ソフトウェア
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> ソフトウェア

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

Dropboxは2015年に「Dropbox Paper」を発表し、2017年に正式リリースしました。世界中のどこからでもチームメンバーと連携し、情報を整理するための新しい手段として登場したこのサービスは、Google DriveやOffice 365が支配してきたオンラインコラボレーション市場への参入を狙ったものでした。

発表からわずかな期間で、Dropbox Paperは紆余曲折を経てきました。果たしてDropbox Paperとはどのようなサービスなのか、そして競合製品に対して優位性を保てているのでしょうか。本記事で詳しく解説します。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

Dropbox Paperとは?

Dropbox Paperは、ドラッグ&ドロップ操作に対応した共同編集サービスです。非常に柔軟性が高く、規模を問わずあらゆるチームが集まって、アイデアの創出、レビュー、修正、管理、整理を行えます。チーム全員が同時に操作できる巨大なバーチャルホワイトボードとイメージすると分かりやすいでしょう。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

タスクの割り当て、コメント機能、履歴管理といったコラボレーション機能や、リッチメディアの埋め込み対応は高く評価されています。一方で、書式設定オプションや編集機能が乏しい点が弱点として指摘されています。

なお、Dropbox Paperは近年Dropbox本体に統合され、単体サービスとしては提供されなくなりました。Paperを利用するにはDropboxアカウントが必要です。ただし、既存ユーザーが作成したドキュメントはすべて保持され、Dropbox上では.paper形式で表示されるようになります。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

Dropbox Paperと競合サービスの比較

Google Docsとの比較

「王に挑むなら、外してはいけない」という言葉があります。Dropbox PaperをGoogle Docsと比較すると、Paperはもっと準備を整えてから挑むべきだったと言わざるを得ません。

公平に言えば、両者を直接比較すること自体があまり意味を持ちません。コラボレーション以外の面では、似ている点はほとんどありません。Google DocsはWord文書向けのスタイル・編集ツールである一方、Paperはより共同ノートアプリに近い存在だからです。

むしろDropbox Paperは、Google Driveの各サービスよりも、EvernoteやMicrosoft OneNoteを模したものだと言えるでしょう。

Evernoteとの比較

Evernoteは当初からノートを取るためのツールとして設計されています。アイデアを思いついたら、Evernoteに書き留めて保存し、タグで分類して整理できます。

一方、Dropbox Paperは保存したドキュメントをフォルダで管理します。これはGoogle DocsやMicrosoft製品と共通する方式です。フォルダの中にさらにフォルダを何層でも作成できるため、階層の深さに制限があるEvernoteよりも柔軟な整理が可能です。

テキストの基本書式(太字、斜体、箇条書きなど)はどちらも対応しています。Evernoteが評価できるのは、画像編集ツール「Skitch」による画像編集に対応している点です。Paperもサードパーティの編集サービスが必要ですが、特定のサービスを直接サポートしていないため、自分で最適なツールを探す必要があります。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

共有方法も似ています。Paperは「招待」ボタン、Evernoteは「共有」ボタンを使用し、どちらも編集・閲覧の権限を制御できます。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

コラボレーションの面では、Paperが際立っています。@メンションで特定のメンバーの注意を引き、ToDoリストを作成して、チームメンバー一人ひとりにタスクを割り当てることが可能です。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

どちらも優れたサービスですが、Evernoteは開発当初からコラボレーションを想定していませんでした。チームでの利用という観点では、Paperが明確に優位に立っています。

Microsoft OneNoteとの比較

OneNoteでは「ノートブック」を作成し、その中にセクションを設けてテキスト、音声、画像のノートを作成できます。また、タグを使えば複数のノートブックにまたがる類似ノートを整理することも可能です。前述の通り、Paperはフォルダシステムを採用しています。

書式設定の面ではOneNoteが圧倒的です。Google Docsにも似たリボン型インターフェースを備えています。一方、Paperの書式設定は選択肢が限られたミニマルなポップアップのみです。UIをごちゃつかせず、親しみやすく保つための設計とされていますが、もう少し選択肢があってもよいところです。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

