Windows 11の最新バージョンとアップデート状況を確認する方法
Microsoftの「Windows 11」は、2021年10月5日に一般向けへリリースされた最新のOSです。初代バージョンは「21H2」と呼ばれ、その後も複数のマイナーアップデートが提供され、今後も大型アップデートが計画されています。
お使いのOSを常に最先端の状態に保ちたいなら、Windows 11の最新バージョンへの更新がおすすめです。この記事では、バージョン番号の読み方から、アップデートの確認方法、ライセンスの購入先までをわかりやすく解説します。
Windows 11のバージョン番号の仕組み
Microsoftが提供するアップデートには、主に以下の2種類があります。
- 機能更新プログラム(Feature Update):年に一度程度提供される大型アップデートで、新機能や大きな変更が含まれます。
- 品質更新プログラム(Quality Update):不具合修正やセキュリティ対策を中心とした小規模なアップデートです。
「累積的(cumulative)」とされる更新プログラムには、それ以前のすべての修正内容が含まれています。そのため、古いアップデートを順番にインストールしておく必要はありません。
機能更新プログラムのバージョン番号は2つの部分で構成され、前半の数字はリリース年、後半はその年の上半期か下半期かを示します。たとえば「20H2」は、2020年の下半期にリリースされたバージョンという意味です。
一方、品質更新プログラムは「YYYY-MM」という年月形式で表記されます。たとえば「2022-01」は2022年1月に配信された更新です。同じ月に複数回配信されることもあり、各更新には固有のKB(Knowledge Base)番号が割り当てられます。例として、2022年1月のWindows 11向け更新は「KB5010690」です。
また、内蔵ウイルス対策ソフト「Microsoft Defender」は「セキュリティ インテリジェンス更新プログラム」として別途配信されます。同様に、Webブラウザの「Microsoft Edge」や「Microsoft Office」も独自の更新サイクルを持っています。
本記事の執筆時点では、Windows 11の最新メジャーバージョンは「21H2」、最新の累積品質更新プログラムは「2022-05 KB5013943」でした。なお、その後「22H2」など新しいバージョンも順次リリースされているため、最新情報は必ずMicrosoftの公式サイトでご確認ください。
刷新されたユーザーインターフェース(UI)
Windows 11ではUIが全面刷新されました。スタートメニューはWindows 7や10のデザインを見直したもので、Windows 8や8.1で採用された「Metro」風のタイルシステムは、Windows 10に残っていた名残も含めて完全になくなっています。タスクバーは中央配置になり、AppleのmacOSやiPadOSを思わせるデザインですが、設定で左寄せに変更することも可能です。検索バーもメニューの最上部に移動しました。
音声アシスタント「Cortana」はWindows 11から姿を消しました。SiriはiPhoneやiPadで人気を博しましたが、Windowsユーザーの間では音声アシスタント機能がそれほど普及しなかったためです。
新しいアクションセンターでは、通知とWi-Fi・Bluetoothなどの各種設定がひとつに統合され、操作性が大きく向上しました。さらにMicrosoftは、従来のコントロールパネルを段階的に廃止し、より洗練された「設定」アプリへの移行を進めています。
Androidアプリを動かせる「Windows Subsystem for Android」
Windows 11には、スマートフォンがなくてもAmazon AppstoreからAndroidアプリをダウンロードして実行できる機能があります。公開時点ではまだ正式実装ではなく、ベータ版として提供されていました。実際に試してみると概ね動作するものの、完成度はまだ低い印象です。
Linuxソフトを動かせる「Windows Subsystem for Linux」
こちらもAndroid版と同様に、Windows 11上でLinuxソフトウェアを実行できる機能です。Android版と異なり正式リリースに含まれており、「Windowsの機能」から有効化してインストールするだけで利用できます。
強化されたシステムセキュリティ基準
Windows 11は、セキュリティ脆弱性の原因となりうるレガシーコードを大幅に排除しました。その一方で、より高いハードウェアセキュリティが求められます。具体的にはTPM(Trusted Platform Module)が必須であり、これがない環境にはインストールできません。
このTPM要件により古いCPUとの互換性が失われ、対応するのはIntel第8世代以降、またはAMD Ryzen 3000シリーズ以降のCPUです。
ゲーム性能の向上とXbox統合
XboxアプリとXbox Game PassサービスがWindows 11に完全に統合されました。加えて、Windows 11はゲーム用途に最適化されており、Intel第12世代CPUとの相性も良好で、GPUによるストレージアクセラレーションなどの最新技術への対応も最高水準です。
Windows 11のエディションの種類
