知っておきたい!パソコンのハードウェアトラブル上位3選と対処法
パソコンを使っているうちに、どんなトラブルに遭遇する可能性があるか考えたことはありますか?パソコンユーザーなら誰でも、何らかのハードウェアの問題を経験するものです。パソコンは各パーツが連携して動作しているため、一つのパーツに不具合が生じると、その影響は使用感にはっきりと現れます。
これまでの技術的な経験から、よくあるパソコンの問題はハードドライブ、マザーボード、キーボードに起因することが多いことがわかりました。これらのハードウェアの故障は、性能や動作にさまざまな支障をもたらします。本記事では、ハードウェア故障に伴う代表的なエラーメッセージや症状について詳しく解説します。
ハードドライブ(HDD/SSD)の故障
HDD(ハードディスクドライブ)、SSD(ソリッドステートドライブ・フラッシュストレージ)、あるいはその両方の組み合わせを使用している場合でも、いずれはハードドライブの故障を経験する可能性があります。ハードドライブのトラブルはIT業界では非常に一般的で、主な理由はドライブの寿命が比較的短いためです。SSDはHDDに比べて物理的な衝撃に強いものの、それでも不良セクタの影響を受けやすくなっています。不良セクタをご存じの方なら、それが避けられないものであることもご存じでしょう。
ハードドライブはなぜ故障するのか?
ハードドライブはかなり頑丈に作られていますが、物理的なダメージやソフトウェア上の問題によって損傷することがあります。この2種類の損傷は、それぞれ「物理的不良セクタ」と「論理的不良セクタ」を引き起こします。強い衝撃や空気・ホコリの混入などの物理的ダメージは、物理的不良セクタが発生するリスクを高めます。こうしたセクタは、誤って読み書きされないようドライブ上で使用不可としてマークされる必要があります。一方、ウイルス感染やデータ書き込み中の強制シャットダウンといったソフトウェア上の問題は、論理的不良セクタの原因となります。
少し不安になる話ですが、ご安心ください。少量の不良セクタであればまったく問題ありません。実際、すべてのハードドライブには出荷時点でわずかな不良セクタが含まれています。ドライブのごく一部にとどまっている限りは心配いりません。しかし、不良セクタが蓄積して広範囲に広がると、もはや許容できず、ドライブは故障し始めます。この種の故障は、ドライブの劣化度合いによって、さまざまな形で現れるのです。
ハードドライブ故障の症状とは
画面やキーボードの破損のような分かりやすいエラーと異なり、ハードドライブの故障は多様な形で現れます。幸い、豊富なパソコン修理経験から、いくつかの兆候を見抜くことができます。中には非常に分かりやすいものもあるため、自分でも判断できるかもしれません。
ハードドライブは通常、起動ドライブとして使用されます。つまり、ノートパソコンやデスクトップパソコンを起動するために不可欠な存在です。すべてのファイルだけでなく、OS(オペレーティングシステム)や必要なブートファイルも格納されています。これらがなければ、デバイスは一切動作しません。そのため、ハードドライブの不具合は起動トラブルにつながるのです。
こうした起動トラブルでは、「no bootable device(起動可能なデバイスが見つかりません)」や「operating system not found(オペレーティングシステムが見つかりません)」といったシステムエラーが表示されます。これは、ハードドライブの損傷によりブートファイルが破損または消失したことを意味します。この状態では、システムの起動に失敗したり、まったく起動しなくなったりします。スタートアップ修復で直ることもありますが、ドライブの損傷が深刻な場合は修復できないこともあります。
ブートファイルだけでなく、ドライブ上の他のファイルも破損することがあります。また、不良セクタが蓄積すると読み書きの処理が妨げられ、パソコン全体の動作が遅くなることもあります。突然のデータ損失に備えるため、必要なファイルは定期的にバックアップしておくのが賢明です。
故障したハードドライブの修理方法
ハードドライブの故障が判明した場合、解決策はシンプルです。交換することです!ハードドライブの交換は比較的簡単な修理作業であり、パソコンをリフレッシュする絶好の機会にもなります。より高性能なドライブへのアップグレードや、HDDからSSDへの換装を検討するのもおすすめです。待ち望んでいたパフォーマンス向上を実感できるでしょう。
ただし、修理の前に必ずハードドライブの診断を行う必要があります。まずはchkdskなどの内蔵ユーティリティや起動前診断から始め、専用ソフトウェアによる詳細なテストへと進みましょう。そうすることで、ハードドライブの問題を徹底的に検出・確認できます。「間違いない」と思っていても、実は別の箇所に原因があるケースもあるからです。
マザーボードの故障
マザーボードの故障は頻繁に起こりますが、技術者でさえ検出や修理が難しい場合があります。マザーボード(ロジックボード)は、パソコンのすべてのパーツをつなぐ役割を担っており、人間でいう神経系のようなものです。プロセッサからの信号がマザーボードを通じて伝わることで、システム全体が正しく連携して動作します。
マザーボードが動かなくなったらどうなるか、想像できるでしょう。神経系としての役割を果たせなければ、どの部品同士も通信できなくなります。多くの場合、パソコンの電源が入らなくなり、仮に入っても起動プロセス自体が始まりません。
マザーボードはなぜ故障するのか?
