Chromeリモートデスクトップ徹底レビュー|無料で使えるGoogle製リモートアクセスツールの特徴と使い方
Chromeリモートデスクトップとは
Chromeリモートデスクトップは、Googleが提供する無料のリモートデスクトップツールです。Chromeブラウザと連携して動作する拡張機能として提供されており、追加費用をかけずに手軽なリモートアクセス環境を構築できます。
このツールを使えば、Chromeブラウザがインストールされた任意のパソコンをホスト(接続される側)として設定でき、相手がログインしているかどうかにかかわらず、いつでも接続できる完全な無人アクセスが実現します。さらに、一時的なサポートやその場限りのオンデマンドアクセスにも活用できる万能性が魅力です。
補足:Googleはクライアント側・ホスト側ともにChromeの使用を推奨していますが、Firefoxなど別のブラウザからChromeがセットアップされたパソコンへ接続できるケースもあります。
Chromeリモートデスクトップの主な特徴
- Windows、Mac、Linuxのパソコンにインストール可能
- Android端末からはGoogle Play経由でアプリを入手して利用可能
- iOSユーザーはApp Store(iTunes)からモバイルアプリをインストール可能
- スポット対応(一時的なサポート)と無人アクセスの両方に対応
- クリップボードの同期を有効化できる
- キーマッピングに対応
- 自分のパソコンとリモート先との間でファイルのアップロード・ダウンロードが可能
- メニューボタン一つでCtrl+Alt+Del、PrtScr、F11をリモート先に送信できる
- 接続時に「全画面表示」「画面に合わせて縮小」「ディスプレイに合わせてサイズ変更」などの表示オプションを選択できる
Chromeリモートデスクトップのメリット・デメリット
ほかの無料リモートアクセスツールの中にはより多機能なものもありますが、Chromeリモートデスクトップは何よりも導入の手軽さが際立ちます。
メリット
- インストールが迅速で簡単
- OSが異なる環境間でも動作する
- マルチモニターに対応
- 頻繁にアップデートされている
- ホスト側ユーザーがログオフしていても動作する
デメリット
- リモート先のファイルをローカルのプリンターで印刷できない
- チャット機能がない
Chromeリモートデスクトップの使い方
すべてのリモートアクセスプログラムと同様に、Chromeリモートデスクトップもクライアント(接続する側)とホスト(接続される側)がペアとなって動作します。クライアントがホストに接続し、遠隔操作を行います。
まずは、ホスト側(遠隔操作されるパソコン)で行う手順を紹介します。
- ChromeブラウザからChromeリモートデスクトップの公式サイトにアクセスします。
- 「画面を共有」を選択し、求められたらGoogleアカウントにログインします。すでにログイン済みの場合は「この画面を共有」と表示されることがあります。
- ダウンロードボタンを使って、Chromeに拡張機能をインストールします。

- 「同意してインストール」ボタンが表示されたら選択します。
- インストールの確認ダイアログが表示されたら許可し、Chromeリモートデスクトップホストのインストール完了を待ちます。自動的に始まらない場合は、ダウンロードフォルダが開いてファイルが表示されるので、ダブルクリックして実行してください。
Webページから「キャンセル」ボタンが消えれば、インストール完了の合図です。 - 「コードを生成」を選択します。

- 生成されたコードをクライアント側(後述の手順参照)に伝え、「画面の共有を許可しますか?」という確認画面が表示されたら「共有」を選択します。

注意:コードの有効期限は5分です。期限切れになった場合は、前のステップに戻って新しいコードを生成しましょう。
ホストに接続する方法
次に、クライアント側(遠隔操作する側)がホストに接続するための手順です。
- リモートサポートページを開き、求められたらGoogleアカウントにログインします。
- ホスト側のパソコンのコードを「別のパソコンに接続」欄に入力し、「接続」を選択します。

- ホスト側が「共有」を選択するのを待ちます。その数秒後に相手の画面が表示されます。
クライアントがホストに接続すると、ホスト側の画面には「デスクトップは現在○○と共有されています」というメッセージが表示されます。つまり、一部のリモートアクセスソフトのように密かにログインすることはありません。
常時アクセスを設定する方法
ランダムなコードを使いたくない場合もあるでしょう。Chromeリモートデスクトップは、別のパソコンへの恒久的なアクセス手段としても利用できます。特に、自分のパソコンにアクセスしたい場合に便利な機能です。
- 遠隔アクセスされる側のパソコンで、Chromeリモートデスクトップの「リモートアクセス」セクションを開きます。求められたらGoogleアカウントにログインします。
- 「有効にする」ボタンが表示されていれば選択し、表示されていない場合はダウンロードボタンから必要なアドオンをインストールします。

- パソコンに名前を付けて「次へ」を選択します。
- 接続のたびに入力が必要となる安全なPINを設定します。PINを2回入力して「開始」を選択します。

- リモートからアクセスする際は、リモートアクセスページを開き、対象のパソコンを選択して、作成したPINを入力します。
Chromeリモートデスクトップの総評
Chromeリモートデスクトップの使いやすさは本当に秀逸です。一度インストールすれば、必要な操作がすべてまとまったメニューにすぐアクセスでき、それ以外の時は画面スペースを確保するために自動的に隠れます。
このツールは完全にブラウザ上で動作するため、事実上すべてのOSで利用できる点も大きな強みです。そのため、サポートを提供できる相手がほとんど制限されません。
プログラムはバックグラウンドでインストールされるため、接続したいタイミングでリモート先のパソコンがChromeを起動していなくても問題なく、ユーザーがログインしていなくても接続できます。パソコンのパスワードさえ分かれば(自分のPCならまず把握しているはず)、恒久的なアクセスが可能です。実際、クライアント側からリモートのパソコンを再起動し、起動が完了した後に再度ログインするところまで、すべてChromeリモートデスクトップ上で完結できます。
チャット機能が内蔵されていない点は惜しいところですが、接続中はサードパーティ製のツールを使えばコミュニケーションの不足を補えます。多くのモバイルメッセージアプリはパソコンからでも利用可能なので、心配はいりません。
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