Windows 11には、以下のようなエディションが存在します。
- Home(ホーム)
- Pro(プロ)
- Education(教育機関向け)
- Enterprise(企業向け)
- Pro Education
- Pro for Workstations
- Mixed Reality
- Windows Server
一般ユーザーにとって関係が深いのは「Home」と「Pro」の2つです。注意したいのは、Windowsの更新・アップグレードは同一エディション内でのみ行えるという点です。たとえばWindows 10 Enterpriseのユーザーは、Windows 11 Enterpriseにしか移行できません。エディションを変更したい場合は、対象エディションのライセンスを新たに購入する必要があります。
リリースチャネルの仕組みを理解する
「Windows 11の最新バージョン」という場合、通常は一般ユーザー向けに十分なテストを経て配信される、メインのリリースチャネルを指します。これはすべてのWindowsユーザーが問題なく使えると認められた更新が届くチャネルです。
一方、「Windows Insider」チャネルに参加すると、一般公開前の将来バージョンや新機能をいち早く体験できます。Insiderからのフィードバックは製品の完成度向上に活かされますが、不安定さやデータ損失のリスクが常につきまとうため、業務用などミッションクリティカルなPCでの使用はおすすめできません。
さらに技術者向けの「Dev(開発者)」チャネルでは、特定の将来リリースに紐付かない形式でWindows 11の更新が提供されます。こちらはWindows向けソフトウェア開発に携わる高度な知識を持つユーザー向けのチャネルです。
なお、これらのチャネルへ切り替えるとメインビルドとは別の更新トラックに移るため、ここで解説したバージョン番号は当てはまらなくなります。
自分のWindows 11のバージョンを確認する方法
バージョン確認は簡単です。スタートボタン > 設定アプリ > システム > バージョン情報の順に開きましょう。
「Windowsの仕様」欄の「バージョン」の項目を確認します。画面の例では「21H2」と表示されています。多くのユーザーやメディアは、2022年前半に最初の大型アップデートが配信されると予想していましたが、執筆時点では「22H1」は登場しておらず、次期バージョンはコードネーム「Sun Valley」こと「22H2」になる見込みでした。
Windowsを最新バージョンへ更新する方法
Windows 10でもWindows 11でも、アップデートの開始手順は共通です。スタートボタン > 設定アプリ > Windows Updateを開きましょう。
保留中の更新プログラムが表示されるか、「最新の状態です」と表示されます。「今すぐインストール」を選ぶか、「更新プログラムのチェック」ボタンで手動確認すれば、あとの処理はWindowsが自動で行ってくれます。
Windows 10ユーザーで、Windows 11へのアップグレード案内が表示されない場合は、Windows 11のダウンロードページにアクセスして、最適なインストール方法を選びましょう。まずは「Windows 11インストール アシスタント」を試すのがおすすめです。別のPCを更新したい場合は「メディア作成ツール」を使用したり、ダウンロードしたISOファイルをディスクに書き込んだりすることもできます。Windows 10のプロダクトキーをお持ちであれば、そのままWindows 11の認証に利用できます。
Windows 11はどこで購入できる?
前述のとおり、Windows 10ユーザーは、PCが最小システム要件を満たしていれば無料でWindows 11へアップグレードできます。しかし、自作PCのように新規にライセンスが必要なケースでは、購入が必要です。
Microsoft Storeから直接購入すれば、Microsoftアカウントに紐づくデジタルライセンスが付与されます。サードパーティ販売店からは、ディスクやプリインストール済みUSBメモリ付きのパッケージ版、あるいはライセンスキーのみを購入することも可能です。実はプロダクトキーがなくてもWindows 11はダウンロード・インストールでき、後からMicrosoftアカウントの連携や購入したキーの入力によって認証できます。
なお、ボリュームライセンスキーを再販する業者から大幅な割引キーを入手することも可能ですが、ライセンス条項に違反する恐れがあり、一定のリスクを伴う点には注意してください。
最新バージョンのWindows 11に乗り換えるべき?
執筆時点でMicrosoftは、リリースから約1年を経て、Windows 11を一般用途として十分に安定した状態だと表明しています。ビジネス用途やミッションクリティカルな環境での安定性を待っていた方も、そろそろアップグレードを検討できる段階に入ったといえるでしょう。
ただし、セキュリティ更新や安定性向上のための更新を除けば、新版が配信された直後にすぐアップグレードするのは得策とはいえません。新たなバグや不具合は先行ユーザーによって発見され、修正されるものです。自分の大切なPCを守るためにも、しばらく様子を見てから移行するのが賢明でしょう。
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