Apple One(アップルワン)とは?3つの料金プランと加入する価値を徹底解説
Appleのサブスクリプションサービスは現在非常に多く、個別に契約していくと毎月の出費がかさみがちです。そんな中で登場した「Apple One」は、複数のサービスをお得にひとまとめにできるバンドルプランとして注目を集めています。しかし、本当に自分にとって価値のあるものなのでしょうか?
Apple Oneには複数の料金プランが用意されており、どれが最もコストパフォーマンスに優れているのか判断が難しいこともあります。ここでは、まず料金体系を確認したうえで、各サービスの内容を詳しく見ていきましょう。

Apple Oneの料金プラン
Apple Oneの月額料金は、以下の3つのプランから選択できます(米国での価格。日本では円建ての料金が設定されています)。
- Apple One Individual(個人向け):月額14.95ドル
- Apple One Family(ファミリー向け):月額19.95ドル
- Apple One Premier(プレミア):月額29.95ドル
Individualプランはその名のとおり、1つのApple IDに対して提供されるプランです。Familyプランは同じサービスを最大5人の家族メンバーが利用でき、iCloudストレージも4倍になります。ただし、5人すべてが枠を使った場合、1人あたりのストレージ容量はIndividualプランよりも少なくなります。

Premierプランでは、「Apple News+」と「Apple Fitness+」という2つの追加サービスが加わり、共有ストレージも10倍の2TBへ拡張されます。5人で使えば1人あたり400GBです。
Premierプランが最もお得感が高く節約効果も大きいのですが、それは追加のストレージやサービスに価値を見いだせる場合に限られます。ここからは、支払う金額に見合う内容なのかを判断できるよう、各サービスを順番に紹介していきます。
Apple Music(個人:月額9.99ドル/ファミリー共有:月額14.99ドル)
Apple Musicは、Spotify、YouTube Music、Tidalといった競合サービスと直接渡り合っています。Appleによると、7,500万曲以上が収録されており、カタログは今も拡大を続けています。有名アーティストはほぼすべて揃っているといってよいでしょう。
実際に使ってみると、一部のマニアックなアーティストについては、YouTube Musicでは見つかるのにApple Musicには存在しないケースもあります。とはいえ、大多数のユーザーは楽曲のラインナップについて特に不満を抱いていません。

Apple Musicは業界トップクラスの音楽ストリーミングサービスです。特に、聞いたことのないアーティストのディスコグラフィーを深く知るのに役立つ、手作業でキュレーションされたプレイリストが大きな魅力です。
単体契約には全部で4つの料金プランがあります。前述の2つ以外に、学生向けのStudentプラン(月額4.99ドル)と音声操作限定のVoiceプラン(月額4.99ドル)がありますが、これらは特殊なプランのため今回は考慮しません。学生プランは全員が対象ではないですし、VoiceプランはSiri経由のみで完全な体験が得られないためです。
Apple Arcade(月額4.99ドル、ファミリー共有対応)
モバイルゲームにおいて、iOSは最適化されたハードウェア、ゲームパッドなどの周辺機器サポート、高品質なゲーム体験という点で、Androidを大きくリードしてきました。それでも、課金要素まみれの基本無料ゲーム問題という点では、Androidと同じ悩みを抱えています。

Apple Arcadeは、XboxのGame Passに少し似た、いわばゲーム版「Netflix」のようなサービスです。購読している限り、常に拡充され続ける厳選されたゲームコレクションにフルアクセスできます。
Apple Arcadeのゲームは、アプリ内課金を含まないプレミアムタイトルであることが保証されています。月額料金を払えば、すべてのコンテンツを思う存分楽しめます。さらにファミリー共有が標準で含まれているため、月額約5ドルで家族全員がiPhone、Mac、iPad、Apple TVで遊べます。
Apple TV+(月額4.99ドル、ファミリー共有対応)
Apple TV+は、NetflixやAmazon Prime Videoに対抗するAppleの動画配信サービスです。Appleが制作したオリジナル作品を中心に、さまざまなジャンルのシリーズや映画を提供しています。