共有機能ではPaperがわずかに優勢です。OneNoteも同様の形式でドキュメントを共有できますが、権限管理のような高度なオプションがありません。そのため、リンクを手に入れた誰もが文書を自由に編集できてしまいます。トラブルを避けるなら、共有先を少数のメールアドレスに限定するのが賢明です。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

OneNoteには、ノートアプリでは珍しい機能が多数搭載されています。簡単な数式の計算、内蔵の類語辞典(シソーラス)、言語翻訳ツール、PDFやWord形式への変換・送信などです。さらに、スキャンした画像をノート化する高度なOCR機能も備えています。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

Paperにはこれらの機能はありません。しかし、コラボレーションの需要においては依然としてPaperの方が優れています。Microsoft Officeスイートと深く統合されたデジタルノートブックを求めるなら、OneNoteが間違いなく第一の選択肢となるでしょう。

Dropbox Paperはどんな人に向いている?

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

クリエイター、コラボレーター、プレゼンターなど、Dropbox Paperの恩恵を受けられる人は多いものの、その効果は限定的です。Paperは終わりのない白紙のように表示され、ブレインストーミングや、Trello、YouTube、Spotify、Vimeoといったリッチメディアの埋め込みのための広大なワークスペースを提供します。

メディアを追加できるだけでなく、インタラクティブにすることも可能です。これにより、生徒向けの授業プランや社員向けの動画・音声プレゼンテーションをPaperで作成し、参加者全員にコピーを共有できます。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

競合にはないPaperの魅力的な機能の一つが「チェックリストブロック」です。タスクを作成して担当者に割り当て、期限を設定し、完了したらチェックを入れることができます。ただし、この機能はやや不安定で、タスクは担当者にしか表示されない一方、期限は全員に見えるという仕様になっています。

Dropbox Paper(ドロップボックス ペーパー)とは?機能・特徴と競合サービスとの比較を徹底解説

また、TrelloカードをPaperに追加すると、Trello側で更新されるたびにドキュメント内のカードも自動的に更新されます。現在Trelloを利用している組織にとっては、チェックリストブロックよりもこちらの方が有用かもしれません。

総じて言えば、Dropbox Paperは多くのノートアプリの代替として十分使えるサービスですが、Googleのような強豪と渡り合うにはまだ道のりがあります。

  1. GPUとは?スマートフォンにおける役割と仕組みを徹底解説

    はじめに GPUとは何でしょうか?そして、スマートフォンの中でGPUはどのような役割を果たしているのでしょうか?実はこれらは、スマートフォンを購入する前に知っておきたい重要なポイントです。しかし、こうした疑問を意識する人は意外と少なく、GPUの存在自体を知らない方も多くいます。本記事では、スマートフォンにおけるGPUの基本的な知識から、その働きまでをわかりやすく解説していきます。 GPUとは何か? GPU(Graphics Processing Unit)は「グラフィックス処理装置」と訳され、その主な役割はグラフィックス処理や浮動小数点演算を行うことです。簡単に言えば、デバイスの画面に表示する

  2. ディスクデフラグ(最適化)とは?その仕組みと実行方法を徹底解説

    Windowsの初心者にとって、ディスクのデフラグメンテーション(断片化の解消)は少し難しく感じられるかもしれません。しかし、ディスク最適化において最も重要な作業の一つです。本当に効果があるのかどうか疑問に思い、試すのをためらうユーザーも少なくありません。デフラグを実行する前に、いくつか注意すべき点があります。まず、デフラグ処理中にパソコンの電源を切らないこと。また、停電の可能性がある環境では、無停電電源装置(UPS)などを活用し、中断のない安定した電力供給を確保しておきましょう。それではまず、デフラグメンテーションとは何か、どのような仕組みで動作するのかを見ていきましょう。ディスクデフラグメ