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Googleクラウドプリント完全ガイド――設定方法からプリンター共有まで徹底解説

【重要なお知らせ】Google Cloud Printは2020年12月31日をもってサービスを終了しました。本記事は当時の仕組みや設定方法を解説したものです。現在の代替手段としては、Mopria Print Service、各プリンターメーカーの純正アプリ、ChromeOS標準の印刷機能、Wi-Fi Direct印刷などが挙げられます。

Googleクラウドプリントとは?

Google Cloud Print(以下、GCP)をご存じない方も多いかもしれません。2011年から存在していたにもかかわらず、あまり広く使われてこなかったサービスだからです。しかし、Googleの「春の大掃除」で他の多くのサービスが次々と終了していく中、GCPはむしろ機能拡張を続けてきました。

GCPとは、プリンター(有線・無線を問わず)をインターネット経由で接続し、世界中のどこからでも、PC・スマートフォン・タブレットなどあらゆるデバイスから印刷できるようにするクラウドサービスです。最大の魅力は、印刷元のデバイスにプリンタードライバーをインストールする必要がない点で、時間と手間を大幅に節約できます。

たとえば新しいWindows PCを購入してネットワークに接続した場合、通常なら既存プリンターのドライバーを探してダウンロードし、ソフトウェアをインストールし、トラブルシューティングを繰り返す必要があります。さらに、不要なプリンター関連ソフトがシステムを重くする原因にもなります。

GCPを使えば、「Google Cloud Printer」ドライバーをWindowsマシンに一度インストールするだけで、どのアプリケーションからでも、GCPに登録済みの任意のプリンターへ直接印刷できるようになります。ただし、いくつかの注意点や制限もあるため、以下で詳しく見ていきましょう。

どこから印刷できるのか

GCPの対応範囲は、ここ数年で大きく広がりました。当初はChrome OS、各プラットフォーム向けGoogle Chrome、そしてモバイル版のGmailやGoogleドキュメントからのみ印刷可能でした。その後、Android向けにGoogle Playストアで「Cloud Print」アプリがリリースされました。

Googleクラウドプリント完全ガイド――設定方法からプリンター共有まで徹底解説

このアプリを使うと、SMSのやり取り、写真、Facebook、Dropbox、Box、メールなど、さまざまなローカルファイルをGCP経由で直接印刷できます。また、プリンターの管理・共有や印刷ジョブの管理もアプリ上で行えます。現時点ではApple App StoreにCloud Printアプリはありませんが、GoogleがiOS向けアプリを積極的に展開してきた実績を考えると、iPhoneやiPadへの対応も十分期待できました。

2013年7月23日には、GCPの利便性を大きく高める「Google Cloud Print Driver」が登場しました。任意のWindowsマシンにインストールでき、Windowsのどのアプリケーションから印刷する際にも「Google Cloud Printer」を選択できるようになります。

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さらに、Print Driverに加えて「Google Cloud Print Service」もリリースされました。こちらはWindowsサービスとして常駐し、古いレガシープリンターをGCPに接続するために使えます。Print Serviceは主に企業や学校向けの機能です。

このほか、GCPに対応したアプリも少数ながら存在します。たとえばiOSでは「PrintCentral Pro」を導入すれば、メール、連絡先、テキストメッセージなどをiOSデバイスからGCP経由で印刷できます。Mac向けのPrint Driverはリリースされていませんでしたが、ほぼ同等の機能を持つ「Cloud Printer」というアプリで代用できました。

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印刷元の選択肢が理解できたところで、次はプリンターをGCPに接続する方法を見ていきましょう。

クラウドレディプリンターとクラシックプリンターの違い

GCPを理解するうえで重要なのが、プリンターをサービスにどう接続するかという点です。GCPには2種類のプリンターがあります。「Cloud Ready(クラウドレディ)プリンター」と「Classic(クラシック)プリンター」です。