作品数は競合サービスのライブラリよりはるかに少ないものの、「Ted Lasso(テッド・ラッソ)」「Foundation(ファウンデーション)」「The Morning Show(ザ・モーニングショー)」など、本物の傑作が揃っています。
見応えのあるコンテンツは十分にあり、新作も続々と追加されていますが、Apple TV+だけで常時契約し続ける価値はないと私たちは考えています。1か月だけ契約して気になる作品を一気に視聴し、その後解約するほうが合理的です。
iCloud+(月額0.99ドル〜)
すべてのAppleアカウントには、写真やデータのバックアップに使える5GBの無料クラウドストレージが付与されます。それ以上の容量が必要な場合は、有料プランへの加入が必要です。

Appleの価格設定はやや独特ですが、1人で使うなら月額1ドルで50GBを利用できます。以降は200GBで2.99ドル、2TBで9.99ドルとなっています。200GBと2TBのプランにはファミリー共有が含まれます。
iCloudは、Appleデバイスを1台でも持っている人にとって本当に便利なサービスです。プロユーザー向けの中間容量や大容量プランがもう少し充実していれば申し分ありませんが、エコシステムとの見事な統合には敵いません。Apple製品の所有者には、何らかのiCloudストレージへの投資をおすすめします。
Apple News+(Apple One Premier限定、月額9.99ドル、ファミリー共有対応)
ネットでニュースを探すたびにペイウォールに阻まれるのにうんざりしているなら、Apple News+がぴったりかもしれません。Apple Newsアプリ経由で動作し、月額料金の一部として、複数の有料ニュース媒体や雑誌にアクセスできます。
とても魅力的に聞こえますが、注意点があります。このサービスは米国、カナダ、オーストラリア、英国でのみ利用可能で、日本では現時点で提供されていません。Premierプランを検討する際にはこの点に留意しましょう。一方で、定額料金にファミリー共有が含まれており、家族グループ最大6人がプレミアムニュースにアクセスできます。

200誌以上の雑誌が収録され、数年前までのバックナンバーも読めます。ただし、創刊号からの完全なアーカイブが揃っているわけではないようです。ジャンルは多岐にわたるので、誰でも好みの雑誌が見つかるはずです。
新聞では、The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)、LA Times(ロサンゼルス・タイムズ)、Toronto Star(トロント・スター)などを読めます。雑誌や新聞の定期購読料を考えれば、Apple News+はかなりのコスパです。Zinioのようなアプリでは1冊分だけで同程度の金額を払うこともあるほどです。
Apple Fitness+(Apple One Premier限定、月額9.99ドル)
Apple Watchシリーズは、テック好きからフィットネス愛好家まで幅広く支持され、Appleにとって大成功を収めた製品です。スマートウォッチ市場での地位を確立した後、AppleはFitness+サービスを発表しました。

これはApple Watchユーザー向けのサービスで、資格を持つインストラクターが指導する自宅向けワークアウトを視聴できます。Apple Watchのフィットネストラッキング機能とインストラクション動画を組み合わせることで、フィットネス目標の達成をしっかりサポートする仕組みです。
Apple Fitness+の初期設定にはApple Watchが必要ですが、一度設定してしまえば、Watchを身につけなくてもiPhoneやiPadでワークアウトをフォローできます。もちろん、Watchを着けていない場合は、画面にリアルタイムの運動指標は表示されません。AirPlayでテレビに映すこともできますが、現時点ではテレビ側にも指標は表示されません。
Apple Oneはどんなときにお得?
もしApple One Individualプランに含まれる4つのサービスをすべてすでに利用しているなら、同じ内容を月額6ドル安く契約できるので、明らかに割安です。問題は、このプランのiCloudストレージが50GBしかないことです。それ以上の容量が必要な場合(私たちの意見では200GBがちょうどよい容量です)、別々に契約するほうが賢明です。
Familyプランは、200GBのiCloudを2人でシェアする場合に最もコスパが高いですが、3人以上になるとストレージはかなり窮屈になり、News+やFitness+も含まれません。

私たちのおすすめは以下のとおりです。
- 50GBのクラウドストレージで十分で、一人暮らし、Fitness+やNews+に関心がないなら、Apple One Individualを選びましょう。
- 最大4人までの家族で、News+やFitness+にこだわりがないなら、Apple One Familyが適しています。
- それ以外の人は、Premierプランを選ぶのがおすすめです。
すべてのサービスを使わなくても、どのプランにも十分な価値があります。ただし、実際に使うサービスと使わないサービスの個別契約費用を合算して比較し、本当に節約になっているかを必ず確認しましょう。
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