【徹底解説】XenCenterに代わる無料ツール「OpenXenManager」の導入方法と注意点
OpenXenManagerとは?
OpenXenManagerは、Citrixの定番管理ツール「XenCenter」を無料で再現したオープンソースのGUIマネージャーです。XenServerおよびフリーのXCP(Xen Cloud Platform)との高い互換性を謳っており、Pythonスクリプト一式が単一のアーカイブにまとめられているため、ほぼあらゆる環境で手軽に導入できます。ただし、デスクトップテーマとの視覚的な統合は行われない点には留意してください。
XCPを組み合わせた完全無料の構成を目指している場合や、Linux側からGUIで仮想化環境を管理したい場合には、本ツールが有力な選択肢となります。Windows専用のXenCenterとは異なり、OpenXenManagerはWindows以外のマシンでも動作します。一方で、公式ページはやや更新が滞っており、長期的なサポート体制については考慮が必要です。それでは、実際にOpenXenManagerを動かしてみましょう。
インストールと初回起動
「インストール」という言葉を使うのが不自然なくらい、実はインストール作業そのものが存在しません。OpenXenManagerはスタンドアロン型で、ダウンロードしたディレクトリから直接実行できます。起動は以下のコマンドを実行するだけです。
python window.py
動作に必要なのは「Python GTK VNC」モジュールのみで、これはパッケージマネージャーを使って事前にインストールしておきます。モジュールの正確な名称はディストリビューションごとに異なるため、「python」で検索した後、「gtk」「vnc」といったキーワードで絞り込むとよいでしょう。以下はCentOS 6.2環境での例です。
続いてメインウィンドウを起動し、XenCenterで行うのと同じ手順を進めればOKです。ありがたいことに、イメージやテンプレート、ストレージリポジトリの再設定は不要です。これらの情報はサーバー側に保存されているため、すぐに運用を開始できます。
稼働中の仮想マシンの様子は以下の通りです。
さらに、SUSEシステム上で撮影したスクリーンショットもご覧ください。
いくつかの問題点
一方で、OpenXenManagerには癖もあります。筆者の環境では、Linux Mint 13 Maya上で正常に動作させることができませんでした。インターフェース自体は問題なく起動するものの、XenServerへのSSL接続確立の段階でプログラムが固まってしまうのです。
さらに、プロキシ環境下では安定して動作しません。加えて、HTTPS接続のみがハードコードされているため、HTTP経由でサーバーへ接続しようとしても失敗します。最後に、OpenXenManagerは他のXen系製品には対応しておらず、Virtual Machine Managerの代替にはならない点にも注意しましょう。
まとめ
Xenベアメタルハイパーバイザー向けに、シンプルで無料、かつWindows以外で利用できるGUIマネージャーをお探しなら、見た目の無骨さや一部機能の不足を差し引いても、OpenXenManagerは十分に検討の価値があるツールです。XCPとの組み合わせにより、Citrixのサーバーセンターソリューションに対抗できる構成を、一切のコストなしで実現できます。
OpenXenManagerは、対抗製品と同等の機能を一通り備えています。ただし、正直なところ堅牢性では劣り、特にネットワーク設定まわりで予期せぬエラーに遭遇しやすい点は否めません。プログラムの接続を妨げるようなプロキシやファイアウォールの設定がないことを事前に確認する必要がありますし、SSLトンネルの有無にかかわらず動作が不安定になるケースもあります。こうしたリスクは導入戦略の中で十分に考慮すべきでしょう。とはいえ、総じて言えば問題なく使用できます。
というわけで、今回のレビュー兼チュートリアルはここまでです。
それではまた次回お会いしましょう!
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