【2021年版】WhatsApp Business API完全ガイド|アプリとの違い・導入メリット・申請方法を徹底解説
WhatsAppは、世界で20億人以上のユーザーを抱える、最もユーザーの多いSNSプラットフォームの一つです。こうした背景から、運営元のMeta(旧Facebook)はWhatsApp Business APIの提供を開始しました。これは、売り手と買い手がこのメッセージングアプリをシームレスに活用できるようにするビジネスソリューションです。
本記事では、人気のWhatsApp Businessアプリの概要や、CRMシステムへの統合方法について詳しく解説します。さらに、WhatsApp BusinessアプリのメッセージをPCや別のスマートフォンに移行・バックアップする方法もご紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
目次
パート1:WhatsApp Business APIとは
パート2:WhatsApp BusinessアプリとWhatsApp Business APIの違い
パート3:WhatsApp Business APIを利用すべき理由
パート4:WhatsApp Businessに関する必須用語集
パート5:WhatsApp Business APIアカウントの申請方法
パート6:WhatsApp Businessメッセージをバックアップする最良の方法
パート1:WhatsApp Business APIとは
2018年、WhatsAppは収益化を目的としたAPIをリリースしました。仕組みはそれほど複雑ではありません。WhatsApp Business APIアカウントを利用すると、大規模・中規模の企業が世界中の顧客と迅速にやり取りできるようになります。つまり、顧客からのメッセージを一括で受信・返信できるのです。自社の情報システムをAPIに接続することで、高速・安全・自動化されたコミュニケーションを実現できます。
ただし、プロフィールをビジネスアカウントとして表示する「WhatsApp Businessアプリ」とは混同しないよう注意してください。通常の個人アカウントが個人のプロフィール画像を使うのに対し、WhatsApp Businessでは連絡先を保存していない顧客でも、ブランドロゴや会社名を確認できます。
パート2:WhatsApp BusinessアプリとWhatsApp Business APIの違い
まずWhatsApp Businessアプリから見ていきましょう。このサービスは中小企業向けに特化して設計されており、iPhoneまたはAndroidアプリ上で個別のチャットを処理するのが基本です。CRMなどのサードパーティシステムとの統合には対応していません。一方で、直感的なWhatsAppのUIで手軽にビジネスを運営できる点が魅力です。電話番号認証を完了させ、サービスの信頼性を証明するグリーンバッジ(認証マーク)の取得を目指しましょう。
一方、WhatsApp Business APIは、大量のメッセージを扱う大手企業向けのコミュニケーションソリューションです。API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を通じて複数のプラットフォームやシステムと接続できるため、複数の通信セッションを同時に処理可能です。また、エンドツーエンド暗号化で会話を保護し、チャットボットによる自動返信にも対応しています。ただし無料ではなく、送信したテンプレートやメッセージの数に応じて課金されます。
パート3:WhatsApp Business APIを利用すべき理由
ここからは、ビジネスにWhatsApp Business APIを導入すべき理由を5つのポイントで解説します。
1. トレンドに合っている
最後にメールやSMSアプリをチェックしたのはいつでしょうか?毎日とは言えないかもしれません。しかしWhatsAppは違います。調査によると、潜在顧客はオムニチャネル型のコミュニケーション、特にSNSアプリ経由のやり取りを好む傾向があります。これは若年層で特に顕著で、電話に出たりメールに返信したりするよりも、WhatsAppメッセージに答えることを好みます。WhatsAppを取り入れることで、より多くの顧客にリーチできるでしょう。
2. ブランドの信頼性向上
前述の通り、すべてのWhatsApp Businessアカウントにはビジネスプロフィールが付与されます。独自のビジネスアイデンティティを持つことで、ブランドの透明性が大きく高まります。顧客は、ロゴやメールアドレス、電話番号、住所といった詳細情報が揃ったブランドを信頼します。さらに、メッセージ送信にはアカウント認証が必要なため、未認証アカウントよりも信頼性の高い、認証済みTwitterやFacebookアカウントに近い存在となります。
3. プライバシーとセキュリティ
WhatsApp Business APIアカウントの最大の特徴の一つが、エンドツーエンド暗号化です。ユーザーのプライバシーとセキュリティを守るための厳格な対策が講じられています。顧客は安全でセキュアなチャネルを通じて企業と関わりたいと考えており、エンドツーエンド暗号化はまさにそれを実現します。加えて二要素認証(2FA)を設定すれば、コミュニケーションの機密性をさらに高められます。
4. 一括かつプロフェッショナルな対応
顧客への一括メッセージ送信は、多くのブランドにとって理想的な機能です。WhatsApp APIを使えば、複数の顧客に対して一度にメッセージを送信できます。顧客があなたのブランドからのメッセージ受信に同意すれば、会話を始めるための次のステップを示すテンプレートを送れます。ただし、無差別に送信できるわけではありません。WhatsAppは送信可能なメッセージの種類や、顧客メッセージへの返答期限(通常24時間)についてルールを定めています。そのため、ユーザーがスパムや無関係なメッセージを受け取る心配はありません。
5. システム統合
どれほど高度なコミュニケーションツールでも、自社システムと統合できなければ価値を発揮できません。WhatsApp APIなら、ビジネスシステムと連携し、シームレスでパーソナライズされたサービスを提供できます。例えば、CRMシステムと接続して顧客データをエクスポートし、オペレーターが参照できるようにすることが可能です。さらに、すべてのWhatsAppビジネスデータをCRMへ自動同期できる点も大きな強みです。
