IE PassViewでInternet Explorerの保存済みパスワードを表示・バックアップ・削除する方法
多くのWebブラウザには、パスワードを保存しておくことでサイトへのログインをより簡単かつスピーディーに行える機能が備わっています。この記事では、無料ツール「IE PassView」を使って、Internet Explorer(IE)に保存されたパスワードを表示・バックアップ・削除する方法を詳しく解説します。
IE PassViewの対応バージョン
IE PassViewは、NirSoftが提供するフリーウェアで、Windows 10に搭載されたInternet Explorer 11を含む、IE 4.0以降のすべてのバージョンに対応しています。
IE PassViewのダウンロードとインストール
IE PassViewは、以下のNirSoft公式ページからダウンロードできます。
https://www.nirsoft.net/utils/internet_explorer_password.html
ダウンロードできるファイルは2種類あります。
- .exeファイル:アンインストーラー付きの完全インストーラー版
- .zipファイル:インストール不要で持ち運べるポータブル版

ポータブル版の起動方法
ここでは、.zipファイルを解凍してポータブル版を使用する方法を紹介します。使い方はとても簡単で、解凍したフォルダ内にあるiepv.exeファイルをダブルクリックするだけで起動できます。

保存されたパスワードの一覧を確認する
IE PassViewを起動するとメインウィンドウが表示され、Internet Explorerに保存されているすべてのパスワードが一覧で確認できます。各項目には以下の情報が含まれています。
- Entry Name(エントリー名):WebサイトのURL
- Type(種類):パスワードのタイプ
- Stored In(保存場所):パスワードの保存先
- User Name / Password:ユーザー名とパスワードの組み合わせ
- Password Strength(強度):パスワードの強度

パスワードをバックアップする
一覧からパスワードを選択し、さまざまな形式のファイルとして保存できます。ShiftキーやCtrlキーを使って、Windowsエクスプローラーと同じ要領で複数の項目を選択し、ツールバーの[Save Selected Items(選択した項目を保存)]ボタンをクリックしてください。

注意:[編集(Edit)]メニューの[Select All(すべて選択)]や[Deselect All(すべて選択解除)]からも選択操作を行えます。

ファイルへの保存手順
- [Select a filename to save]ダイアログボックスが表示されるので、保存先のフォルダへ移動します。
- [File name(ファイル名)]欄に任意のファイル名を入力します。
- [Save as type(ファイルの種類)]ドロップダウンリストから希望の形式を選択し、[Save(保存)]をクリックします。

注意:テキストファイルとして保存した場合、パスワードは平文(暗号化されていない状態)で記録されます。KeePassでパスワードを管理している場合は、[Save as type]からKeePass csv file (*.csv)を選択することで、パスワード情報をそのままKeePassに取り込めます。

テキストファイルにパスワードを保存する場合は、必ず暗号化などの対策を施してください。ただし、最も安全なのは、ローカル環境で完結するKeePassのようなパスワード管理ツールや、LastPassのようなオンラインパスワードマネージャーを利用することです。

一覧を最新の状態に更新する
IE PassViewを開いたままInternet Explorerで新しいパスワードを保存した場合は、ツールバーの[Refresh(更新)]ボタンをクリックすれば、一覧を最新の状態に更新できます。

選択した項目をコピーする
コピーしたいパスワードを選択し、ツールバーの[Copy Selected Items(選択した項目をコピー)]をクリックすると、クリップボード経由で他のファイルに貼り付けられます。LockNoteなどで情報を安全に保管したい場合に便利な機能です。
注意:[編集(Edit)]メニューからも[Copy Selected Items]を選択できます。

パスワードを削除する
Internet Explorerからパスワードを消去したい場合は、削除したいパスワードを選択して[Delete Selected Items(選択した項目を削除)]をクリックします。

確認ダイアログが表示されるので、本当に削除してよいかどうか確認してください。なお、あるサイトのパスワードを1つ削除すると、そのサイトに関連するパスワードはすべて削除される点に注意が必要です。問題がなければ[Yes]をクリックしてください。
注意:他の人とパソコンを共用している場合は、他人に貸す前にIEに保存されたすべてのパスワードを削除しておくことをおすすめします。

詳細オプションの設定
IE PassViewでは、いくつかのオプションを設定できます。ツールバーの[Advanced Options(詳細オプション)]ボタンをクリックしてください。[Options(オプション)]メニューからもアクセス可能です。

詳細オプションのダイアログでは、以下のいずれかを選択できます。
- Load the passwords of the current logged-on user:現在ログオン中のユーザーのパスワードを読み込む
- Load the passwords from the following user profile:別のユーザープロファイルからパスワードを読み込む(この場合、User Profile PathとそのユーザーのLast Log-On Passwordを指定する必要があります)
設定が完了したら[OK]をクリックします。

パスワードを検索する
保存されたパスワードの数が多い場合は、[編集(Edit)]メニューの[Find(検索)]オプションを使えば、特定のテキストを一覧の中から素早く見つけられます。

表示のカスタマイズとHTMLレポート
[表示(View)]メニューの各オプションを使うと、IE PassViewの表示を好みに合わせてカスタマイズできます。また、[View]メニューからは、全項目または選択した項目のみを対象としたHTMLレポートを作成して表示することも可能です。

IE PassViewを終了する
アプリケーションを終了するには、ツールバーの[Exit(終了)]ボタンをクリックするか、[ファイル(File)]メニューから[Exit]を選択します。

セキュリティに関する最終的な注意点
パスワードの閲覧や保存を扱う際は、常に十分な注意を払ってください。特に、他の人とパソコンを共用する環境では、機密性の高い情報は必ず暗号化して保護しましょう。この記事で紹介したKeePassやLastPassなどのパスワード管理ツールの活用も、ぜひ検討してみてください。
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