自宅にメッシュWi-Fiルーターは何台必要?最適な導入台数と設置場所の決め方
現在お使いのWi-Fiルーターで電波が届かないエリア(デッドゾーン)に困っていませんか?メッシュルーターで構成されるネットワークを導入すれば、Wi-Fiを家中に行き渡らせることができます。しかし、メッシュルーターは一体何台必要なのでしょうか?
従来のように1台のWi-Fiルーターだけで運用する代わりに、複数のメッシュルーターからなるシステムに置き換えれば、家全体を安定したWi-Fiでカバーできます。デッドゾーンの悩みは過去のものになるでしょう。
始める前に一点お伝えしておきたいのですが、正確な必要台数を断言することはできません。できるのは、ご自身の住宅環境に合った台数を見極めるための情報と判断基準を提供することです。それでは詳しく見ていきましょう。
そもそもメッシュルーターとは?
通常のWi-Fiルーターの仕組みはご存知ですよね。インターネット回線からの信号を受け取り、Wi-Fi経由で各デバイスへ配信します。一方、メッシュルーターを使った構成では、ルーター同士が「バックボーン」と呼ばれる専用のWi-Fiネットワークを通じて相互に通信します。
この最大のメリットは、プロバイダーの接続口から離れた部屋までWi-Fiを届かせるために、家中に有線ケーブルを引き回す必要がないことです。
これによりデッドゾーンを解消し、家のどこでもWi-Fiデバイスを使用できるようになります。ただし、通信速度そのものが向上するとは限らず、「どこでも快適に使えるようにする」ことが目的である点には注意してください。
一般的な2.4GHz帯のWi-Fiルーターの到達距離は約45メートル(150フィート)です。より高速な5GHz帯ではその半分程度になり、壁の構造によってはさらに短くなることもあります。それでも、約93平方メートル(1,000平方フィート)程度の一般的なマンションなら十分カバーできる範囲です。
すでにお宅にデッドゾーンがないのであれば、メッシュ構成は不要かもしれません。むしろそれが望ましいと言えます。3〜4台必要になると、メッシュルーターはかなり高額になりがちだからです。
特定のパソコンだけ接続が遅いという場合は、イーサネットケーブルを直接接続するか、比較的安価なWi-Fi中継器を追加する方がコストパフォーマンスに優れた選択となることもあります。
メッシュWi-Fiユニットは何台必要?
この質問は「紐はどれくらいの長さか?」という言葉遊びのようなもので、複数の要因によって答えが変わります。
住宅はそれぞれ建て方が異なり、壁・床・天井に使われている素材もさまざまです。Wi-Fiの电波は素材によって伝わり方が大きく変わるため、一律に答えることは難しいのです。
メッシュルーター構成では、1台がインターネット回線に接続されてルーターとして機能し、残りのユニットはサテライト(中継機)として家中にWi-Fiを広げます。システムによっては同一機種をルーターとサテライトの両方に使うものもあれば、専用の中継機をセットにするキットもあります。
住宅の床面積をもとに、必要台数をやや多めに見積もると以下のようになります:
- 約140平方メートル(1,500平方フィート)以下:ルーター1台+サテライト1台
- 約140〜280平方メートル(1,500〜3,000平方フィート):ルーター1台+サテライト2台
- 約280〜510平方メートル(3,000〜5,500平方フィート):ルーター1台+サテライト3台
- 約560平方メートル(6,000平方フィート)以上:ルーター1台+サテライト4台以上
これはすべての部屋が同じフロアにある場合の目安です。複数階建ての住宅の場合は、サテライトを追加で必要になる可能性があります。
筆者の実体験
例として、私が以前住んでいたのは2階建てのアパートで、寝室とロフトのある間取りでした。隅々まで強力な5GHz帯のWi-Fiを行き渡らせるため、PlumeのSuperPodsを3台使用していました。
振り返ってみると、それは明らかに過剰でした。同じ3台のメッシュノードが今では、3階建てでほぼ3倍の広さがあるタウンハウスをしっかりカバーしているからです。
唯一の違いは、アパート時代にキッチンと寝室の間の壁に含まれていた何らかの素材がWi-Fi信号を強く妨害し、壁の両側にサテライトを配置しないと通信が途切れることでした。
また、メーカーが公表するカバレッジ数値も鵜呑みにしてはいけません。これらは遮蔽物のない広い空間で測定された理想的な値であり、実際の住宅環境での性能とは一致しないからです。
最初は必要だと思われる台数より少なめに購入しても問題ありません。設置して配置を調整した後、必要であればいつでもメッシュネットワークに追加できます。
追加用に必ずしも高価なルーターを買い足す必要はなく、ブランドによってはWi-Fi範囲拡張専用の低価格ビーコンを販売しています。
設置場所はどうやって決める?
