VPNサーバーとは?仕組みから自作・設定方法まで徹底解説
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、インターネット上で完全な匿名性を実現できるツールです。利用目的は、単にプライバシーを強化したいというものから、国によってブロックされたアプリやウェブサイト、プラットフォームへのアクセス制限を回避したいというものまで多岐にわたります。理由が何であれ、VPNは人々がインターネットを自由に閲覧し、求める情報へアクセスできるようにするために存在しています。よくある質問への答えを先にお伝えすると――VPNの使用は違法ではありません。
VPNは、ユーザーであるあなたにインターネット上の自由とプライバシーをもたらすシンプルなツールです。しかし、適切なVPNを選ぶのはまた別の話。手間がかかりすぎるもの、プライバシー保護にまったく役立たないもの、価格が高すぎるものなど、さまざまな製品が存在します。「VPNは未来のインターネットの始まりだ」という声を耳にしたこともあるかもしれません。一部の政府が通信業界のロビイストに同調し、金銭的な理由だけで特定の人々のデータアクセスを制限することを検討している昨今、その流れはますます強まっています。
ここでは、VPN契約前に検討すべきポイントをご紹介します。
VPNサーバーを導入する前に知っておきたいこと
もし世界がさらに厳しい検閲の時代へ進めば、VPNサーバーは私たち最後の希望となるかもしれません。しかし、導入前に考慮すべき課題もあります。たとえば、VPNサーバーの所在地を確認する必要があります。所在地によって、閲覧できるコンテンツが大きく変わるためです。自分でVPNサーバーを構築した場合でも、自国内のコンテンツにはブロックされたままアクセスできないことがあります。こうしたブロックを回避するには、VPNが国外のIPアドレスを持っている必要があります。
所在地に関するもう一つの問題は、VPNサーバーをブロックしようとする監視機関の存在です。たとえばスウェーデンは、国内を取り巻く監視の目が多いため、VPNサービスの拠点としては不向きかもしれません。ただし、そこでVPNを使うことが不可能というわけではありません。
また、既存のISP(インターネットサービスプロバイダ)を利用し続けたり、他社のVPNサーバーを利用したりするのに比べ、自分でVPNサーバーを構築するのははるかに手間がかかります。市販のVPNサービスはアプリや複数デバイス向けの簡単なセットアップ手段を提供していますが、自力で構築するには相当な時間が必要です。これらの企業にはサービスへの投資資金が潤沢にありますが、個人には同じ余裕はないでしょう。
それでも、こうした欠点を承知のうえで自分専用のVPNサーバーを構築したいという方は、以下のガイドをご覧ください。
VPNサーバーの構築方法
- まずIPアドレスを確認します。これは簡単なステップで、任意のブラウザで「What's my IP」などと検索するだけです。IPアドレスが最初の検索結果に表示されるはずです。定期的に変化する動的グローバルIPアドレスをお使いの場合は、ルーターでDDNS(ダイナミックDNS)を設定する必要があります。
- 次に、ルーターでポートフォワーディングを設定します。公衆ネットワーク経由で接続するには、VPN接続を許可するためにポート1723を転送する必要があります。
- そのためには、ルーターの管理ページ(https://192.168.1.1 または https://192.168.0.1)にアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力します。次に、お使いのルーターに応じて「ポートフォワーディング」「アプリケーションとゲーム」または「NAT/QoS」の項目に移動します。ポート名を入力し、外部ポートと内部ポートの両方に「1723」と入力します。プロトコル欄では「Both(両方)」を選択します。IPアドレスを入力し、「有効化」にチェックを入れて「設定を保存」をクリックします。
- いよいよサーバーのセットアップです。以降はWindows 10搭載デバイスでの作業がおすすめです。「コントロールパネル > ネットワークと共有センター > アダプターの設定の変更 > ネットワーク接続」に移動します。Altキーを押しながら「ファイル」メニューを開き、「新しい着信接続」を選択します。
- VPNへのアクセスを許可するユーザーにチェックを入れて「次へ」をクリックします。「ユーザーの追加」から新しいVPNユーザーを作成することもできます。「インターネット経由」オプションにチェックを入れて「次へ」へ進みます。ネットワークソフトウェアのページで「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。「呼び出し元にローカル エリア ネットワークへのアクセスを許可する」にチェックを入れます。
- 「IPアドレスの割り当て」セクションで「IPアドレスを指定する」をクリックし、VPN接続を利用できるクライアント数を指定します。後でルーターとの競合を避けるため、上位帯域のIPアドレス範囲を使用することをおすすめします。「OK > アクセスを許可 > 閉じる」の順にクリックすれば、VPNサーバーの完成です。
- ただし、Windowsファイアウォールの問題が残っています。VPNが通過できるよう、スタートメニューで「Windows ファイアウォールによるアプリの許可」を検索し、最初の結果をクリックします。「設定の変更」をクリックし、下にスクロールして「ルーティングとリモート アクセス」がプライベートとパブリックの両方で許可されていることを確認します。「OK」をクリックすれば完了です。
デバイスをVPNサーバーに接続する方法
VPNの準備が整ったら、次は実際にサーバーを使用できるようにしましょう。他のデバイスを接続するには、「コントロールパネル > ネットワークとインターネット > ネットワークと共有センター > アダプターの設定の変更」に移動します。VPNアダプターを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「全般」タブで正しいドメイン名またはIPアドレスを使用していることを確認し、「セキュリティ」タブに移動します。
「VPNの種類」セクションで「ポイント ツー ポイント トンネリング プロトコル(PPTP)」を選択します。「データの暗号化」セクションでは「最大強度の暗号化(サーバーが拒否した場合は切断)」を選びます。「OK」をクリックして「ネットワーク」タブへ進みます。
「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」のチェックを外し、「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」にチェックを入れます。後者を選択して「プロパティ > 詳細設定」の順にクリックし、「リモート ネットワークでデフォルト ゲートウェイを使う」のチェックを外します。その後、「OK」を3回クリックします。「設定 > ネットワークとインターネット > VPN > VPN接続」に移動し、「接続」ボタンをクリックします。
おめでとうございます!これで接続完了です。
安心のためのコスト
安全であること以上の心地よさはありません。心ゆくまでインターネットを閲覧できるプライバシーは、その大きな要素の一つです。
FCC(米国連邦通信委員会)のネット中立性に関する決定は、アメリカ国内だけでなく世界中で注目されており、今後数年のうちにVPNの導入を考える人がさらに増えるでしょう。この流れに先んじたいとお考えなら、今がそのチャンスです。
あなたはVPNを使用していますか?その理由は何ですか?ぜひ下のコメント欄でお知らせください。TwitterやFacebookでも議論を続けましょう。
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