パート4:WhatsApp Businessに関する必須用語集
ここで、WhatsApp Businessに関連する主要な用語を整理しておきましょう。
WhatsApp Businessアプリアカウント
中小企業向けに設計されたWhatsAppアカウントです。一度に1つのアカウントのみを管理できます。
WhatsApp Business APIアカウント
中〜大規模企業向けのWhatsAppアカウントです。複数アカウントの管理が可能で、送信メッセージ数に応じて課金されます。
WhatsApp APIプロバイダー
WhatsApp Businessメッセージの読み取り、保存、返信などのサービスを有料で提供する事業者です。WhatsAppとCRM間のメッセージ同期にも対応しています。要するに、WhatsApp APIへの接続を提供するサードパーティサービスのことです。
WhatsApp Business APIキー
WhatsApp Businessアカウントのセットアップに不可欠なデータです。サードパーティソリューションに多額の費用をかけずに、WhatsApp上でのビジネス展開を可能にします。これにより、WhatsAppメッセージングサービスとカスタマーサポートへの無制限アクセスが得られます。
WhatsApp Business APIプロフィール
悪質な企業や誤情報から顧客を保護するため、WhatsApp Business APIプロフィールは認証が必要です。「セキュリティセンター」にアクセスし、「認証を開始」をタップして、ビジネス情報を入力してください。
コンタクトのオプトインと認証
WhatsApp Businessの規約では、企業がメッセージを送信する前に顧客の同意を得ることが義務付けられています。オプトインとは、ユーザーが自発的なアクションによって、あなたのビジネスからのメッセージ受信に同意することです。また、企業側は顧客に対して、何に同意するのか、どのような種類のメッセージを受け取るのかを明示しなければなりません。
テンプレートメッセージ
WhatsApp Businessテンプレートとは、顧客が通知の受信に同意した後に企業が送信できる定型メッセージの形式です。配送状況の通知、支払い更新、予約リマインダー、問い合わせ対応の完了報告など、幅広い用途に活用できます。
パート5:WhatsApp Business APIアカウントの申請方法
WhatsApp Business APIのメリットを最大限に活かすには、プロフィールの設定と認証が必要です。まずFacebook Business Managerにアクセスし、ビジネス名、担当者名、メールアドレスなどの情報をフォームに入力します。次に「ビジネス設定」→「セキュリティセンター」と進み、ビジネス認証を申請します。あとはFacebookからの確認を待ちましょう。ただし、すべての要件を満たしていても、承認されないケースがある点に注意してください。
幸い、認証が通らない場合に試せる対策がいくつかあります。まず、InstagramとFacebookのフォロワーやいいね数を1万人以上にして、ブランド認知度を示しましょう。ブランドの実績を裏付ける詳細なWikipediaページがあるのも有利です。さらに、Facebookビジネス広告アカウントで広告出稿の実績を作っておくことも効果的です。
あるいは、WhatsAppパートナーやBSP(Business Solution Provider)などのサードパーティサービス経由でWhatsApp APIに接続する方法もあります。これが認証を取得する最も簡単なルートです。VonageやTwilioをはじめ、選択可能なWhatsApp APIソリューションプロバイダーは数十社あり、中には完成済みのWhatsApp APIアカウントを販売している企業もあります。
パート6:WhatsApp Businessメッセージをバックアップする最良の方法
WhatsApp Businessアプリには重要なビジネス情報が保存されているため、PCにバックアップしておくことをおすすめします。そんなときはWondershare MobileTransを使えば、iPhone・AndroidからWindows PCやMacへWhatsApp Businessデータを簡単にバックアップできます。
個別チャット、グループチャット、メディアファイル、ドキュメントなどをまとめてバックアップ可能です。バックアップ後は、データをiPhoneやAndroidに復元することも、ローカルフォルダに保存することも自由に選べます。さらに、このソフトウェアはWhatsAppのほか、WeChat、LINE、Viber、Kikなど他のSNSアプリにも対応しています。
具体的な手順は以下の通りです:
ステップ1. Wondershare MobileTransをPCにインストールして起動します。USBケーブルでPCとスマートフォンを接続してください。
ステップ2. 「バックアップ&復元」をクリックし、「アプリデータをバックアップ」を選択します。

ステップ3. ポップアップウィンドウで「WhatsApp Business」を選択し、画面の指示に従ってスマートフォン側でUSBデバッグを有効にします。

ステップ4. 最後に、エクスポートしたいWhatsApp Businessデータの種類を選択し、「開始」をクリックすると、PCへのバックアップが始まります。とても簡単ですね!

以上が、WhatsApp Business APIとWhatsApp Businessアプリの違いです。前者は大量のメッセージを効率的に処理したい大企業向け、後者はネットショップなどの小規模事業者向けといえます。また、WhatsApp Business APIは地域の料金体系に応じて、送信したメッセージやテンプレートごとに課金される点にも注意しましょう。そして、Wondershare MobileTransを使って、大切なWhatsApp BusinessのメッセージをPCにバックアップしておくことを忘れずに。
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