Windows Updateエラー0x80070643の解決方法|実証済みの10の対処法(Windows 10/11対応)
Windows Updateを実行するたびにエラーコード「0x80070643」が表示され、「再試行」ボタンを押しても一向に解決しない——そんな経験はありませんか?この記事では、エラー0x80070643を解消するための具体的な方法を10個、順番にご紹介します。
エラー0x80070643は、主にMicrosoft DefenderやMicrosoft .NET Frameworkなどのシステムコンポーネントを最新バージョンへ更新する際に発生することが多いエラーです。まれに、品質更新プログラムや累積更新プログラムのインストール時にも現れることがあります。
このエラーの原因はさまざまで、Windows Updateサービスの一時的な不具合や、.NET Frameworkの破損したインストール状態などが考えられます。以下の手順を順番に試して、Windows 10および11におけるエラー0x80070643を解決しましょう。
1. Windows Update関連サービスを再起動する
BITS(Background Intelligent Transfer Service)、Windows Updateサービス、暗号化サービス(Cryptographic Services)は、Windows Updateが正常に動作するために必要なシステムサービスです。これらのサービスに一時的な不具合が生じると、エラー0x80070643が発生する場合があります。
まずは「サービス」アプリを使って、3つのサービスすべてを再起動してみましょう。
1. 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
2. 一覧から「Background Intelligent Transfer Service」を見つけて右クリックし、「再開」を選択します。項目がグレー表示されている場合は「開始」を選んでください。
3. リストを下にスクロールし、「Windows Update」と「Cryptographic Services」に対しても同じ操作を行います。
2. PCを再起動して更新を再試行する
PCの再起動も、シンプルながら効果的な対処法です。まだ試していない場合は、スタートメニューを開いて「電源」>「再起動」を選択しましょう。再起動後、Windows Updateに戻って更新プログラムを再度インストールしてください。
3. Windows Updateトラブルシューティングツールを実行する
エラーが続く場合は、Windowsに組み込まれているトラブルシューティングツールを活用しましょう。このツールは、Windows Updateの動作を妨げている問題を自動的に検出し、修正案や自動修復を提供してくれます。
トラブルシューティングツールの実行手順:
1. 「Windowsキー + S」で検索を開き、「トラブルシューティングの設定」と入力して「開く」を選択します。
2. 「その他のトラブルシューティングツール」(「追加のトラブルシューティングツール」の場合もあります)を選択します。
3. 「Windows Update」の横にある「実行する」をクリックします。
4. .NET Framework修復ツールを実行する
エラー0x80070643がMicrosoft .NET Frameworkの更新時にのみ発生する場合は、同フレームワーク自体に問題がある可能性があります。その際は、Microsoft公式の「.NET Framework Repair Tool」を使って破損ファイルなどをチェック・修復しましょう。
1. Microsoftの公式サイトから「Microsoft .NET Framework Repair Tool」をダウンロードします。
2. ダウンロードした「NetFxRepairTool.exe」をダブルクリックして起動し、ライセンス条項に同意します。推奨される変更内容を確認して「次へ」を選択し、修復を実行します。このとき、ツールはまだ終了しないでください。
3. Windows Updateを再度開き、.NET Frameworkの更新を再試行します。更新が正常に完了したら、修復ツールで「完了」を選択して終了します。失敗する場合は「次へ」を選択して、追加のトラブルシューティングを行いましょう。
5. Windows Updateをリセットする
Windows Updateは、「SoftwareDistribution」フォルダと「catroot2」フォルダに各種ファイルや署名情報をキャッシュしています。このデータが破損すると、エラー0x80070643の原因になることがあります。
両フォルダを強制的に再作成させることで、データ破損による問題を解消できます。手順は以下のとおりです。
1. スタートメニューで「cmd」と検索し、「管理者として実行」を選択して、管理者権限のコマンドプロンプトを起動します。
2. 以下のコマンドを1つずつ順番に実行し、BITS、Windows Updateサービス、暗号化サービスを停止します。
- net stop wuauserv
- net stop cryptSvc
- net stop bits
3. 次のコマンドを実行して、既存のSoftwareDistributionフォルダとcatroot2フォルダの名前を変更し、バックアップとして残します。
