wisptis.exeとは?Windowsで安全に無効化する3つの方法
wisptis.exeは、一部のユーザーからトラブルの原因として報告されているWindowsのシステムプロセスです。Windows標準のプロセスであるため、「無効化しても安全なのか」「そもそもどうやって無効化するのか」と疑問に思う方は多いでしょう。特に、タスクマネージャーで強制終了しても再起動後に復活することで悪名高いプロセスとしても知られています。
本記事では、wisptis.exeの役割と、安全に無効化するための具体的な手順を詳しく解説します。
wisptis.exeとは何か?
wisptis.exeは、Microsoft Officeソフトウェア上で手書き機能を有効にする実行ファイルです。「WISPTIS」は「Windows Ink Services Platform Tablet Input Subsystem」の略称で、ファイルの説明には「Microsoft Pen and Touch Input Component(ペンおよびタッチ入力コンポーネント)」と記載されています。つまり、Microsoft Tablet PC Platform向けに開発されたペン入力デバイス用ツールということです。
これは正規のWindows実行ファイルであり、Windows XP、Vista、7、10、11をはじめとするほとんどのWindows OSに標準搭載されています。
wisptis.exeの問題点は、タッチスクリーンやペンを使用していなくてもバックグラウンドで動作し続ける点です。高い処理能力が必要な場面では、このプロセスが大量のシステムリソースを消費してCPUのボトルネックとなり、他のプログラムのパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
また、ペンタブレットの使用中に、特定のユーザーがPCやターミナルサーバーからログオフできなくなるという報告もあります。
さらに厄介なことに、このプロセスはアンインストールがほぼ不可能です。Windowsファイル保護機能により、システムの再起動、Windows Updateの実行、Adobe AcrobatやMicrosoft Officeアプリの起動のたびに、自動的に再インストールされるようスケジュールされているためです。
wisptis.exeはマルウェアなのか?
wisptis.exe自体は正規のWindowsシステムファイルです。ただし、マルウェア、スパイウェア、トロイの木馬などの悪意あるソフトウェアは、wisptis.exeを含むあらゆるファイル名を偽装して潜む可能性があります。そのため、まずウイルスではないことを必ず確認しましょう。
正規のwisptis.exeファイルは「C:\Windows\System32」フォルダに格納されています。確認するには、タスクマネージャーを開いてwisptis.exeのプロセスを見つけ、右クリックして「プロパティ」を選択します。
「場所」欄に「C:\Windows\System32」と表示されているか確認してください。Program Filesフォルダなど、それ以外の場所に存在する場合は、マルウェアの可能性があります。
確実を期すなら、信頼できるウイルス対策ソフトでPC全体をスキャンしておきましょう。
正規のWindowsタスクであることが確認できれば、wisptis.exeを無効化してもPCの安定性に影響はありません。ただし、タッチスクリーン機能や切り取り&スケッチ(スニッピングツール)などが使えなくなる点には注意が必要です。ファイルは自動的に再インストールされる仕組みのため、恒久的に無効化しない限り、これらの機能は次回の起動時に復活します。
wisptis.exeを無効化する方法
以下では、実際にwisptis.exeを恒久的に無効化できたと報告されている3つの方法を紹介します。難易度の低い順に並べていますので、上から順番に試してみてください。
1. gpedit.mscを使ってwisptis.exeを無効化する
ローカルグループポリシーエディターを使えば、wisptis.exeの実行を禁止できます。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「gpedit.msc」と入力し、Enterキーを押します。
- [コンピューターの構成]>[Windowsの設定]>[セキュリティの設定]>[ソフトウェアの制限のポリシー]>[追加の規則]の順に、各項目をダブルクリックして移動します。
- [追加の規則]を右クリックし、「新しいパスの規則」を選択します。
- 表示されたウィンドウで「参照」をクリックし、「C:\Windows\System32\wisptis.exe」へ移動して選択し、「OK」をクリックします。
- 「新しいパスの規則」ウィンドウに戻り、「セキュリティレベル」のドロップダウンメニューから「許可しない」を選択します。
- 「適用」をクリックして設定を保存します。
2. コマンドプロンプトを使ってwisptis.exeを無効化する
上記の方法でうまくいかない場合は、コマンドプロンプトを使って恒久的に無効化を試みましょう。
- スタートメニューを開き、「コマンドプロンプト」と入力します。
- コマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。確認画面では「はい」をクリックします。
- 以下のコマンドを1行ずつ入力し、それぞれEnterキーを押します。
%systemdrive%
cd %windir%\system32
takeown /f wisptis.exe
icacls wisptis.exe /deny "NT AUTHORITY\SYSTEM":(RX)
- PCを再起動し、タスクマネージャーにwisptis.exeが表示されなくなったことを確認します。タスクマネージャーを開くには、Ctrl + Shift + Esc を押して「プロセス」タブに移動します。
3. Microsoft App-V Clientを無効化してwisptis.exeを停止する
Microsoft App-V Clientサービスは、Microsoft Application Virtualizationプログラムを管理し、仮想化アプリケーションの起動を可能にするWindowsユーティリティです。このサービスを無効化すると、wisptis.exeが再起動されなくなります。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「services.msc」と入力し、Enterキーを押します。
- 一覧から「Microsoft App-V Client」を探して右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブの「スタートアップの種類」ドロップダウンメニューから「手動」を選択します。
- 「サービスの状態」の下にある「停止」ボタンをクリックします。
- 「適用」をクリックして設定を保存します。
注意:App-V Clientの無効化がユーザー体験に悪影響を与える場合は、同じ手順で「スタートアップの種類」を「自動」に変更し、PCを再起動すれば元に戻せます。
PCを最高のパフォーマンスへ戻そう
コンピューターは年数が経つにつれ、必然的に動作が遅くなります。不要なプロセスがバックグラウンドで動作し続けてシステムリソースを消費するのは、Windowsユーザーが常日頃悩まされる頭痛の種です。幸いにも、wisptis.exeプロセスは安全に無効化することが可能です。本記事の解説が、お使いのPCをこれまで以上に快適に動作させるための一助となれば幸いです。
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