Apple「GarageBand」の使い方徹底ガイド|初心者でもできる曲作りの基本
Appleのコンピュータは、従来クリエイティブな分野のユーザーと結びつけられてきましたが、近年ではより幅広い層から支持を集めるようになっています。
アーティスト、映像作家、そしてミュージシャンに愛されてきたAppleには、クリエイティブ系ソフトウェアを磨き上げてきた長い歴史があります。その中でも「GarageBand」は驚くほど高性能な音楽制作ツールです。音楽のアイデアを記録するだけでなく、実は数々のメガヒット曲がGarageBand上で完成品として作られたこともあります。この頼もしい小さなアプリを決して侮ってはいけません!
このガイドでは、GarageBandの基本知識をご紹介しながら、シンプルな楽曲制作の流れをわかりやすく解説します。
GarageBandはどこで入手できる?
GarageBandの嬉しいポイントの一つは、macOSとiOSの両方で提供されていることです。プロジェクトファイルはiOS版とmacOS版の間でやり取りできるため、外出先でiPhoneでアイデアを作り始め、iCloud経由でMacに転送して、家に帰ってから作業を続けるといったことも可能です。
ただし、両プラットフォーム間では機能面に大きな違いがあります。macOS版のGarageBandは、生楽器やマイクを使ったホームレコーディングや演奏に適しており、一方のiOS版はタッチスクリーンだけを使ってまったく新しい楽曲やアイデアを生み出すことに特化しています。
多くの面で、iOS版の方がmacOS版よりも高度で直感的です。結局のところ、両方のバージョンを活用できれば、GarageBandのポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。
本記事ではMacBook Proを使用していますが、基本的な考え方はどちらのバージョンにも共通します。
スマート楽器(iOS限定機能)
GarageBandには素晴らしいバーチャル楽器が多数搭載されています。ほとんどの楽器は手動で演奏できますが、Appleは自動演奏モードも用意しています。残念ながら、これは現在iOS版でのみ利用できる機能です。
特定の楽器が得意な人なら、GarageBandのバーチャル版でも十分満足のいく演奏ができます。中でもAppleのバーチャルドラマーは特に便利で、直感的に扱えるのが魅力です(後ほど詳しくご紹介します)。バーチャルドラマーは、macOS版にも搭載された数少ない機能の一つとなっています。
ライブループ(iOS版GarageBandとLogic Pro X)
iOS版GarageBandには「ライブループ」という機能もあります。これは事前にレコーディングされた音楽の断片を組み合わせて、新しいサウンドや楽曲を作れる機能です。
このチュートリアルではライブループについては割愛します(それだけで記事一本書けてしまうほど奥深い機能だからです)。ただ、ライブループと楽器演奏を同じ楽曲の中で組み合わせられることは覚えておきましょう。ライブループはmacOS版GarageBandでは使えませんが、GarageBandと同じ基本エンジンを共有するプロ向けソフト「Logic Pro X」にも最近搭載されました。
ライブオーディオソースの接続
GarageBandに内蔵されたループや楽器だけが選択肢ではありません。デバイスの内蔵マイクを使うか、外部オーディオソースを接続することで、実際の楽器やボーカルのパフォーマンスを楽曲に取り込めます。ただし、仮置きのラフな録音以外の目的では、内蔵マイクの使用はおすすめしません。
GarageBandでは、デバイスに接続された任意のオーディオソースを選択できます。Macのライン入力ジャックに接続したアナログ機器でも、USB接続の機材でも構いません。なんとiPadでも同様に動作します。筆者はRocksmith Real Tone Cableを使ってギターをGarageBandに接続し、非常に良い結果を得られました。
最初の曲を作ってみよう
GarageBandを起動すると、プロジェクトのリストが表示されます。初めてのプロジェクトの場合は、空のプロジェクトを作成するオプションが表示されます。
早速「空のプロジェクト」を選んで、曲作りを始めましょう!