必要な台数がわかったら、次はどこに置くかを考えます。これも住宅の構造や建材によりますが、最適なWi-Fiカバレッジを得るために守るべき基本ルールがいくつかあります。
まず、デザインが気に入ったメッシュルーターを選びましょう。Wi-Fi機器は家具の陰に隠されるのを嫌います。最適なカバレッジを得るには、ユニットを開放的な場所に露出させて設置する必要があります。
よく使うゲーム機などの近くにまとめて置きたくなりますが、メッシュルーターは分散させて配置する方が、家全体のデバイスにとって最適な結果をもたらします。
基本的には1フロアに1台が目安です。面積が広い場合や裏庭まで電波を届けたい場合は、家の対角位置に2台置くのも効果的です。
最初の1台は必ずインターネット回線が建物内に入ってくる場所に設置します。そこに接続した後、「WiFi Analyzer」などのアプリを使って、信号がどこまで届くかを確認しましょう。各部屋で75〜80%程度の信号強度が保てていれば理想的です。
次にサテライトを設置し、家中の信号状況を確認します。数日待ってから確認するのもおすすめです。多くのメッシュネットワークは初期設定後に自動最適化をしばらく続けるため、信号が自動的に改善される可能性があります。
どのメッシュルーターを買うべき?
有名ブランドのメッシュWi-Fiシステムであれば、基本的にどれを選んでも問題ありません。最高級品を選ぶ必要はありませんが、最安値帯の製品は避けるのが無難です。
細かい設定や調整をせずに手軽に使いたいなら、GoogleのNest WiFiがおすすめです。ほぼプラグ&プレイで動作し、設置した場所どこでも強力な信号を発揮します。
Netgearの最上位モデルが必要になるのは、非常に大きな住宅をお持ちの場合や、最新のWi-Fi 6規格に対応した数少ないシステムを求めている場合くらいです。
より手頃な価格帯のWi-Fi 6対応製品としては、ASUSの製品や、筆者も使用しているPlumeのSuperPods(Wi-Fi 6版)があります。Plumeの利点は本体が小型でコンセントに差し込むだけで設置できることですが、AIによるネットワークセキュリティなどを含むサブスクリプション料金が必要な点には注意が必要です。
その他のおすすめメーカーとしては、AmazonのeeroやTP-Linkなどが挙げられます。
もう一つの検討ポイントは、ご家庭のスマートホーム機器の保有状況です。AmazonのeeroはAlexaと連携でき、Nest WiFiはGoogleアシスタント搭載スマートスピーカーを兼ねます。
本当にメッシュルーターが必要?
住宅はそれぞれ環境が異なるため、実はお金をかけずにWi-Fiを改善できるケースもあります。
まずは既存のルーターの設置位置を変えてみて、障害物が電波の届きにくさの原因になっていないか確認しましょう。それだけで問題が解決するなら、メッシュルーターシステムに大金を投じる必要はありません。
一方、新しい機能や最新のWi-Fi規格へのアップグレードを決意しているなら、メッシュルーターシステムこそが買い物リストの一番最初に書くべき項目です。
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