Citrix XenServer 徹底レビューと導入ガイド
XenServerは、Citrixが提供するXenベースの仮想化製品ライン(Advanced、Enterprise、Premiumエディションを含む)の中で、無料かつオープンソースでありながらサポート対象外となるバージョンです。Citrixの実力を知るための入門的な製品でありながら、機能面での制限は一切なく、フルスペックを無償で利用できます。また、先日レビューしたXen Cloud Platform(XCP)の基盤にもなっている製品です。
本記事でご紹介する内容の多くはXCPと非常に似ています。それでも最後まで読み進め、細かな違いに注目しながら、どちらのソフトウェアが自分のニーズに最適かを見極めてください。繰り返しになりますが、スタンドアロンのハイパーバイザーは一般家庭ユーザーにとって用途が限られるかもしれませんが、規模の大小を問わず企業にとっては有力な候補となり得ます。それでは、ツアーの始まりです。
XenServerのセットアップ
この部分もXCPと非常によく似ています。インストール手順はメニューのブランド表示以外、ほぼ同一です。前回と同様、スクリーンショット付きで解説するために仮想マシン内へインストールを実施しましたが、これは本来のXenServerの使い方ではない点にご注意ください。実際の運用では、十分なRAMと高速なディスクを多数搭載し、Intel VT-xやAMD-Vといった仮想化支援機能が有効になっている物理ホストが必要です。
インストールとSupplemental Packs
特筆すべきポイントとして、インストールを開始すると、まずBase Packから導入される仕組みになっています。クラウド環境のセットアップ時に触れたSupplemental Packs(補助パック)を覚えていますか?あの場面では特に意味を持ちませんでしたが、XenServerを実際に展開する予定があるなら、これらは非常に重要かつ有用です。
Supplemental Packsは、セキュリティ強化や最新ハードウェアへの対応など、サーバーの基本機能を拡張するためのアドオンです。ブラウザに拡張機能を追加するほど手軽ではありませんが、それでも十分に役立ちます。何より重要なのは、サードパーティベンダーが開発した新しい技術や機能をXenServerに組み込めるという点です。代表的な例としては、Microsoft SCVMM統合パックやHP SNMP Agentパックなどが挙げられます。
デフォルトのイメージには補助パックは一切含まれていません。この点においても、インストール手順はXen Cloud Platformの構成と同一です。
XenServerの使い方
続いて、システムを起動します:
起動すると、見慣れたインターフェースが表示されます。ここからの操作はXCPとほぼ変わりません。Xenコマンドを実行できるコマンドラインが用意されており、SSH経由でのアクセスにも対応しています。ただし、libvirtにはまだ対応していません。
まとめ
XenServerとXen Cloud Platformは、事実上まったく同じ製品です。どちらを選ぶべきかは、ビジネスニーズ次第と言えます。他の技術やソリューションとの緊密な統合が必要で、ベンダーからの継続的なサポートを求めるのであれば、Citrix製品を選ぶのが妥当でしょう。一方、仮想化レイヤーを自社で管理できる体制があるなら、Supplemental PacksがなくてもXCPで十分に運用できます。
XenServerは堅牢で信頼性の高い製品です。有料版では高度なサポート階層や追加機能が提供されますが、無料版はその中で最もシンプルな提供形態でありながら、競合製品と十分に渡り合える完成度を誇ります。唯一本当に欠けているのはlibvirt対応のみです。テストや検証をする価値は間違いなくあります。以上でレビューを終わります。それでは。
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