- rename c:\windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
- rename %systemroot%\System32\catroot2 catroot2.old
4. 続いて以下のコマンドを1つずつ実行し、停止していた3つのサービスを再起動します。
- net start wuauserv
- net start cryptSvc
- net start bits
5. Windows Updateを再度実行してみましょう。
6. クリーンブートを実行する
それでもエラー0x80070643が解消されない場合は、クリーンブートの状態でWindowsを起動してから更新を試みてください。クリーンブートとは、サードパーティ製のサービスやスタートアッププログラムを無効化して起動する方法で、外部ソフトウェアによる干渉を防ぐことができます。
1. 「ファイル名を指定して実行」に「msconfig」と入力してEnterキーを押します。「サービス」タブを開き、「すべてのMicrosoftサービスを隠す」にチェックを入れてから「すべて無効」をクリックします。
2. 「スタートアップ」タブに切り替えて「タスクマネージャーを開く」を選択し、Microsoft以外のスタートアッププログラムをすべて無効にします。
3. PCを再起動してWindows Updateを実行します。問題が解決したら、手順1〜2を繰り返して無効化した項目を元に戻しておきましょう。
7. Microsoft Updateカタログから更新プログラムを手動インストールする
クリーンブートでも改善しない場合は、Microsoft Updateカタログから問題の更新プログラムを直接ダウンロードしてインストールする方法があります。
1. Windows Updateを開き、インストールに失敗している更新プログラムのKB番号(Knowledge Base ID)を控えます。
2. Microsoft Updateカタログのサイトにアクセスし、KB番号を入力して「検索」をクリックします。該当する更新ファイルを選んでダウンロードしてください。このとき、お使いのWindowsビルドやOSアーキテクチャ(x64、x86、ARM64)と一致していることを必ず確認しましょう。
3. ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。最後に「今すぐ再起動」を選択して更新を完了させます。
8. Windows Defenderを手動で更新する
エラー0x80070643がWindows Defenderの定義ファイル更新時にのみ発生する場合は、Windows Updateを経由せずに手動で更新できます。
Microsoft Defenderウイルス対策の更新ページにアクセスし、「最新のセキュリティ インテリジェンス更新プログラム」のセクションまでスクロールします。お使いのOSアーキテクチャに合った最新の定義ファイルパッケージをダウンロードし、ダウンロードしたファイルを実行してください。
9. マルウェアスキャンを実行する
コンピュータウイルスの中には、セキュリティ修正プログラムやウイルス定義の適用を妨げるためにWindows Updateを標的にするものがあります。エラー0x80070643が頻発する場合は、マルウェア感染の可能性を排除しておくのが賢明です。
Windows Defenderではなく、信頼性の高いサードパーティ製アンチウイルスソフトで徹底的なスキャンを行うのが最も安全です。たとえば、無料版のMalwarebytesは、厄介なマルウェアの検出と除去に優れた選択肢となります。
10. SFCスキャンまたはDISMツールを実行する
Windowsシステムファイル自体が破損していることも、エラー0x80070643の一因になり得ます。システムファイルチェッカー(SFC)とDISMツールを実行すれば、破損したシステムファイルを修復し、システムの安定性を向上させられます。
スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。続いて「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押し、システムファイルチェッカーを実行しましょう。
次に、以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、DISM(展開イメージのサービスと管理)ツールが起動します。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /Restorehealth
両方のスキャンが完了したら、Windows Updateを再度実行し、エラー0x80070643が再発しないか確認してください。
まとめ:エラー0x80070643は解決できる
エラー0x80070643は、他のWindows Update関連のトラブルと比べると比較的解決しやすいエラーです。多くの場合、関連サービスの再起動、トラブルシューティングツールの実行、Windows Updateキャッシュのクリアだけで改善します。それでも解決しない場合は、本記事で紹介した残りの対処法を順番に試せば、ほぼ確実に解消できるでしょう。万が一どの方法でも解決できない場合は、PCを出荷時の状態にリセットすることも検討してください。
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