Google、仮想通貨マイニングを行うChrome拡張機能を全面禁止へ
Googleは、仮想通貨(クリプトカレンシー)のマイニングを行うすべてのChrome拡張機能を禁止することを発表しました。今後、マイニングを目的とした拡張機能の新規登録は認められず、既存の該当拡張機能も6月下旬にChromeウェブストアから削除されます。
拡張機能に隠されたマイニングスクリプト
ここ数年の動向をご存じない方のために簡単に説明すると、仮想通貨は今や巨大なビジネスとなっています。ビットコインの価値は2017年を通じて爆発的に上昇し、一時は2万ドル近くにまで達しました。その後は大きく下落したものの、仮想通貨が一過性の流行ではなく確実に定着しつつあることは明らかです。
ビットコイン、イーサリアム、ライトコインといった仮想通貨は取引の対象となるだけでなく、「マイニング」と呼ばれる作業によっても獲得できます。この仕組みに目をつけた開発者の間では、ウェブサイトやアプリ、そして拡張機能にマイニングスクリプトを組み込むケースが後を絶ちませんでした。しかも、その多くはユーザーに何ら告知のないまま行われていたのです。
Google、悪質なマイニング拡張機能を一掃
これまでGoogleは、マイニングが拡張機能の唯一の目的であり、かつユーザーにその事実が明示されている場合に限り、Chrome拡張機能における仮想通貨マイニングを許可してきました。ところが実際には、拡張機能の約90%がこのルールを遵守していなかったことが判明。Googleはついに規制強化へと踏み切りました。
公式ブログ「Chromium Blog」によると、「Chromeウェブストアは今後、仮想通貨をマイニングする拡張機能を受け付けない」方針です。さらに「既存のマイニング拡張機能も6月下旬にウェブストアから削除される」とされており、例外は一切認められていません。
ただし、これはGoogleが仮想通貨そのものと敵対するという意味ではありません。「マイニング以外のブロックチェーン関連の目的を持つ拡張機能については、引き続きウェブストアでの公開が許可される」と明言されています。つまりGoogleが問題視しているのは、ユーザーのリソースを勝手に搾取する開発者の姿勢なのです。
今回の方針変更の主な理由は、マイニングがCPUに与える多大な負荷です。Googleが公開した図が示すように、拡張機能のバックグラウンドで動作するマイニングスクリプトは、ユーザーのPCのパフォーマンスに深刻な悪影響を及ぼします。知らないうちに自分のコンピュータの処理能力を他人に使われているわけで、放置できるはずがありません。
仮想通貨業界の健全化への一歩
Chrome拡張機能に密かにマイニングスクリプトを仕込む開発者に対し、Googleが取り締まりを強化するのは妥当な判断といえます。こうした行為は卑劣であり、決して容認されるべきではありません。特にビットコインをはじめとする仮想通貨はまだ発展途上の産業であり、初心者向けの解説コンテンツが必要とされる段階にある今こそ、業界全体の信頼性を高める取り組みが求められているのです。
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