まずは楽曲の土台となるトラックが必要です。最初にどんなトラックを置くかは自由です。例えば、メロディーやリフなど、すでにアイデアがある部分から始めてトラックを組み立ててもOK。進め方に正解も不正解もありません。
ドラムトラックを追加する
具体的なアイデアがないなら、まずはドラムのグルーブから打ち込んでみるのがおすすめです。ドラマーのトラックをクリックして「作成」を押しましょう。
今回は自動ドラマーの一人、ガレージロック担当の「Zak」を使用しますが、お好みのスタイルを自由に選べます。希望するドラマーがグレーアウトしている場合は、名前の右側にあるダウンロードアイコンをクリックしてください。
ドラマーを選択したら、他は何も触れずに再生ボタンを押して、デフォルトのサウンドを確認してみましょう。ループの右端をドラッグすれば長さを延長できます。また、演奏中にサウンドを細かく調整することも可能です。ビートプリセットでリズムのスタイルを選び、右側のドットをドラッグすれば、ドラマーの奏法を「強く」「弱く」「複雑に」「シンプルに」と好みに合わせて微調整できます。さらに、セクションごとにドラムキットのどのパーツを鳴らすかを設定することもできます。
新しいセクションを個別の設定で追加したいときは、既存のドラムパートの右側にある「+」アイコンをクリックするだけです。こうして個性豊かなセクションとダイナミックな演奏を組み合わせれば、複雑でリアルなドラムグルーブを構築できます。基本のドラムグルーブが完成したら、次は別の楽器を加えていきましょう。
ベースとギターで彩りを添える
ドラムに合わせたベースラインを加えてみましょう。メニューから「トラック」>「新規トラック」を選択します。
先ほどと同じようにトラックタイプを選びますが、今回は「ソフトウェア楽器」を選びます。
「ベース」を選び、お好みのベース音色を指定します。ここではピック弾きのベースを選択しました。バーチャルのギターボディにある各種ノブを操作すれば、録音前に音色を細かく調整できます。
では、どうやって演奏するのでしょうか? macOS版でソフトウェア楽器を演奏する一般的な方法は、MIDIコントローラーを使うことです。iOS版なら画面を直接タッチして演奏できます。「今手元にMIDIコントローラーがない!」という人もご安心ください。
MacやMacBookのキーボードを代わりに使えます。Command+Kを押すと、演奏用のキーボード画面が表示されます。
あとは録音ボタンを押して、カウントインの後にドラムに合わせて演奏するだけ。ちなみに、Rキー一つで録音の開始・停止を切り替えられるのも便利なポイントです。最後に、ベースと同じ手順を繰り返し、さらにギタートラックを1つ追加して曲を仕上げましょう。
これで完成です! ドラム、ベース、ギターによる曲の骨格ができあがりました。もちろん、この荒削りな小品をそのまま誰かに聴かせたいとは思いませんが、時間と努力を重ねれば、素晴らしい楽曲を作ることも十分可能です。
まだまだ探求しがいのあるGarageBand
このガイドの目的は、GarageBandの基本的な使い方を学び、曲の骨格を作るところまでを体験してもらうことです。ここまで読み進めた方なら、本格的な楽曲のアイデアを形にするための基礎はもう身についています。しかし、GarageBandはアマチュア向けの無料アプリでありながら、実は非常に奥深いソフトウェアなのです。
ソフトウェア楽器とほぼ同じ要領で使える実楽器レコーディング機能を使えば、あなたの音楽の才能をすぐに「録音」として残せます。違いは、トラックタイプを選ぶ際にいくつか設定が必要になる点だけです。例えば、オーディオソースの指定や、演奏中に楽器の音をモニターするかどうかの選択などを行います。
GarageBandには発見すべき魅力がまだまだたくさんあります。この記事がきっかけとなり、音楽制作の世界へ第一歩を踏み出せれば幸いです!
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