マルウェア削除後にインターネットに接続できないときの対処法まとめ
厄介なマルウェアをWindows 10/11パソコンから駆除できて、ひとまず安心——と思ったのもつかの間、今度はインターネットに接続できなくなってしまった。そんな経験はありませんか?実はこれ、マルウェアがプロキシやDNSの設定を書き換えたままになっていることが原因であるケースが非常に多いのです。
マルウェアは、自分の用意したDNSサーバーやプロキシサーバーのアドレスを設定に書き込むことがあります。これは、ユーザーの検索を別のサイトへ誘導したり、ウェブ閲覧中に悪質な広告を表示したりするためです。マルウェア本体を削除しても、書き換えられた設定はそのまま残るため、手動で元に戻さない限りインターネットには接続できません。
一部のセキュリティソフトには、マルウェアによる設定変更を自動的に元に戻す機能がありますが、それだけでは不十分なことも少なくありません。そこで今回は、手動で行える対処法を順番にご紹介します。
マルウェア削除後にネット接続できない場合の直し方
それでは、マルウェアを削除した後にインターネットへ接続できなくなったとき、具体的に何をすればよいのでしょうか。ここでは、簡単に試せるものから順に対処法を解説していきます。
対処法1:パソコンを再起動する
まず試したいのが、パソコンの完全な再起動です。マルウェアが残した一時的な不具合は、再起動だけで解消することもあります。Windowsパソコンを再起動する手順は以下のとおりです。
- Windowsキー + L を押してサインイン画面を表示します(ログイン情報は入力しないでください)。
- 画面の電源ボタンをクリックし、再起動を選択します。
対処法2:LAN設定でプロキシサーバーを無効化する
次に確認したいのは、プロキシサーバーの設定です。プロキシサーバーとは、ユーザーとWebページの間をつなぐ「トンネル」のような役割を果たし、匿名性を高める仕組みのこと。マルウェアは感染した端末に独自のプロキシサーバーを設定し、痕跡を残さずにさまざまな通信を行うことがあります。
プロキシ設定を無効化する手順は以下のとおりです。
- Windowsキー + R を同時に押します。
- ファイル名を指定して実行ダイアログに inetcpl.cpl と入力し、Enterキーを押します。
- 接続タブを開き、LANの設定をクリックします。
- LANにプロキシ サーバーを使用するのチェックが外れていることを確認します。
- OKをクリックして設定を保存します。
- 問題が解決したかどうかを確認しましょう。
対処法3:DNS設定をリセットする
通常、DNSは契約しているプロバイダ(ISP)によって自動的に設定されます。しかし、一部のプログラムやアプリ、あるいは手動操作によってこの設定は変更されることがあります。マルウェア攻撃によってDNS設定が書き換えられると、インターネットに接続できなくなる可能性が高いのです。マルウェアに感染した経験があるなら、駆除後には必ずDNS設定をリセットしておきましょう。
DNS設定をリセットする手順は以下のとおりです。
- スタートボタンを右クリックします。
- 設定を選択します。
- ネットワークとインターネットを開きます。
- イーサネットまたはWi-Fiを選択します。
- アダプターのオプションを変更するをクリックします。
- ネットワーク接続ウィンドウが表示されたら、使用中の接続を右クリックします。
- プロパティを選択します。
- Internet Protocol Version 4 (TCP/IPv4) にチェックを入れ、プロパティをクリックします。
- IPアドレスを自動的に取得するとDNSサーバーのアドレスを自動的に取得するの両方にチェックを入れます。
- OKをクリックして完了です。
対処法4:ブラウザをリセットする
プロキシとDNSの設定を元に戻したら、次はブラウザのリセットを行いましょう。マルウェアの構成要素や痕跡がブラウザ内に残っている可能性があるためです。
Google Chromeをリセットする手順:
- Google Chromeを起動します。
- メニュー(右上の三点アイコン)を開きます。
- 設定をクリックします。
- 画面を下にスクロールし、詳細設定を選択します。
- リセットとクリーンアップの項目にある設定を元の既定値に戻すをクリックします。
- 設定をリセットボタンをクリックして確定します。
Mozilla Firefoxをリセットする手順:
- Firefoxを起動し、メニューを開きます。
- ヘルプを選択します。
- トラブルシューティング情報をクリックします。
- Firefoxをリフレッシュという項目を見つけ、Firefoxをリフレッシュボタンをクリックします。
- もう一度Firefoxをリフレッシュをクリックして確定します。
Microsoft Edgeをリセットする手順:
- Microsoft Edgeを起動します。
- メニューからプライバシーとセキュリティを選択します。
- 閲覧データのクリアの項目で、削除したい項目すべてにチェックを入れます。
- クリアボタンをクリックします。
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。
- 詳細タブを開きます。
- Microsoft Edgeに関連するタスクをすべて見つけて、タスクの終了をクリックします。
対処法5:信頼できるアンチマルウェアソフトでスキャンする
前述のとおり、マルウェアを駆除し、その被害を修復できるセキュリティソフトも存在します。信頼性の高いアンチマルウェア製品なら、トロイの木馬、スパイウェア、ワーム、ボットなどを検出・除去できます。
Windowsには標準でWindows Defender(Microsoft Defender)が搭載されていますが、サードパーティ製のソフトで追加スキャンを行うのも有効です。その際は、正規のソフトウェアであること、Defenderと競合せず共存できることを必ず確認してください。
アンチウイルスソフトをインストールしたら、起動してフルスキャンを実行しましょう。スキャンが完了したら、推奨される対処に従うことでより良い結果が得られます。
対処法6:Windowsネットワークトラブルシューティングツールを実行する
Microsoftは、Windowsのネットワーク関連の問題を自動診断・修復するためのユーティリティ「ネットワークトラブルシューティングツール」を提供しています。使い方は以下のとおりです。
- スタートボタンをクリックします。
- 設定 > ネットワークとインターネット > 状態と進みます。
- ネットワークの状態の設定画面を開きます。
- ネットワークのトラブルシューティングをクリックすると、ツールが起動します。
- 画面の指示に従い、問題が解決したかどうかを確認します。
対処法7:モデムとルーターを確認する
上記の対処を試してもまだ接続できない場合は、パソコン以外の機器を点検してみましょう。ルーターやモデムがパソコンに正しく接続されているかを確認し、再起動を行ってください。
ルーターやモデムを再起動する手順:
- 電源コードをコンセントから抜きます。
- 少なくとも1分ほど待ってから、電源コードを再度差し込みます。
- デバイスが起動するまで数分待ちます。
あわせてケーブル類もチェックしましょう。ケーブルが正しいポートに接続されていないことが、接続不良の原因になっている場合があります。
対処法8:プロバイダ(ISP)に問い合わせる
すべての方法を試しても改善しない場合は、契約しているプロバイダ(ISP)に連絡してみてください。原因がこちらではなく、プロバイダ側にある可能性もあります。相手側に問題がある場合は、復旧を待つしかありません。
まとめ
マルウェアに感染しても、信頼できるセキュリティソフトを使えば多くの場合は解決できます。ただし、駆除後にインターネット接続の問題が残ることがあるため、その際は本ガイドの手順を参考にしてください。
まずは最も簡単な対処法であるパソコンの再起動から始めるのがおすすめです。うまくいかない場合は、このリストの他の方法を順番に試していきましょう。もし自分の技術力やトラブルシューティング能力に自信がない場合は、遠慮なくWindowsの専門家に相談することをおすすめします。
あなたもマルウェア駆除後にインターネットへ接続できなくなった経験はありますか?どのように解決しましたか?ぜひコメント欄であなたの解決策を共有してください!
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