Cloud Readyプリンターは、最初からGCPサービスが組み込まれているプリンターです。ネットワーク経由で自動的にGCPへ自己登録するため、常に印刷可能な状態が保たれます。ファームウェアやドライバーもインターネット経由で自動更新されるため、管理の手間が一切かかりません。残念ながら、対応機種はまだ多くありませんでした。対応プリンターの一覧は以下のページで確認できます。

https://www.google.com/cloudprint/learn/printers.html

該当するプリンターをお持ちの場合は、リンク先の手順に従って設定します。基本的には、プリンター側で自分のGoogleメールアドレスをGCPに登録するだけです。

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Classicプリンターは、多くのユーザーが使用することになるタイプです。ケーブルでPCに直接接続されたプリンターや、PCにインストール済みの無線プリンターなど、PCから印刷できるプリンターであれば、接続方法を問わずGCPに追加できます。

両者の大きな違いは、Classicプリンターに印刷する場合、プリンターがインストールされているPCの電源が入っていて、Google Chromeにログインしていなければならないという点です。PCの電源が切れていたりChromeからログアウトしていたりすると、印刷ジョブはキューに追加されるだけで、PCが起動してChromeにログインした時点で初めて印刷されます。

クラシックプリンターの追加方法

ClassicプリンターをGCPに追加する手順は非常にシンプルです。まず、プリンターがインストールされているPCでChromeを開き、メニューボタン(横線3本のアイコン)をクリックして「設定」を選択します。

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画面を下にスクロールして「詳細設定を表示」をクリックし、さらに下へ進むと「Google Cloud Print」という項目が見つかります。

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プリンターを追加」ボタンをクリックすると、現在インストールされているプリンターの一覧がポップアップ表示されます。

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新しいプリンターをPCに接続した際に自動的に登録するよう設定することも可能です。以上でプリンターの追加は完了です。その後、GCP管理コンソールに移動すると、登録したプリンターが一覧表示されているはずです。

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ファイルをアップロードして印刷する

前述の印刷方法に加えて、ファイルをGCPに直接アップロードして印刷することもできます。たとえばMacでPDFファイルや画像、Word文書などを印刷したい場合、GCPコンソールにログインして「PRINT」をクリックし、「Upload file to print(ファイルをアップロードして印刷)」を選択するだけです。

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実際にExcelファイルをアップロードしてみましたが、問題なく印刷できました。Adobe Photoshopのファイルまで印刷できたので、おそらくほぼすべての種類のファイルに対応しているようです。

プリンターの共有機能

GCPの優れた機能のひとつが、Googleアカウントを持つ他のユーザーとプリンターを共有できる点です。筆者の場合、両親が訪ねてきて帰りの搭乗券を印刷する必要があるとき、普段なら筆者のPCを使ってもらうところですが、今回はGCPを試してみることにしました。

GCPコンソールでプリンターを選択し、「Share(共有)」をクリックします。

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次に相手のメールアドレスを入力し、「Can Print(印刷可)」の権限を選択します。

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すると相手のGoogleアカウントに、プリンターを追加するためのリンクが記載されたメールが届きます。

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相手がリンクをクリックし、「Accept(承認)」を押せば、筆者のプリンターが相手のGoogle Cloud Printアカウントに追加されます。

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これだけで完了です。あとは相手がChromeから印刷時に筆者のプリンターを選択すれば、わずか2秒ほどで印刷が完了します。筆者のPCを使う必要も、相手のPCにドライバーをインストールする必要もありません。リンクを送って、クリックして、印刷するだけ!来客者が印刷を必要としていて、自分のPCを使わせたくない場合、相手がGoogleアカウントを持っていればGCPが大活躍します。ここまでスムーズに動作するサービスには久しぶりに感心させられました。

まとめ

Google Cloud Printを使えば、複数のプリンターを一箇所にまとめて管理することもできます。たとえば、1台目のPCに無線プリンターが、2台目のPCに有線プリンターが接続されている環境でも、両方をGCPに追加すれば、どのPCやモバイルデバイスからでもどちらのプリンターにも印刷できます。

さらに、任意のファイルをGoogleドライブに保存したり、FedEx Officeに直接送信したりすることも可能でした。Webページを後で読むためにGoogleドライブへ「印刷」しておけば、Evernoteのような使い方もできるのです。

総じて、Google Cloud Printは登場から数年のうちに格段に便利なサービスへと進化しました。Googleが今後も機能を追加し続ければ、いつでもどこでも、どのデバイスからでも簡単に印刷できる強力なツールになると期待されていました。ぜひ活用してみてください!

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