マザーボードは、物理的な事故や自然な経年劣化によって損傷することがほとんどです。こうしたダメージにより、接続部分が腐食したり錆びたりすることがあります。
また、冷却が適切に行われず、ホコリの蓄積やファンの故障で排気が妨げられていると、過熱が発生します。過熱したパソコンは効率が低下するだけでなく、逃げ場のない熱によってマザーボードが変形することもあります。パソコンを清潔に保ち、効率よく冷却できる環境を維持することが大切です。
もう一つ、マザーボードを急速に壊す要因として多いのが液体こぼれによる損傷です。飲み物をこぼすのは避けられるはず、と言いたいところですが、実際には起こってしまうものです。うっかり雨に濡れてしまったというケースもあります。液体は通常、最初にキーボードにかかり、そこからマザーボードへと浸透します。こぼれた液体の種類によっては、回路が錆びたり腐食したりする恐れがあります。
マザーボード故障の症状とは
マザーボードの故障は、ハードドライブほど症状が分かりやすいとは限りません。ただし、正しい方向へ導いてくれる兆候はいくつかあり、どの部品を先にテストすべきか判断する材料になります。
パソコンがまったく電源オンせず、完全に反応しない場合、マザーボードが故障している可能性があります。電源は入ってもPOST(電源投入時自己診断)に失敗するケースもあります。POSTを通過できないということは、深刻な問題があり、起動処理がまったく始まらないことを意味します。また、液体をこぼした後に電源が入らなくなるのも、分かりやすいサインの一つです。
特定のノートパソコンモデルには、マザーボードの問題を示す特徴的なサインもあります。例えば、Apple MacBook AirやMacBook Proの画面が極端に暗くなる症状です。これらの機種では、LED画面の輝度はロジックボードが制御しています。そのため、画面が正しく点灯しない場合は、ロジックボードの不具合が疑われます。
Dellノートパソコンの充電器ランプも、マザーボード故障の指標となることがあります。修理経験上、充電器を接続してもランプが点灯せず、パソコンの電源も入らない場合、原因はマザーボードの故障であることが多い傾向があります。特別な理屈があるわけではありませんが、長年の経験から見えてきたパターンです。
故障したマザーボードの修理方法
マザーボードのエラーは検出が非常に難しいため、故障の確定には徹底的なテストが必要です。マザーボード専用の診断ツールはないため、RAMやGPUなど他の部品を取り除いて絞り込んでいく方法を取ります。ある程度の分解が必要になることもあり、特にノートパソコンやデスクトップがまったく起動しない場合はそうです。マザーボードの故障が確認できたら、基板全体を交換することで修理できます。場合によっては、マザーボードの一部のみを交換できることもあります。
キーボードの損傷
ノートパソコンのキーボードも壊れやすいパーツです。可動部品であり、キーの間に隙間があるためです。キーが外れたり、まったく反応しなくなったりすることもあります。近年のノートパソコンは、より高性能で持ち運びやすいデザインが求められるため、部品の薄型化が進んでいます。Ultrabookなど現代のノートパソコンのキーボードも同様で、修理が難しく、壊れやすい傾向にあります。
キーボードは、キー間の隙間から空気やホコリが侵入し、錆や汚れによる損傷を受けやすい構造です。液体こぼれによる損傷も例外ではありません。また、涼しく乾燥した環境で保管されていないと、使用していないキーボードでも故障することがあります。
損傷したキーボードを修理するには、交換が必要です。注意したいのは、たとえ1つのキーだけが摩耗していても、キーボード全体を交換しなければならない点です。その際、キーボードにアクセスするために他の部品を取り外す必要があります。さらに、薄型設計ゆえにキーボードの脱着が非常に難しいモデルもあります。Apple Macbookのバタフライキーボードなどは、精巧で薄い構造のため、特に修理が困難です。
健全なコンピューティング習慣
パソコンに起こり得るトラブルがわかったところで、次は予防策を考えましょう。日頃からの習慣を守ることで、いつ起こるかわからない故障に備えられます。
データをバックアップする
データ損失に備えて安全に保管するには、定期的なバックアップがおすすめです。実際、バックアップは多いに越したことはありません。クラウドと外付けハードドライブの両方に保存しておけば、ハードドライブの故障時にも大事なファイルをデータ損失や破損から守れます。
通気性と冷却を確保する
過熱はマザーボードだけでなく、パソコンの他のパーツにも悪影響を及ぼします。ノートパソコンの通気口を塞がないようにし、ファンにホコリが溜まっていないか定期的に確認しましょう。そうすることで、システムが熱を効率よく放散し、正常な動作を維持できます。
プロによる修理を依頼する
パソコンのハードウェアに問題を感じていませんか?手間を省くために修理店への持ち込みを考えている方もいるでしょう。専門家に相談すれば、ノートパソコンやデスクトップの修理について的確なアドバイスが得られます。行き先としては、メーカー正規サービスセンターか、サードパーティの修理業者が候補になるでしょう。
正規サービスセンターでは、保証期間やケアプランが有効である限り、無料の専門サービスを受けられるのが一般的です。ただし、生産終了モデル、液体こぼれによる損傷、マザーボード全体の交換などを伴う修理は対応してもらえない場合があります。そんなときは、サードパーティの修理業者を試してみるとよいでしょう。
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