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ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法

Microsoft Excelには、さまざまなグラフを活用してデータを整理・提示・分析する機能が備わっています。中でも特に強力なのが「箱ひげ図(ボックスプロット)」です。これは、データセット内の値の分布をひと目で把握できるように設計されたグラフです。

この記事では、Excel 365と旧バージョンの両方に対応して、箱ひげ図の作成方法をわかりやすく解説します。まだ最新版へアップグレードしていない方にも役立つ内容です。

箱ひげ図とは?

箱ひげ図は、データの広がり(スプレッド)やばらつき(変動)といった統計的な特性を視覚化するためのデータ表示手法です。1本のバー(箱)が2つに分割され、その両側に線(ひげ)が伸びる形をしています。

ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法

これらの各要素は、数値データセットの「五数要約(ファイブナンバーサマリー)」を表現しており、縦向き・横向きどちらでも表示できます。

ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法

五数要約を理解するために、次のサンプルデータセットを見てみましょう。

25, 26, 28, 30, 32, 34, 37, 38

  1. 最小値: データセット内の最も小さい値。左(下)側のひげの端点になります。
  1. 第一四分位数(Q1): 全データポイントの25%がこの値未満となる値。
  2. 第二四分位数(Q2): 中央値。「真ん中の値」に相当します。
  3. 第三四分位数(Q3): 全データポイントの75%がこの値以下となる値。
  4. 最大値: データセット内の最も大きい値。

Excel 365で箱ひげ図を作成する方法

Office 365のMicrosoft Excelには、箱ひげ図が標準のグラフテンプレートとして用意されているため、誰でも簡単に作成できます。Excelの操作に不安がある方は、まず基本を学んでおくとスムーズです。

作成手順は以下のとおりです。

  1. 新しいワークシートを開き、データを入力します。
  2. クリック&ドラッグでデータセットを選択します。
ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法
  1. リボンの「挿入」タブを選択します。
ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法
  1. 「統計グラフの挿入」をクリックし、「箱ひげ図」を選択します。
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補足: 空のグラフを挿入してしまった場合は、「グラフデザイン」タブから「データの選択」をクリックすることで、後からデータセットを指定できます。

これで、Excelがシンプルな箱ひげ図を自動生成します。さらにカスタマイズすれば、統計データを思いどおりの形式で表示することも可能です。

Excel 365で箱ひげ図を書式設定する方法

Excelでは、タイトルの追加から表示するデータポイントの変更まで、多彩な方法で箱ひげ図のデザインを調整できます。

「グラフデザイン」タブでは、グラフ要素(タイトル、目盛線、ラベルなど)の追加、レイアウトやグラフタイプの変更、組み込みスタイルテンプレートによる箱やひげの配色変更などが行えます。

「書式」タブでは、色の微調整、テキストの追加、グラフ要素への効果の適用など、より細かな設定が可能です。

さらに表示要素を追加したい場合は、箱ひげ図を右クリックし、ドロップダウンメニューから「データ系列の書式設定」を選択します。

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主なオプションは以下のとおりです。

  1. 内部の点を表示する: 第1四分位数と第3四分位数の間にあるすべての個別データポイントを丸で表示します。
  2. 外れ値を表示する: 異常に高い・低いデータポイント(外れ値)を、プロットの外側に丸で表示します。
  3. 平均マーカーを表示する: 平均値をグラフ内に十字(×)マークで表示します。
  4. 平均線を表示する: 複数のデータセットの平均点同士を結ぶ線を表示します。
  5. 四分位数の計算方法: データポイント数が奇数の場合、中央値を含めるか除外するかを選べます。データ数が多い場合は除外型の四分位範囲を、少ない場合は包含型(中央値を含む)方式のほうが一般的に正確とされます。

旧バージョンのExcelで箱ひげ図を作成する方法

Excel 2013やExcel 2016などの旧バージョンには箱ひげ図のテンプレートが用意されていないため、作成にはひと手間かかります。

まず、次の数式を使って四分位数を計算し、集計用の表を作成しましょう。

  1. 最小値:MIN(セル範囲)
  2. 第一四分位数:QUARTILE.INC(セル範囲, 1)
  3. 中央値:QUARTILE.INC(セル範囲, 2)
  4. 第三四分位数:QUARTILE.INC(セル範囲, 3)
  5. 最大値:MAX(セル範囲)

補足: 「セル範囲」には、対象のデータセットをドラッグして選択した範囲を指定します。

ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法

次に、別の表で四分位数同士の差を計算します。これらの値が箱の高さに対応します。

  1. Q1の値
  2. 中央値 − Q1
  3. Q3 − 中央値
  4. 最大値 − Q3
  5. Q1 − 最小値
ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法

続いて、これらの値をもとにグラフを作成します。

  1. 「挿入」タブをクリックし、「縦棒グラフまたは横棒グラフの挿入」を選択します。
  2. 「積み上げ縦棒グラフ」をクリックします。グラフが正しく表示されない場合は、「グラフデザイン」タブから「行/列の切り替え」を実行してください。
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  1. グラフ内の「Box 1(hidden/非表示用)」に該当する部分を右クリックし、「塗りつぶし」→「塗りつぶしなし」を選択します。
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上側のひげを追加する手順:

  1. 上部の箱をクリックし、「グラフデザイン」タブを選択します。
  2. 「グラフ要素の追加」をクリックします。
ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法
  1. 「誤差範囲」→「その他の誤差範囲オプション」をクリックします。
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  1. 「方向」で「プラス」を選択し、「誤差量」で「ユーザー設定」→「値の指定」をクリックします。
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  1. 「正の誤差の値」を、事前に計算した上側のひげ(Whisker Top)の値に置き換えます。
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下側のひげを追加する手順:

  1. 非表示にした箱をクリックします。
  2. 「グラフデザイン」タブで「グラフ要素の追加」を選択します。
  3. 「誤差範囲」→「その他の誤差範囲オプション」をクリックします。
  4. 「方向」で「マイナス」を選択し、「誤差量」で「ユーザー設定」→「値の指定」をクリックします。
ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法
  1. ダイアログボックスで「負の誤差の値」を、事前に計算した下側のひげ(Whisker Bottom)の値に置き換えます。
ステップバイステップ解説:Excel 365・旧バージョンで箱ひげ図を作成する方法

以上で、データセットに対応した基本的な箱ひげ図が完成します。平均線や平均点の追加、配色の変更、グラフスタイルの調整などを行えば、さらに見やすいグラフに仕上げられます。

統計分析がかつてなく簡単に

近年の高性能なExcelバージョンの登場により、データの視覚化と分析は格段に簡単になりました。このチュートリアルを通じて、箱ひげ図の仕組みと活用方法、そしてExcelワークブックでの具体的な作成手順をしっかり身につけられたはずです。ぜひ実際の業務や学習に役立ててください。

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