データの整理や財務分析を行うための、直感的で使いやすいアプリとして多くのユー